すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

ピエールエルメ×ハーゲンダッツ

最近アパートの掃除などに追われており、週末も1日家を空けることが少ないのですが、ちょっとした楽しみを求めて、先日モールへ行って参りました。これから引越しをするので、荷物を増やせないなぁと思うと、ウィンドウショッピングのあとは自然と飲食店に足が向かいます。

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そして看板を見てびっくり、ピエールエルメハーゲンダッツがコラボしているではありませんか!

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カロン入りのアイスが3種類。私はベリー系が大好きなのですが、この日はなぜかチョコレートの気分だったので、コーヒーとチョコレートの組み合わせ、アイスマカロンコーヒーフラッペを注文しました。

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ドエムッシュは安定のチョコレートアイスです。クレープにアイス1玉のメニューには同じくピエールエルメコラボのアイスが。歯に少しつく食感のマカロンがアイスに入っており、私は個人的にとても好きでした。スムージーは、コーヒー味はそこまで甘くなく、お茶の時間にぴったりでした。

先日行ったロクシタンの工場で知ったのですが、ロクシタンピエールエルメもコラボしていますし、ピエールエルメのブランド力の高さを感じる今日この頃です。

プロヴァンス旅行① - すみれの部屋

まだコラボやってるでしょうか?次はまた違う味を試してみたいです!

ついにこの時が来た

数年前、祖父が食事に対してかなりわがままになった話を友人にしたところ、「それうちのおばあちゃんと同じだわ。認知症始まってるかもしれないから、病院行くのいいかもよ。」と言われ、歳も歳だからな…と思いながらこれを母に伝えました。母は自分以外が病気になったり、問題を抱えたりしていると、とても張り切るため、意気揚々とおじいちゃんを精神病院へ連れて行ったところ、案の定認知症の診断がおりました。認知面では生活に支障がなかったため、認知症だと周りも気づきにくかったのですが、認知症の入り口には色々な症状があることを知ることができた出来事でした。それから数年が経ち、私は海外におり、いとこたちは(母曰く)一家離散、つまりドラミちゃんしかおじいちゃんの家に行く孫がいないのです。

ドラミちゃんは先日の帰省で、おじいちゃんが私を忘れないように、他の配慮で、おじいちゃんの家からビデオ通話を繋いでくれました。

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おじいちゃんは私の顔を見て固まっています。これは画面がフリーズしたのではなく、おじいちゃんはまるで私が他人であるかのような表情をしていました。あれ…?と思い、一応名乗り出ます。

私「すみれだよ!」

爺「あ、ああ」

私「忘れてない?!」

爺「んー、うーん、いや…」

おじいちゃんは一生名前を呼んでくれないので、とりあえずドエムッシュを試しに画面越しに出してみました」

M「コンニチワ!オハヨー!」

爺「おぉ、ドエムッシュくん、おはよう」

一番付き合いが浅いドエムッシュのことはしっかり覚えているおじいちゃん。初孫の私はおじいちゃんの忘却のベールに包まれているのに…おじいちゃんから見ると、男の子の孫は1人で、あとは全員女の子なので、義理の孫ができたのが嬉しかったのでしょうが、あんまりだよ…おじいちゃん…と諸行無常を感じたのでした。

その後、ドラミちゃんは、おじいちゃんの記憶力がドエムッシュに全振りしていた出来事を振り返り、不謹慎ながら大笑いしておりました。次、一時帰国する時は忘れられているかも、と思いましたが、一時帰国する前に忘れられておりました。ついにこの時が来たか…と思うと同時に、おじいちゃんの他人に向けるあの表情を画面越しに見られて、次の再会に向けて心の準備ができました!

