すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

テーブルクロスを刺繍しました

一昨年の11月末ころに購入した刺繍用のテーブルクロスがやっと完成しました。フランスに来たばかりの頃はまだ仕事をしておらず、趣味の刺繍をしようと考えて、フランスで初めて自分に買ったものでした。刺繍といっても私は「こぎん刺し」しかやったことがなく、スウェーデン留学中にほんの少しクロスステッチをかじった程度。ゆえに非常に根気が必要な作業でした。

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最初から布に印刷してある柄の上を、図案の指定色の糸を使って刺繍します。完成はこんな感じです。クロスステッチは、常にクロスした時に上にくる糸が同じ方向じゃないといけないのに、時々間違って、それを解いてやり直して…の繰り返しでした。それに、1メートル四方の大きさですから、間違った時の絶望感と言ったら…!

裏側の糸の処理はまだまだ下手くそで近くで見ると糸がダマになっています。人にあげられるような代物ではないのですが、ドエムッシュにプレゼントしたら大喜びでした。今はソファーに放置されています。

色塗りがストレス解消にいいという話はよく聞きますが、私はこんな感じの刺繍がストレス解消になります。ちょっとずつ刺していって、気づいたらいつの間にか大きな作品になっているのを見た時の満足感と達成感が大好きです。

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↑これは何年か前におじいちゃんとおばあちゃんにプレゼントしたこぎん刺しです。クロスステッチより、こぎん刺しの方が作業が少ないですが、インターネットから色々図案を拾って組み合わせたものです。マス目を数えて刺繍する場合は難しさはきっとクロスステッチの方が難しいですが、今回はすでに図案が印刷してあったので、忍耐力が必要なだけで比較的簡単でした。個人的にはこぎん刺しの方が柄も色もシンプルで好きですが、クロスステッチはさまざまな色を使って刺繍すると絵画のようになるので、いずれは有名な画家の作品をクロスステッチで作りたいなという密かな願いがあります。

実はもう一つ、刺繍する用のテーブルクロスを購入したので、クロスステッチの作品を作りたいと思います。次はもう少し早く作りたいです。

バルコニーのお花が満開です

バルコニーを写すとアパートの立地までバレてしまうので、別に盗むものなんて何もないですけど、、今回はお花が咲いた寄せ植えとカーネーションを紹介します。

フランスではバルコニーにお花を植えて、柵にぶら下げているお家がたくさんあり、我が家も例外ではありません。今年は寄せ植えをしてみたいなと思っており、初めて挑戦してみました。

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青いのがミヤマホタルカズラ

白いのがスイートアリッサム

赤いのがサルビア

ピンクのがアラセイトウ

なんかおばあちゃんの寄せ植えになってしまいました。一応フランス暮らし、ということで、トリコロールを意識してみたのですが…少し残念なことになっています。なんかメインになるお花が小ぶりだったのかなと言う気がします。四角いプランターにお花を綺麗に植えるのは至難の業なんですね。。
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カーネーションもぶら下がっています。かなり満開…ドエムッシュの両親がやって来るようなのですが、なんとかそれまで綺麗に保ちたいところです。縦に植えたのに、あらぬ方向に咲き始めていて焦っています。

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時期を過ぎたカーネーションです。蕾があるので、そろそろこの枯れ始めた子を切ってしまった方がいいのでしょうか。

ガーデニング2年目でまだまだ初心者ですが、最近はお花に情けをかけずにちょん切ることがプランターを長く綺麗に保つ秘訣なのかもしれませんね。

ドラミちゃんのトラウマとこれから

今までは「いつ帰ってくるんだ?」というコールを受けていたドラミちゃんも最近の武漢肺炎(COVID-19)の煽りを受けてついに「帰ってくるな」と言われるようになりました。先日帰省の相談をした時、ドラミちゃんは市役所に用事があったわけで、家族に会いに帰るためではないのですが、母は「帰省=家族に会いたくて仕方がない」という方程式を用いて理解するため、「うん、会いたいのは分かるけど、今はそんな時期じゃないよ」と諭してくるそうです。たった1ヶ月前まで電話で次帰ってくるのはいつだと聞いていたのが嘘のよう。最近は賢母モード全開です。腹立つー!

