すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

新幹線が遅れるフランス

フランスの新幹線はTGV(テジェヴェ)と呼ばれ、最高速度は日本より出ているらしいのですが、2週間連続、1時間半と2時間半の遅延に巻き込まれました。

2時間半の新幹線の到着遅延のあと、さらに線路で1時間立ち往生。本来の到着予定より4時間遅れて到着です。車ならそのくらいの時間で移動できるのに。。

f:id:deb-log:20211127074619j:image

駅員さんは何とか盛り上げようと、アナウンスでお誕生日の人の名前と乗っている号車を読み上げる暴挙(!)に出ていましたが、その企画が功を奏して社内は和んでいました。拍手まで聞こえてくるし。しかも、お誕生日の本人はバースデーカードまでもらっていたそうで。。フランスにきてから嫌なことばっかり目につくし、それじゃなくても私にとっては受け入れがたい民族なのですが、この大らかさはいいな、なんて思ったのでした。

5分の遅れは「時刻通り」とカウントされる(!)フランスですが、流石に4時間以上の遅れは地震などの天災がない限り日本では考えられませんよね。今回はTGV(テジェヴェ、フランス版新幹線)による人身事故だったそうなので、おそらく新幹線にぶつかったなら佐竹さんでもない限り高確率で仏様だとは思いますが、無事だったらいいなと思うのです。

ちなみに、先週の2時間遅れて到着した件ですが、それは前の電車が遅れたから遅れたと…新幹線って…何?

フランスのTGVの方が新幹線より最高速度は速いのですが、到着時間は青春18きっぷを使って移動するのと大して変わらない場合もある、それがフランスです。

10万円でVUITTONが買える時代は終わり

前回、フランスだと日本よりも10〜15%ほどヨーロッパのハイブランドが安い話をしました。ただ値段設定は決して庶民には安くはないのがポイント。

ブランドの価格比較 - すみれの部屋

さて、日本よりも安いとはいえ、ハイブランドハイブランド。最近はコロナ禍で、売れ行きが良くないせいなのか、ブランド価値を上げるためなのか、ヨーロッパではハイブランドが一斉に値上げ中です。というか、たぶん毎年か、2年に1回は値上げしてますよね。たぶん。

GUCCIはすでに今年の春夏には既に値上げ済みで、欲しかった鞄が高くなっていました。。ショック。

そして、気づいたらLOUIS VUITTONも今年の10月からどうやら値上げしたようで、フランスに海外旅行に来てもみなさん、10万円ではカバンはお買い上げ出来ません。かつては5万円もあれば素敵なおヴィトンが買えたそうですね。特にこちらのハイブランドはセールをやってくれません。値段は上がる一方です。

エルメスバーキンですら40万だった30年?前、今では100万円でも買えません。すごい時代です。本当にブランドの価値が上がってるんですね、きっと。シャネルのマトラッセも普通に買えませんからね!

更に言うと、ルイ・ヴィトンをはじめとする老舗ハイブランドのお店は、定番の型は常に売り切れ状態で、運が良ければ、定番が買えるような流通になっているような気がします。毎日SNSとヴィトンのウェブサイトのチェックをしていますが、常に定番商品はIndisponible(品切れ)です。まぁ、入荷済になったとして気軽に買えないんですけどね!

魂がバブル最盛期からやってきたのか、ブランド光物大好き人間、フランス生活の生きがいはブランドものを見漁ること。これからも妄想ランウェイを暴走気味に歩きながら、ブランドのウェブサイトチェックを日課に、日々楽しみたいと思います。

バレない催促の仕方

世の中相手に意図を汲まれると突然距離をとられるなんて事もザラにありますが、母は今までどれ程周りの人に距離を取られたのだろうと思うほど、意図を隠すのがド下手です。

私はお酒は普段たくさん飲みませんが、一度飲み始めるとボトルからなくなるまで一生飲んでいるタイプです。二日酔いしない量だと、ビールはたくさん飲めませんが煽られると3リットル、ウィスキーならボトル3分の1くらい、ワインなら2本、日本酒も2本(8合くらい)、飲み放題のハイボールは水なので知らないうちに6杯くらい飲んでます。外国だと美味しいワインや蒸留酒があって、この体質で良かったと思います。普通にお酒が飲める北国の女です。