米茄子のマリトッツォ

お昼は昨夜の残りを食べたのですが、ドエムッシュから「フタリニタリナイトオモウ、ダカラ、ナニカツクッテクダサイ」と言われました。ドエムッシュは食器洗いから掃除全般をやってくれ、料理は私の分担なので特に問題はないのですが、何せ食材が限られています。セールで買った豚ひき肉があった!と思い、冷蔵庫を開けると、ひき肉と茄子が目に入ってきました。ふと、小さい頃、おばあちゃまがよく作ってくれた茄子の挟み揚げを思い出しました。フランスで見かける茄子は米ナスのみ、たまにものすごーく長いのがありますが、日本食材とは扱いが違います。そこで、茄子の切り口を変えて、円形に切り、真ん中に切れ込みを入れ、表面と切り口に小麦粉を塗しました。豚肉には、刻んだ玉ねぎ、セロリの葉、パセリ、卵、ひき肉、牛乳を加えて混ぜ粘り気が出るまで混ぜます。フランスのひき肉は塩味がすでに付いているので、調味料は入れません。

そして出来上がったお昼ご飯がこちら↓

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昨日の残りに米茄子の挟み揚げを加えてみました。見た目がマリトッツォなので、米茄子のマリトッツォと命名です。

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大きい米茄子だったので、晩ごはんの分もありました。ただ、米茄子のマリトッツォはオーブンで温めたので、茄子が萎んでしまいました。お昼の方がマリトッツォでした。夜はコーンポタージュ、米茄子のマリトッツォ、ジャガイモのピュレ、缶詰の野菜を温めたものにビールです。才木結構重めのビールを飲むことが多いのですが、もう少しがっつりした肉料理やカレーに合うかな…?など思いました。

2日連続になってしまいましたが、フランスに来て地味に茄子の挟み揚げを作っていなかったので、記録としてお料理の記事を更新しました!

家族もパソコンも…

母が単身赴任を開始してから、母、始めての帰省です。母は父、私、ドラミちゃんにライバル意識を燃やし、定年直前に繰り上げ採用で転職に成功しました。大手だとお給料が100万くらい上がるのですが、母の転職先は規模が小さくお給料は200万ほど下がったようですが、肩書には満足しているようです。

そんな母はオンライン帰省ではヤバさを感じられなかったのですが、私のLINEはドラミちゃんからひっきりなしに母のヤバさが中継で入ってきていました。母の職場では、同僚のお子さんが不登校鬱病などに悩まされているらしいのですが、母の娘2人は、私は一応永久就職(離婚しなければ)で、ドラミちゃんは旧帝大の博士課程ということで、高みの見物状態です。母としてもキャリアも一応高みにいるようで、今回張り切ってお土産を配って回った母。関係ないドラミちゃんまで駆り出されて、博士論文執筆はいつも夜にすることになり、3泊4日の帰省で3時間しか眠れなかったそうです。

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それもそのはず、ドラミちゃんが明け方休もうとすると、寝言でドラミちゃんに母が話しかけ、自分の仕事の自慢やドラミちゃんの近況を聞いて、ドラミちゃんが答えようとすると、側から爆睡しているそう。ドラミちゃんはフラフラになりながらも、お盆に胡瓜の馬に乗って帰ってくるおじいちゃんに連れ去られなかったのは奇跡としか言いようがありません。しかし、母のパソコンは、茄子の牛に乗って向こうへ戻っていくおじいちゃんの道連れになってしまいました。仕事のデータのバックアップをとっていない母。母がピンチを感じで焦ったところまではよくある光景なのですが、そこからパソコンが壊れたのを父のせいにして、父は悟りを開いて全ての罪を被ったので、とりあえずその場は収まったようです。

そして、ドラミちゃんには「ママも大変だったけど、今ここに居られるのは、過去の自分が頑張ったから」など一流アスリートさながらのほざきを吐き捨てて、それをBGMにドラミちゃんは博士論文を書き進めていたそうです。

どんなに博士論文に追われようが、家族サービス親戚回りを忘れないドラミちゃんは、やはりアイドル向きです。モデル事務所にスカウトされたドラミちゃんですが、私はアイドルになって欲しかった…この帰省で多少美少女がやつれてしまいましたが、その後一人暮らしのアパートで英気を養い、また元の美少女に戻ったドラミちゃん。

そして、母はというと、お盆の帰省で全方面に色々と自慢をして、気持ちよく単身赴任先へと帰っていきました。パソコンもデータも逝ってしまわれましたが、これから高いお金を払って、蘇生させるようです。

