ドエムッシュは最近、仕事が終わってから、チェスばっかりやって大事な予約や夕飯作りのお手伝いを何度も忘れて私にキレられてばかりです。つい先日も、18時から外出禁止にも関わらず、自宅を17時25分に出て荷物を取りに行きました。突然「イキマスヨ」と言われて戸惑った私。1人で行ってもらいました。
こんな事が毎日続き私も堪忍袋の緒が引きちぎれそうになっていたのを見越して、ドエムッシュは私の機嫌を取るのにいくつかお菓子を買ってきました。
・寿司
・ポテチ
・ケーキ類
・お惣菜
などなど
いや、日本人だからって寿司を当てがうのは安易すぎるだろ！と思いながら、「何でこんなに買ってきたの？」と聞いたところ「エ、オコッテルカラ！」と返事が。帰ってきてからは率先して、玄関前の清掃や皿洗いをしており、いつもこんな感じでいてくれればいいのにな。と思いました。因みに、ご飯の後、フォンダンショコラも作ってくれたのですが、「私が怒ってるから作ったの？」と聞いたら、「ハイ」と答える始末。正直すぎるし、日本人だからという理由だけで寿司を与えられた時点で戦意喪失です。
ドエムッシュの作戦勝ちでした。
この10年でいろんな事がありました。高校を卒業して、親元を離れて、浪人して、大学に進学して、留学して、大学院に進学して、非常勤の仕事と学生の二足のわらじで大学院を修了のち、結婚して、移住して、移住先で働き始め今に至ります。
親から少しずつ自立した生活を送り、自分で新しい家庭を築き、10代から20代にかけての10年は、人生の中で最も大きい変化がある10年なのかなと思います。現在は、震災のみならず身に降りかかる武漢肺炎（COVID-19）をはじめとする災厄で先行きが見えない不安な時期ですが、この世に生まれた手前、精一杯人生を全うしないとな、と、改めて考えるきっかけを3.11は与えてくれます。
3.11で時が止まってしまった人も沢山いますが、先人たちや自分たちの経験から、災難に備えて、できるだけ人間らしく幸せに生きていきたいものです。
リオレを食べ比べてみました。そもそもリオレって何？ですよね、、リオレとは、riz au lait と書き、お米を牛乳とお砂糖で煮込んだものです。私は先日の血のソーセージと同じく、米のプリンに抵抗があったのですが、フランスに来てから思い切って挑戦してみました。スウェーデンではクリスマスに食べるそうですが、私は最近食後のデザートにいただいています。
さて、今回はBonne Maman と Néstléの2種類です。リオレの味は数種類あるようですが、私はラムレーズン風味に目覚めてしまいました。そこで今回はラムレーズン味を食べ比べ。
まず口当たりです。口当たりはボンママンの方がお米が多いですが、ミルクはそこまで重くなく、ヨーグルトくらい、ネスレはお米が細かくてボンママンよりドロッとしています。そしてお味は、ボンママンの方がミルク風味を感じて、小さい子でも好きそう。ネスレは少し大人のお味で、ラムがきいていました。小さい頃からボンボンを好んで食べているタイプの人はおそらくネスレが好きなのではないでしょうか。
フランスに来て1年半、なんだか心理的にも物理的にもフランスに順応して来たんだなぁと思うことがあります。最初は何でもかんでもフランスアレルギーを発症して、全然楽しくなかったのですが、デザートの充実加減やお肉の安さは超いいポイントです。またフランスらしいものに出会ったら食べ比べしてみます！
昨日採って来たワラビを早速調理しました。山菜は放っておくと、固くなって美味しくなくなるので、家に帰って来てから速攻でアク抜きを始めました。食用の重曹がないので、ベーキングパウダーで代用しました。
おばあちゃま曰く、沸騰したお湯にワラビを入れて、ベーキングパウダーを1/2袋（4g?）入れて、鍋をかき混ぜて、10秒くらい火にかけてから、冷めるまで放置するそうです。最初は白く濁っているのですが、1時間も経つと茶色くなり始めます。
このまま私は一晩放置してから、朝8時から15時頃までお水を数回変えました。この水に手を入れると、アクが手についてキシキシします。
ワラビを切ってみたら、結構ねっとりしていたのでアク抜き成功？のはず。これに、醤油と粉からしを入れて揉み込んで数時間放置しました。
では試食。個人的にはもう少しだけ漬けた方が美味しかったかなと思います。からしも少し控えめな方が美味しかったかもしれませんが、白米にピッタリでした。
ドエムッシュのお母さんが、ワラビを食べると言ったドエムッシュを心配して複数回「あの植物食べても大丈夫？」「本当に食べるの？」「いつ食べるの？」「身体大丈夫？」などなど怒涛のLINEを送りつけていました。そのため最初はおそるおそる手をつけたドエムッシュでしたが、ねっとり柔らかい食感を気に入って完食していました。