母もお酒が大好きで、しかも私より強く、私が調子に乗ってお酒をガバガバ飲んでいた若かりし頃は私に張り合って結局720mLの日本酒の瓶をほぼ2人で5本飲み切ったことがあり、次の日はさすがに二日酔いでした。そんな母は最近「あること」を催促するために私の好きなお酒をダシにし始めました。

f:id:deb-log:20211123170550j:image

一時帰国前後、突然母が思い立ったかのように「最近お酒飲んでるの?」と聞いてくるようになったのでした。最初は「うん、今は昼だからビール」「うん、今日はワイン」と答えていたのですが、ウザいくらい頻繁に顔を合わせるたびに聞いてくるようになりました。

一時帰国でも「ねぇ、最近もお酒飲む?チラッチラッ」と聞いてきます。勘のいいドラミちゃんは「あれ、妊娠の催促だよね」と言ってくるし、たしかに、私のようなお酒大好き人間がお酒をあおらなくなるのは妊娠した時、身体を壊した時くらいです。そろそろ母の周りも孫ラッシュで、毎年年始には興味もない他人の子供の顔写真を送りつけられる母。きっとそろそろ孫が欲しくなったので、私が妊娠しているかどうかをお酒を飲むか飲まないかで聞きたいのでしょうね。単身赴任と生理不順のため子供を期待されても重荷でしかないのですが、たしかに気づくと、最近は母の口から出る話題はお酒の有無しかありません。たぶん「マタハラ」とか言われるのが怖くて、赤ちゃんいつ?と聞けないのでしょうね。

好きな女の子に下心を隠しながら近づくならまだしも、下半身丸出しで近づく男は距離を取られてしまいますよね。私の母はどちらかというと、気になることがあると下半身丸出し男のようにあからさまに聞いてくるのですが、本人は気づかれていないと思っている模様。

今日も「これ食べたよ」とラインに写真を送ると、「ワイン飲んだのかな」などと聞かれる始末です。仮に妊娠したとしても産まれるまで教える気はありませんけどね!

クリスマスマーケットはやるでしょうね

フランスでも武漢肺炎(COVID-19)の患者数がまた上がってきました。1日1万7千人〜8千人です。

f:id:deb-log:20211122172545j:image

世界では2.52億人が武漢肺炎に罹患し、そのうち515万人が亡くなったとのことですが、罹患したうち寛解した人の人数がわからないと致死率は出せませんが、

死亡者数÷感染者数で計算する致死率だと0.02%ですね。

ただ、身近でコロナに感染して、回復して8ヶ月経った今でも嗅覚異常に悩んでいる方などの話を聞くと人生を楽しむためにもコロナに罹患するというリスクは是が非でも避けたいなと思うのです。匂いが分からない人もいれば、今まで感じていた匂いが全く違うように感じてしまう人まで様々です。

ワクチンパスポートにワクチン接種を義務化してこの程度のヨーロッパ、日本人がいかに優秀かということですよね。検査の精度も日本の方が抗体により敏感になるように設定しているとの情報もあるし、それでこのレベルなんですよ。まぁ、ヨーロッパに身を置いてればワクチンの抗体が減る時期にまた感染者数が増えるなんて簡単に予想できてましたけど。

with武漢肺炎(COVID-19)はきっと今後必要だろうし、ヨーロッパで生活をしているとある程度、コロナと生活することに諦めと覚悟をもって暮らせます。オーストリアやドイツの一部はクリスマスマーケットやらないようですけど、フランスはクリスマスマーケットをやって、クリスマスをやってからロックダウン来そうな気がします。それまでに感染者数がどれくらい増えるかによりますけど。

最近また、ほんの少しマスク着用義務やワクチンパスポートの規制が厳しくなってきたので、感染者数の増加が緩やかになることを願っています。

個人的にクリスマスマーケットに行きたいので、是非フランスの国民には頑張ってほしいです。

お金をくださいの季節がやってきました

お金ってどんなに小さい金額でも貸した側は覚えていて借りた側が忘れていることって多いように思います。高校時、他のクラスの女の子がよく500円くらいずつ借りていて、借金が10万円ほどに膨れている子がいましたが、今は何してるんでしょうね。借りパクはお金を「一方的にもらったと思い込んでいる」のと同義ですからね。某プリンセスの義母様も多分このパターンですよ。しかしこちらの人はあの手この手でお金を「ちょうだい」と普通に言ってくる、これは未だに慣れないカルチャーギャップです。