香水の街 グラース

Grasse(グラース)は香水の街として有名で、観光地としても人気があります。 7月末にばら祭りがあったようですが、逃してしまいました。こちら、何度か訪れてはいるのですが、毎回博物館が閉館していて、4回目の訪問でやっと博物館の中に入ることができました。

(この日、私の大好きなタカラジェンヌの退団発表で落ち込んでいたので、ドエムッシュが私を元気づけようとお昼ご飯を食べに外に連れて行ってくれ、さらにこちらまで連れてきてくれました)

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ピンクの傘が強い日差しから観光客を守ってくれるように、メインストリートに沿って、並んでかかっています。

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まず、1つ目の博物館です。フラゴナールという、フランスだと大手の香水の会社の所有する博物館で、香水を作る工程だけではなく、創始者のコレクションを見ることができます。こちらは、実際に香水の工場も併設されております。そして見学可能です。フランス語でのガイドを頼んでいましたが、英語のガイドが始まったのと、なぜか英語のガイドに案内されたので、英語で工場見学をして回りました。ガイドも無料です。

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こちらでは、毎日5,000瓶もの香水が作られているそう。ちなみに、1リットルのエッセンシャルオイルを作るのに必要なバラは3トンだそうです。5月に摘まれるバラは最上級のようで、大手ラグジュアリーブランドもこぞって、こちらで生産するオイルを使用しているとのことでした。

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↑こちらでは、香水の調合師さんの指導の下、自分たちで香水を作ることができます。ただし、人気がありすぎるため、数週間前までに予約する必要があるそうです。私は香水は積極的につけないタイプですが、これはやってみたいです。

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博物館併設のブティックで利き香水をさせてくれました。私は鼻が良い方なので、1つの香水に入っているエッセンスのうち3種類は当てられて、お店の人に褒められてホクホクでした。ドエムッシュは逆に何も分かっていなかったので、当てられた時にコソコソと教えてあげました。

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併設のブティックは奥行きがあり、外観のイメージより広く、たまにセールのものもあったりして、色々見て楽しめましたが、匂いで軽く酔ってしまいました。

見学無料なのに充実しすぎていたこちらの博物館、ドエムッシュはどうにか1つ香水を買おうとしていました。結局自分のお母さんに(気が早すぎますが)クリスマスプレゼントを購入していました。

充実した見学のあとは、体力消費が激しいので、一休みして、もう一件別の博物館です。

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こちらは、国際香水博物館です。

https://www.museesdegrasse.com/presentation-du-musee-0

古代エジプトの香水事情からフランスの貴族の生活、ハイブランドの香水について、いつどの香水が発売されたかなど色々と知ることができます。

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マリーアントワネットにゆかりのある展示もありましたが、宝塚で予習済みなので、ここのブースだけは追加情報をドエムッシュに教えながらガイドしました。

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香水の元となる素材の香りが嗅げるデスクが点在していました。これは、バラの匂いを何度も嗅いでいる私がドエムッシュによって撮影されていました。

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世間がザワつきそうな展示もありましたが、こういうのを含めて歴史を見られる場所こそ博物館なので、こちらの展示はどれも素敵でしたし、見応えがありました。

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最後のブースはディオール、サンローラン、ジャンポール・ゴルチエのCM制作の裏側などを観ることができました。

こちら、1人6ユーロ(約950円)で入場できるのですが、まず、展示が充実しており、建物も綺麗に保存されており、中庭も綺麗で、大変満足な内容でした。

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午後いっぱい、こちらに滞在しましたが、とても良い1日を過ごすことができました。中世の家族が住んだ建物や、他にも博物館があるようなので、また来る機会があれば、違う場所を訪問したいと思いました。

 

モナコの宮殿

コロナ禍の直前に渡仏したので、すぐそこのモナコの宮殿に中々入らない日が続いておりましたが、遂に訪問の願いが叶い、中に入って来ました!ということでレポートです。

この日は、お金持ちの友人が結婚するので、サプライズビデオを撮ることにしました。社長令嬢でバリキャリの友人に、さらに金運が上がるようにとの願いを込めて、モナコを背景に動画を撮りました。