ワラビが案外好評だったので、次回また収穫したら今度は干しわらびや違う料理にも挑戦してみようと思います。
さて、田舎で育った私は数種類山菜を知っていますが、去年山に行って下見をしてみたところ、知っている山菜は蕨しかないであろうと結論づけました。こごみ、ソデコ、フキはもちろん見つけられませんでした。でもこちらには山のアスパラガスに似た山菜があるようです。
ということで、ちょうど私たちの住んでいるところは山にも地中海にもチョロっと行ける便利な場所です。つまり、週末はロックダウンにつき、半径5km圏内での最低限の運動しかできないにも関わらず、山に行けると言うこと。早速コロナ禍だからこその自然の恵みを受けようと、外出許可証の「運動」の項目にチェックをつけて、ドエムッシュと2人で山菜採りに行ってまいりました。
山に入ると桜が沢山！もう葉桜になっている地域もありますが、ここは桜？が満開でした。ソメイヨシノではなさそうで、小ぶりの可憐な桜が枝に密集していました。赤毛のアンが「歓喜の白路」と名付けた桜並木の通りにしかり、日本のうっすらピンクの桜と比べて欧米の桜は白いのでしょうか。3月はミモザと桜がとても美しい季節です。
やっと目的の少し奥まった開けた場所に来ましたが、ちゃんと長さのある蕨はほんの一つかみ分しかありませんでした。丸まった状態の子が沢山いたので、また来ようと思います！フランスでは、蕨はただの雑草でライバルがいない為採り放題！ただし、食べ過ぎは身体に良くないので少しずつ程々に楽しみたいと思います。フランスの蕨、食べるのが楽しみです！後日食レポします。
最近ドエムッシュの日本語が上手になっていて、残念ながらもう私がフランス語を習得する意味はほとんどありません。日常会話や細かいことを話したい時は英語が一番伝わるので英語で話していますが、ドエムッシュにとって私が最近では唯一日本語で話す人なので、私の言葉がけがそのままドエムッシュの日本語に反映されています。そして、私は口が悪いのですが、ドエムッシュには基本的に優しい言葉遣いしかまだうつっていません。
最近ドエムッシュがフォンダンショコラを作ってくれたのですが「ありがとう」と私が言ったら「良いんだよ」と返事をしたドエムッシュ。はて、これはどこで習得したのだろうか、と思っていたら、無意識のうちに私も「良いんだよ」と言っていたことに気がつきました。その他にも、何かトラブルがあって、「大丈夫？」と聞かれて「大丈夫」と答えると「良かった」と言うのも私の口癖？だったようです。状況に則した優しい言葉遣いは心がじんわり温かくなるので、ドエムッシュに「うっせぇわ！」などとは言わずに、私に向けられるであろう優しい言葉遣いを心がけたいと思いました。
最近、知り合いの日本人の方々が今年は日本に帰れるかなぁ、と言っていますが、先ほど日本では水際対策の強化が発表され、矢張り今年の帰省も難しいのかななどと思う今日この頃です。春節の時期に世界中に散らばってしまった武漢肺炎（COVID-19)ですが、本当にいつになったら終息するんでしょうね。
さて、今週のコロナ飯です。今週はお肉や野菜が結構しっかり買ってあったので色々作ってみました。
外出制限121日目のブランチです。
クレープ
鶏肉のオレンジソテー
前日のオレンジソテーのソースで鶏肉を蒸し焼きにしました。野菜がありませんね。反省です。
晩ごはんです。
鶏肉のココナッツ炒め煮（お惣菜）
人参のサラダ（お惣菜）
血のソーセージ（お惣菜）
どれもポリネシアの料理です。鶏肉のココナッツ炒め煮はなんていうか、マイルドなカレーです。このサラダ、シンプルですが大好きです。そして、血のソーセージは初めての経験。スウェーデンでも皆さん食べていましたが、イマイチ食べる気になれませんでした。でも私も大人になったのでしょうね、遂に思い切って頼んでみました。食べてみると、中からブチュブチュブチュブチュとムース状の血が出てきますが、スパイスで味付けされているので全く生臭くなく、パンと合いそうな味で美味しかったです。
外出制限122日目のブランチです。
オニオングラタンスープ（インスタント）
ポテトピューレ（インスタント）
人参のサラダ（お惣菜）
ベビーリーフ
パースニップ、ズッキーニ、人参、ラディッシュのソテー
この日はオンライン帰省だったので、日本の家族が羨ましくならないようにご飯を少し多めに作りました。手際が悪いのでインスタントに頼りがちです。ラムチョップは塩とハーブで焼くだけの外国の味です。最近ラディッシュのソテーにハマってます。甘みが増して美味しいです。
晩ごはんです。
コーンクリームシチュー（ドラミちゃんセレクト）
ポテトピューレ
ベビーリーフ
パースニップ、人参、ズッキーニ、ラディッシュのソテー
ほとんどお昼の残りですが、ドラミちゃんが送ってくれたシチューのルーを使って、コーンクリームシチューを作りました。コンポタよりもっと濃厚で、とうもろこし好きにはたまらないと思います。コーンとか入れてもいいかも。ドエムッシュがめっちゃ食べてて、悩みがなさそうでいいなと思いました。