最近は数ユーロ貸した人がいたんですけど、一生返って来なさそうだし、最近は数ユーロなんて貸すときには相手に期待してはいけないと思ってます。先日は有料のトイレに行きたいのに数十セント足りなくて泣きそうな顔をしたお兄ちゃんに、「20セント足りないの…ください」と言われ、流すのは涙だけにしてほしくて、20セントあげましたけど。知り合いにバスのチケット買うのにお金必要だから貸して、と言われて数ユーロ貸すならまだしも、フランスでは長い夜が始まり、クリスマスが近くなるにつれて最近は堂々と「お金ちょうだいマダム」と言われる事案が増えつつあります。

f:id:deb-log:20211120025959j:image

今日びっくりしたのは、綺麗な黒いコートを着ているエレガントな白人女性から「お金持っていませんか、お金ください」と言われたことです。今までは呑んだくれのオッサンからお金をせびられ、ガン無視したら「お前なんて女じゃねーよ」などの悪態をつかれたり、物悲しそうな瞳をこっちに向ける人たちに「お金ください」と言われたり、ナンパと見せかけて金をせびってくる男性などのパターンはありましたが、身なりのしっかりした人にお金くれと言われるのは初めてでした。今回のグレイヘアのエレガントな70代のマダムが、例えば、お財布を落としてトラムに乗るお金が必要なら、給料は低いけど、チケットを買ってあげようかとも思ったんです。ただ、道の真ん中で「具合悪いからお金ちょうだい」と言われ「いくら必要なの?」と聞いても「あなたの言ってること理解できない」と言われた挙句「ユーロくれ!ユーロ!」と何故かお金をお願いしている立場なのにイライラし始めたのでした。道の真ん中で、お金をあげないと一歩も動かなさそうなおばあちゃん。私は「いくら必要なの?」ともう一度聞くと、「10ユーロ!(1,300円ちょっと)」と答えるではないですか。生憎現金の持ち合わせがなかったので、からのお財布を見せながら、「マダムごめんだけど私も現金ないのよ」と言ったら、エレガントなマダムは無言でこちらを睨みつけながら立ち去ったのでした。時間がたった今でも未だに「具合悪いからお金くれ」の理論が理解できずにいます。フランス人の同僚に話したら、案外身なりのちゃんとした物乞いもあるとのこと。だってあのおばあちゃんの鞄はおそらく昔のロゴのグッチですもの。

こんなことを言うと不謹慎ですけど、冬の風景には物乞いが欠かせない国、それがフランス。最近は(本当に)イケメンのお兄ちゃんが、街角で笑顔で物乞いしていてついつい10ユーロくらいあげそうになりましたが、理性でそこは我慢。持論ですが、若くて健康そうに見える人は働けばいいと思うのでお金はあげません。心が病んでうんぬん働けませんと言う人は、物乞いするのでしょうかね。普通の人よりよっぽど腹も据わってて断られても折れない強いハートの持ち主だと思いますけど。

私は、現金は1〜2ユーロコインはチップ感覚で常に持つようにしています。ただあまり大量のお金は持っていると危ないです。お金は取られたら戻ってこないけれど、カードなら払い戻しの補償がありますからね。これから街がキラキラして、美しい季節が始まる一方で、物乞いの方達にお金をせびられるのは気が重いですね。

母からのお届けもの

本ブログを継続的に読んでくださっている方はご存知、久しぶりに母のお話です。おそらく自己愛性パーソナリティ障害をもっている母ですので、今回もまた妹のドラミちゃんにものすごいものが届きました。

母は昔から何故か料理が下手なのに、母のお母さん、すなわちおばあちゃんからものすごく褒められて育ったので、現実に即した自己評価が出来ず、異常なほど自己評価が高いのです。そんな母は分量を量らずにお菓子作りをします。別に目分量でも上手にできれば問題無いのですが、「料理ができない」というスパイスをもって調理する母。