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今となっては娘が2人ともとりあえず(地方)国立大の修士を終えて満足しているようです。ドラミちゃんは私よりも賢い子なのですが、母の自慢はドラミちゃんの愛らしさです。私の友達が遊びにきた時なんて、「私がこの世に貢献したのを強いて言うならドラミちゃんを産んだことかな⭐︎」など嬉しそうに言っていました。

でも母は常にプライドと母性の狭間で、教育には妥協をしない姿勢を貫いていました。その結果、私が定期テストで210人中48番を取った時は板の間に3時間正座をさせられ本を取り上げられ、(それ以降10番以内から落ちたことはない)ドラミちゃんが200人中100番を取った時は「バカは嫌い」とブチギレて口をきいてもらえないドラミちゃんがオロオロしていると言う時期もありました。

母がドラミちゃんにキレる頻度は私にキレる頻度に比べて非常に少ないのですが、一度切れるとどうしようもなくなるのはドラミちゃんとの関係の方です。そんな時私が修学旅行のお土産で、セサミストリートのキャラクターのぬいぐるみを買ってきたのがドラミちゃんの世界を救ったそうです。10月に修学旅行だったので、ちょうどユニバーサルスタジオジャパンはハロウィンイベントの最中でした。そこから連れて帰った、カボチャの衣装を着たエルモのマスコットを見た母。怒っていることを忘れて「可愛いね」とドラミちゃんに言ってそれきり普通の関係に戻ったそうです。

ドラミちゃんと私は通っていた学校が違って、私はスラム街に囲まれた学校、ドラミちゃんは意識高い系のPTAの巣窟のような学校で育ったので、一概に比べられませんが、まぁとにかく、母の教育はかなり激しいものだったのでした。ドラミちゃんはいつも「かわいいねー」「本当に可愛いねー」「いっちばんかわいいねー」と母から言われていたのに、ある日突然「馬鹿は嫌い」と言われて、大人になった今でも忘れられない一瞬のようです。

私と母は常に関係が悪く、やれ「産まなきゃ良かった」だの、やれ「地獄に堕ちろ」だの母が私に向かって言っていたので、もはや「馬鹿は嫌い」なんて「おはよう」代わりの挨拶レベルですけれども、ドラミちゃんは、超やさしい母と超不機嫌な母に翻弄されている人生が未だに続いております。最近では電話越しに「ドラミちゃんはママと一緒に暮らすんだ」などと言われているようで、可哀想ですがこれを切り抜けるには結婚相手を見つけるか、ドラミちゃんが再び「ばか」になって母から嫌われるかの二択です。我が家の宿命にどのように立ち向かうのか!ドラミちゃんの動向から目が離せません。

トマトでダイエット?

南仏はまだ肌寒い日がぼちぼちと天気の合間合間に存在していますが、スーパーを見るとそろそろ初夏の食材が並び始めました。

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色とりどりのトマトを買いました。6.79€(約882円)だったのですが、6種類の異なるトマトが入っており、高めですが我慢できずに購入!赤い細長いやつだけだと、同量を買っても3€くらいなので割高ではあります。

味は

赤(丸)普通のトマト

赤黒い(丸)普通のトマト

黄(丸)普通のトマト

赤(細長い)甘いトマト

黄(細長い)普通のトマト

白(細長い)普通?水っぽいトマト

となっています。白いトマトから普通のトマトの味がした時はさすがに驚きました。トマトだから当たり前なのですが、中々脳が受け付けないものなんですね。

ということで、最近は毎日のように間食にトマトとポテチ、味噌汁にトマト、サラダにトマトを入れて食べています。リコピンを摂取しているし、なんか痩せるんじゃないか、という淡い期待を抱いていますが、いかほどでしょう。細胞は2ヶ月毎に入れ替わるようなので2ヶ月は続けないといけないのかな…最近身体にいい油も摂るようにしています。本気でダイエットして1年半で12kg痩せた時は、片道徒歩45分の道のりを夏は自転車で、冬は徒歩で往復、食事はバランスよく腹八分目、デザートは1日1回、バレエのバーレッスン、ストレッチ、筋トレという徹底した日々でしたが、最近は特に痩せる必要性を感じずダレている毎日です。

この誰にも会わない(会えない)期間が綺麗になるチャンスなんですよね、きっと。言い訳と脂肪にまみれただらしない身体を横目に、ポテチをやめようと思ってもやめられませんが、身体にいいものを食べて相殺しつつ日々を過ごそうと思います。

思い込みの罠 その2

母の思い込みは度々都合のいい方に流れがちです。そして私が結婚してからの口癖は「ドラミちゃんにいい人はいないかしら」です。半分は「子育ては娘が結婚するまで」と言う親心から、そして半分は「独身は負け組だ」という母の価値観からです。そんな世の中の独身には、独身がよくて結婚しない人もいるのに。兎にも角にもドラミちゃんを結婚させようと躍起になる母、そして別にいい相手がいないなら独身希望のドラミちゃん。そのため母の相談相手はいつも私です。

ある日またいつものように「ドラミちゃんにいい人いないかな」「周りにまだ独身でいい人いない?」と聞かれたので、私は大学時代の友人で、ドラミちゃんの先輩の写真を見せたのでした。「あ、この人にお世話になってるよ」と気にせず見せた写真だったのですが、2人の男性が写っていたのでした。

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ドラミちゃんがお世話になっている先輩は、頭がよく運動神経も良く人望も厚い人で、本当に面倒見がいいのです。そんな話を母にしていたら、母はドラミちゃんがお世話になっている先輩じゃない方をドラミちゃんをお世話してくれている先輩だと勘違いしたようでした。