外出制限123日目のブランチです。
コーンクリームシチュー
パン
ベビーリーフ
昨日のあまりに、カリカリのパンを付けてみました。パンは軽くてシチューと合いました。
晩ごはんです。
タイ風サラダ
ドエムッシュが好きなグリーンカレーです。4ヶ月越しにグリーンカレー再入荷したようだったので、大量に買ってきました。ドエムッシュは大喜びで何も考えずに食べていました。幸せそうです。
外出制限124日目のブランチは前日の残りのグリーンカレーですが、写真を撮り忘れていました！
晩ごはんです。
高菜の中華風スープ
白米
バンバンジー
よだれどり
春巻き
夜は中華？です。アジアンマーケットで冷凍の春巻きの皮が買えたので、春巻きを作ってみました。オリーブオイルをフライパンに敷いて、焼くように作ったので、揚げた春巻きとは少し違いますが、皮はパリパリでした。あとは、きゅうりの大量消費がしたくて、バンバンジーを。タレは、ネギニンニク生姜チューブ大さじ1、醤油大さじ5、酢大さじ1.5、砂糖大さじ1、ごま油大さじ1、すりごまちょっとです。よだれどりの上には豆のラオガンマーをそのままかけてみました。鳥もも肉を茹でて切ってタレをかけるだけなので簡単です。今度はちゃんとタレもつくろうと思います。
外出制限125日目のブランチです。
わかめと卵のスープ
油そうめん
お昼は結構予定が立て込んでいるので、前日の残りか簡単なものになりがちです。油そうめんは、そうめんにごま油、しょうゆ、ラオガンマー、ツナ缶です。もうラオガンマーなしでは物足りなくなってしまいました。
晩ごはんです。
わかめのお味噌汁
ちらし寿司
切り干し大根
きゅうりの酢の物
白花豆
桜もち
桃の節句ということで、ちらし寿司を作りました。前に祖母が送ってくれたちらし寿司の素を使ったので、ほとんど下準備はしていません。青紫蘇は手元にありませんでしたが、初めてスナップインゲンを半分に分けて載せてみました。結構簡単に半分こできて感動！酢の物は色合い的に入れたかったやつです。あと、白豆花は私が好きなおかずなのですが、ドラミちゃんが送ってくれました。ありがとね。桜もちもドラミちゃんが送ってくれた作成キットで作りました。フランスに来てからというもの、私が一番好きなお餅と言っても過言ではない、桜もちなんて食べられないだろうなと諦めていたのに、ドラミちゃんのおかげでここ2年食べられています。本当に名前通りドラミちゃんです。
外出制限125日目のブランチです。
あさげの味噌汁（インスタント）
ちらし寿司
切り干し大根
サーモンの刺身が乗っかっているので次の日まで持ち越すのに抵抗がありましたが、案外大丈夫でした。来年はもっと豪華に行きたいですね。
晩ごはんです。
肉団子鍋
白米
ドエムッシュがここ2日で700g増えたから夜は軽くしてと言われたので、豚ひき肉に大量の生姜のみじん切りを入れて薬膳鍋っぽくしてみました。フランスの豚ひき肉にはものすごい量の塩が入っているので（個人の感想）普通に食べると舌がビリビリします。そこで、単に水と白ワインだけを入れて、野菜を投入、そこに豚の肉団子を入れて終わりです。肉と野菜と生姜の味が優しく、あっさりした食べ物が好きな私は美味しいなと思います。野菜を切って肉を丸めるだけで簡単だし、失敗も少ないので、フランスのひき肉を使った肉団子鍋は結構お気に入りです。
外出制限126日目のブランチです。
ボロネーゼ
ベビーリーフ
ベビーリーフは食べた気がしないほど気持ち程度のものですが、冷蔵庫に物がなくなってきたので仕方ありません。ミートソースは、この日はお昼休みギリギリ（何なら食い込んでくる）まで忙しいのを見越して朝から仕込みました。
晩ごはんです。
わかめとキノコと玉ねぎとほうれん草のスープ
白米
パースニップとズッキーニのグリル
キャロットラペ
今週はお肉を多めに買っていたので、特段お肉を節約することなく、毎回しっかり食べられていました。キャロットラペはお惣菜のやつが大好きなのですが、食べ過ぎて飽きてきたので最近は手作りです。人参中2本を細く切って、塩ひとつまみ、胡椒ガリガリ3回、酢大さじ1、マスタード大さじ1、ツナ缶1缶、オリーブオイル大さじ1を混ぜておわりです。ちなみに目分量です笑。ラムチョップは肉が古くなっていたので、マーマレード、醤油、白ワイン、バルサミコ酢に5時間ほど漬けてから焼きました。結構ちゃんと外国の味になって、いい感じでした。でも矢張り新鮮な肉には敵いませんね！
夜間の外出制限と週末のロックダウンで新鮮な食べ物が手に入りづらく、少しげんなりする日もありますが、私一人の食卓ではないので、ドエムッシュが楽しくダイエットできるように、何とか食生活の充実に努めたいところです。