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↑この靴、縮んだのか何なのか足が痛くて痛くて、途中でギブでした。おしゃれは我慢涙

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動画撮影のあとは、モナコの宮殿に入ります。大人は1人10ユーロ(1600円弱)です。厳し目の荷物のあと、検査音声ガイドを借りられる場所がありますが、キツい靴に押し込まれている足が怪しかったので、とりあえず宮殿案内のアプリ(無料)をダウンロードして、それを見ながら見学を進めました。

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階段を上り進めていくと、宮殿の中に入れます。中庭に面している壁という壁の細部までこだわり抜かれた芸術に圧倒されます。窓が3つ並んでいる真ん中の建物の中央はおそらく礼拝堂です。

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見学ができるのは、コの字の宮殿のコの上の部分だけ、と言えばわかりやすいでしょうか。ワンフロア、1棟のみが見学フロアです。公室のコレクションや肖像画がたくさん飾られていますが、大理石の床やシャンデリア、さらには天井画まで見る場所が多く、入場できる場所が少ない割には見どころ満載です。

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↑座るところを見つけてすかさず座る私。運のいいことに、グレースケリー の肖像画の前で絵を眺めることができました。足が結構限界を迎えていたのですが、ここが見学の折り返し地点なので、美しいものに囲まれながら英気を養います。

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絵画のコレクションは近くまで寄れないものもあり少し残念でしたが、建物自体が豪奢なので残念な気持ちも有耶無耶になります。これが宮殿の力!

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廊下にはアルベール2世の幼少期のお写真があり、なんとも凄いメンバーです。これがロイヤルファミリー!実はドエムッシュの家系は貴族で、さらに遡るとフランスのロイヤルファミリーなので、どこかで血が繋がっているかもしれません。

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絵画はもちろんのこと、写真にも感動です。輪っかのドレスなんて、何百年も昔のことのように思われていたのですが、グレースケリー (ピンクの輪っかのドレス)も着ていて、言葉にならない感動を覚えました。これを着こなせるのは、グレースケリーか、美少女の妹、ドラミちゃんくらいのものです。

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様々な展示を見て、足はパンパンで擦れて痛く、しかし心は満たされるという変な状況に陥りながら、宮殿の外に出ました。すると、ちょうど衛兵の交代式があり、大興奮しながら動画を撮りに衛兵さんがよく見える位置まで移動をしたら足が限界を迎えました。でも後悔はありません。

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宝塚を観劇している身としては、いまいちキレが足りない衛兵の交代式でした。制服効果で5割増しに素敵に見えますが、それでもキレは足りませんでした。タカラジェンヌの皆さまはロイヤルよりロイヤルです。

宮殿見学のあとはモナコのショコラトリーへ。こちらのショコラトリーは公室御用達のようで、アルベール2世のお写真とサインが飾ってありました。

公室御用達ショコラトリー・ド・モナコ Chocolaterie de Monaco – マイ コートダジュール ツアーズ

こちらでは、水分と休憩を欲していたため、中で冷たいお茶とチョコレートのアソートをいただきました。この日は暑すぎて、チョコレートの持ち帰りは断念しましたが、中にフィリングが入っているものは甘すぎず、ダークチョコレートとのバランスが絶妙で特に美味しかったです。

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紅茶が甘くてびっくりしました。最近はフランスでも甘くないアイスティーばっかりだったので、甘いアイスティーを飲んだ瞬間海外にいるのを実感しました。

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サロンドテ(カフェのブース)が閉まったあともお客さんがひっきりなしにきていました。

今回は、宮殿を見るだけで1日が終わってしまいましたが、これで大体モナコの見学するところは網羅できたかな?という感じです。本当は植物園にも行きたかったのですが、コロナ禍以前からずっと閉まっているので、今回も行けませんでした。

いつかまたモナコに行く時は、まだ見たことのない場所、行ったことのないレストランなどを開拓できたらいいなぁと思います!