夏のとある日、母は大量の粉寒天を用いてゼリーを作りました。

母「はい、夏にぴったりのゼリーだよ!」

目の前に出された黒い物体を自信満々に出してくる母。一口食べてみると、溶け切らずにダマになった粉寒天とパサパサする食感、甘くないのにほんのり遠くに黒糖を感じるけれど苦い味、まるで貝のウロ、黒い部分を食べているようなそんな感じは20年経った今でも忘れられません。これが唯一「サザエのウロの味がする」と母に正直にフィードバックしたものです。

f:id:deb-log:20211116050517j:image

母は平日はフルタイムのお仕事がありますが、良き母像は「料理をすること」らしく、休日になるとお料理をします。しかし「料理を上手に作る」発想はないらしく、カレーに胡椒瓶半分入れてただただ胡椒の味がするカレーを作ってみたり、膨らまない、ぼろぼろのケーキを作ってみたりと、生まれてこの方母の料理を見て来ましたが、一向に上手になる気配はありません。しかし、母の「いい母親像」は膨らむばかり、最近では、和牛などお取り寄せグルメを送るドラミちゃんへの「お礼」として、母の手料理が送られてくるのでした。

妹のドラミちゃんが昨日、焦って電話をくれました。

ドラミ「ねぇ、やばい、ママが6月28日に作ったゼリーが送られてきた。」

私「今11月中旬ですが…」

ドラミ「冷凍してたみたいなんだけど」

 

母のゼリー公開まで

 

3

 

 

 

2

 

 

 

1

 

 

 

f:id:deb-log:20211116053018j:image

すぐりのゼリー、らしい…けれど、遠目で見ればマグロの赤身。

大抵ドラミちゃんへ送られてくる食べ物は、おばあちゃんがドラミちゃんのために作ったおかずが40%、食卓で余ったおかず30%、母の手作りのお菓子30%くらいの比率です。ちなみに今回は6月製造のゼリーなので、あんまり食指の進まなかった父とおばあちゃまがおかわりせずに、冷凍したものをすっかり忘れた母が先日送ったものだと思われます。

f:id:deb-log:20211116053244j:image

しかし、アップ画像をどう見てもゼリーではなく、何かグロテスクなものを感じますね。最もグロテスクなのは、母親の「理想の母親像」の押し売りなのですが。。

家族の形

Noël(クリスマス)が近づいてきて、ドエムッシュの実家に1週間行かないといけないのが億劫になりつつあります。フランスでは離婚をしても社会的ダメージがほとんどないので、離婚へのハードルが低いです。ただドエムッシュの家庭は離婚もなく、丘の上に家が4軒並んでいるだけの日本で言うならば「普通」の家庭です。

f:id:deb-log:20211115142218j:image

夫婦になった人たちの双方の両親が離婚して再婚している家庭は、12月になると、数日おきに、自分のお母さんの家庭、自分のお父さんの家庭、パートナーのお母さんの家庭、パートナーのお父さんの家庭、と忙しく4回も回るそうです。それを考えれば1週間で済むなんて、日本人嫁、へっちゃらなんですけど。

f:id:deb-log:20211115142810j:image

ドエムッシュは特に両親の離婚など経験せず、家族と問題などどこ吹く風です。そういう育ち方が出来たから心に傷もなく毎日悩みがなさそうに暮らしているのでしょう。が、Noëlが近くなり国籍関係なく同僚とも家族の話をすることが増えました。フランス人パートナーのいる日本人の同僚は考え方は様々ですが、大体自分のパートナーだけでなく、家族の方にも気を配っている人が多いような気がします。

逆にヨーロッパの人、一括りにするのも何な話なんですけど、両親が結婚して離婚してさらに再婚したパターンの同僚なんかだと、すごく忙しいと言っていました。ただ、帰省はそこまでストレスではないそうです。というのも、「親が新しい家庭をもっているのと、自分の生活は別物」だからだそうです。話を聞いていると、近しい人のお家に遊びに行く感覚で、Noëlは各両親の新しい家庭に行っている、そんな印象でした。

ただし、両親の結婚離婚その他諸々に関しては、この年齢だから割り切れているのであって、思春期は思い悩んでいたと同僚は言っていました。結局家族の形って大人の事情なんですよね。家庭をもつときに子どもの有無は選択できるけれど、子どもの生活や心情の変化まで考える人ってどのくらいいるんでしょうかね。

ここからは個人的な考えなんですけど、ヨーロッパは都合よく個人主義な一面があると思います。子どもを一人の人間として扱えだの、大人と同等だとか言う人もいるけれど、そういう大人といる子どもは、他の子どもより大人にならざるを得ないんだと思うんですよね。色々傷ついて強くなるのが人間なのでしょうけれど、フランスに移住して、色んな人たちと関わるようになり、クリスマス帰省を控えた今、家族の形について悶々と考えた秋の夜長なのでありました。