私がドラミちゃんをお世話してくれている先輩が最後に残していた唐揚げを横取りした話を聞いてから、しきりに「ママ唐揚げ作ってあげるから、いつでも招待して」と言うのです。母は油の温度なんて気にせず低温で調理するので唐揚げの衣がドロドロに溶けていることがほとんどです。母の自己肯定感の高さゆえ、ドラミちゃんも断り切れず

母「いつでも連れてきてね」

ドラミ「う、うん…」(そして何もしない)

の押し問答が繰り返されていました。

そんなある日、ドラミちゃんが先輩ってどんな人?と聞かれて、写真の人物を指差しながら、「この人だよ」と説明を始めた瞬間、母は押し黙ってしまい、それ以来家に連れてこいなど言わなくなりました。

私にもドラミちゃんにも母が何故突然ドラミちゃんがお世話になっている先輩を連れてこいと言わなくなったのか、理由の見当はつきますが、その人が頭脳明晰で性格が良く運動神経抜群で人望が厚いことに変わりありません。話も面白いし、私は仲のいい友人の1人として彼の幸せを祈っています。

母は勝手な思い込みからドラミちゃんの人生プランを決め始めていましたが、現実を見たことにより振り出しに戻ったようです。最近では振り出しに戻ってから1コマも進めていないようで、勝手に焦っています。

南仏の蕨はそろそろ終わり

今日は久しぶりに晴れたので、山菜を採ろう!と近くの山まで足を伸ばしてきました。3月末からぼちぼちワラビが生えていましたが、2週間ぶりに山に行ったら、既にほとんどの蕨は開いてしまっていました。

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ドエムッシュが大量に収穫していますが、写真を見ての通り、ワラビが開いてしまっています。こうなってしまうと茎が硬くて食べられません。

場所によって細くて柔らかいワラビが群生していたり、太くて長いワラビが群生していたりと面白いですが、太い方が粘り気を楽しめるので太めのやつを狙って採ってきました。

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一晩お湯にベーキングパウダーを入れたものに漬けてアク抜き、必要な分ずつ醤油漬にしたり、乾燥ワラビを作って適宜ナムルや白あえにしたり、色々と調理していこうと思います。

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フランスではワラビは毒があるということで誰も食べない雑草にカテゴライズされています。地元では朝一番に家を出発して、こっそりワラビを採りに行っていました。しかし今では向かうところ敵なし、私達夫婦だけでは食べ切れないほどワラビが群生しています。フランスに来て良かったと思えるのはこのくらいのものですが、ロックダウン中もそれなりにレジャーを楽しめているので、今はこれでOKです。

あと1週間もすれば食べられるような柔らかい蕨は採れないと思うので、また来年を楽しみに待とうと思います。

バゲット観察日記

私は器用なタイプではないため、パン作りなど指先まで丁寧に使って行う作業はどちらかというと得意ではありません。が、バゲット作りは意外とハマるもので、より高みを目指して日々修行中です。今までに5回バゲットを作ったので、時系列に並べてみようと思います。

1回目

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クープ(切れ目)がきちんと切れていない上に膨らんでいないバゲットでした。今考えると一次発酵が足りなかったようです。それに横のピラピラ!カリカリしていました。

2回目
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1回目よりクープが膨らんでだいぶフランスパンらしくなりました。この時は鍋にはったお湯を50度くらいにして一次発酵させたのでいい感じに。形は歪ですけど。

3回目
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正真正銘のこげパンですね。一次発酵の時に試しに炊飯器の保温機能を使ってみました。かなり膨らんでいましたが、触るとガスがぬけるぬける…過発酵だったのかもしれません。まるで棍棒のようです。

4回目
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これはシリアル入りのちょっと重い小麦粉です。クープを深く入れすぎてしまいました。そして、前回の3つのバゲットと比べてグルテンが出づらかったです。一次発酵ではまた炊飯器の保温機能を使いましたが、過発酵気味に。やはり炊飯器で発酵させると規定の温度よりも温かくなりすぎるのかもしれません。

5回目
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かなり成長が見られます。この小麦粉は4回目のバゲットと同じ小麦粉です。一時発酵は常温で2時間半。しかしクープがうまく開かず、作り方を調べまくっていたら、私のクープを入れる角度がほぼ直角だから膨らまないのでは、、という仮説にたどりつきました。クープ専用のナイフがないので、普通のIKEAの包丁を使っていましたが、とりあえず次回は表面に対して45度くらいの角度でクープを入れてみようと思います。思い込みで調べずに料理をするのは私の悪癖ですね。

まだまだ修行は続きますが、少しずつパン屋さんのようなバゲットを焼けるように頑張りますので、コロナ飯に見た目の悪いバゲットが出てきた時もどうぞ生温かい目で見守ってください。