すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

宝くじを買ってみた

在仏3年目にもなると、ドシン!と構えられるようになり、フランスの役所が仕事をしないため、滞在許可証が切れてしまいましたが、落ち着いております。2ヶ月前に申請した滞在許可証の更新の書類は受け取りました、との連絡がありましたが、それ以降「滞在許可証を取りに来てください」との連絡もなく、失業手当は10月分と11月分の2ヶ月で打ち切りです。失業手当についても一悶着ありましたが、9月分はもらえなくてもなんとか無事に…と思った矢先コレです。

こうなったら一山当ててやろう!とスクラッチくじを買いました。こちら、1枚約430円で賞金は約4,300,000円となっております。

f:id:deb-log:20221212222546j:image

フランスで初めての宝くじ。学生時代、お財布に400円しか入っておらず、お小遣いがもらえるアテもなく、我が家はなぜかバイトにも制限があったため、スーパーの入り口の宝くじ売り場でスクラッチを買って5,000円を当てた事があり、そのまま飲みに行った事がありました。ということで、それなりに困っているし、当たるかな、と思い、とりあえず今回も簡単なスクラッチにしてみました。

f:id:deb-log:20221212223127j:image

まず、数字のところを削ります。絵同士を照らし合わせ、左側に右側の絵があれば、その下に書いてあるお金がもらえる仕組みです。こちらの売り場、お姉さんが1枚手渡しでくれるので、数枚の中から選ぶということはできませんでした。ちなみにハズレ。

f:id:deb-log:20221212223308j:image

次は下を飾ります。2023という数字があれば、中の数字の上に書かれている値段の合計をもらう事ができる?はずです。こちらもハズレ。

一山当てることは叶わず、代わりに人生の厳しさを知りました。ただ今は、宝くじの賞金ははともかく、今は目下滞在許可証の更新が早くできることを祈っています。

ジャンボな額ではないし、車一台分の賞金ですが、それでも来年も小さい山を当てるために宝くじを買おうと思います。

マリアージュフレールのアドベントカレンダー

実家はマリアージュフレールの大ファンなので、こちらで色々と物色して良さそうなものを日本にポンポン!と送るのですが、買い物の際にお姉さんからアドベントカレンダーを勧められ、興味本位で買ってみました。

f:id:deb-log:20221210051508j:image

フランスの我が家で飲むのは、基本的にマリアージュフレールのオーソドックスなもので、マルコポーロやエロスなどです。種類は沢山あるのに、中々他のフレーバーに挑戦することがないので、これはいい機会だ!と気づき、夜な夜なドエムッシュとああでもないこうでもないと議論しながら紅茶を飲んでいます。出涸らしでもう一杯いくのが私の密かな楽しみです。

f:id:deb-log:20221210051901j:image

中はこんな感じ。今年のデザインは何というか、現代に媚びすぎてマリアージュフレールのクラシックな良さが完全に死んでいますが、中の方はキラキラ、クリスマス感が出ています。

1日目から飲んだことのないフレーバーが出てきてワクワクです。全て開け終わる前に義実家に行くので、クリスマスの帰省の際に、このカレンダーをどうするかまだ決めていませんが、全部開け終わったら、(忘れなければ)レポートを書こうと思います!

チョコレートのアドベントカレンダーもいいですが、普段飲む紅茶のメーカーのアドベントカレンダーは罪悪感がない上に新しい出会いがあってとても良いです!

クリスマスプレゼント作り

最近、11月に全然進まなかったフランス語をやっておりましたが、今朝はこちらのテーブルが工房に変わり、2つほどポーチを作成。コースターを10月に大量生産(12枚)してから、しばらくミシンに手をつけておりませんでした。久しぶりでミシンを触るのが怖かったですが、無事完成です。

f:id:deb-log:20221207203858j:image

こちらはスウェーデン行きの荷物です。今回はポーチを作りたいと思っていたのですが、重さや値段が釣り合わず、どうしようと思い郵便局に行ったところ、お手頃な郵送のサービスに辿りつきました。こちら、厚さ3cm重さ250gまで送れる封筒に入れてプレゼントを送れます。クリスマスのシーズンに出てくるこちらのサービス、通常は手に入らないのできっと冬限定なのでしょう。普段は小包は500gから送れるのですが、軽いと割高だし箱の重さを考慮するとほとんど何も入れられないので、小さめの封筒のサービスはありがたい!ヨーロッパだけでなく、裏面に書かれている国に送ることができます。全世界に同じ値段(11.90ユーロ、1,700円ちょっと)で送ることができ、もちろん日本にも送れます。日本のレターパックの青いやつの3分の1の大きさですが、サービスとしてはレターパックのような感じです。日本にちょっとしたプレゼントを送るならこれがお得かもしれません。

ポーチは前と比べるとかなり縫い目はマシになりました。未だに手作りの温かさが伝わる仕上がりとなっていますが、今回は針が折れず曲がらず何とか無事にポーチ作成を終えることができ、自分の成長を感じております。

f:id:deb-log:20221209015831j:image

和柄のハギレを活用するためにコースターも数枚作りました。表は和柄、裏は白地にシルバーで、クリスマスにも使えるようなデザインにしてみました。

その他にはスカートを作りたいな、と思いつつ、練習用の布を選ばなければ…という気持ちはあれど、全然進んでいないのでそちらも気合を入れて取り組む所存です…来年になるかな…?

消防士のカレンダー

夜の7時頃、ご飯を準備していたところに玄関のチャイムが鳴り対応をしたところ、消防士のおじさんがカレンダーを持って立っていました。

おじさん「こんばんは。消防士です。カレンダー要る?」

私「あ…あ…」←カオナシ再び

(フランスに来た直後、バゲットの訪問販売でフランス語はおろか英語すら出てこなかったことがありました。。)

f:id:deb-log:20221201053605j:image

千と千尋の神隠し - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

おじさん「あ、何でもないよ!気にしないで!良い夜を!」

私「ア…ア…さよなら」→玄関閉める

フランス語の勉強は、3分の1しか終わらず(反省中)11月に終わらせる宣言は守られませんでした。まぁ、Z会も続かなかったし、基本的に勉強はせず授業中話を聞いたり、テレビを見たり本を読んだら、生活する中で知識を吸収するタイプの人間なので、やはり「勉強」は私には向いていないようです。英語もゴリゴリ勉強せずに時間をかけて話せるようになったので、言語の習得には勉強している人の数倍の時間が必要です。

しかし今回私は成長しました。私は諦めなかった。心を決めて玄関を再び開けたのでした。

私「そのカレンダーって買うんですか?」

おじさん「寄付したい分寄付してください」

私「待っててください」→10ユーロ渡す

おじさん「いや、今払うんじゃないんだ」

私「というと?」

おじさん「ほら、カレンダーの後ろにお金を寄附する紙があるから、これに記入して後日送るの忘れないでね」

私「いくら払えばいいんですか?→(相場を聞きたかったボキャ貧)」

おじさん「これは価格が決まってるわけじゃなくて、寄付したい分お金を払ってくれればいいんだ」

私「ああオッケー分かりました」

f:id:deb-log:20221201045121j:image

ということでカレンダーをいただくことに。ちなみにフランスでは各地域でこのようなカレンダーを作って寄付を募っているようで、このカレンダーも例に漏れずここら辺のエリア限定です。おじさん達イケてる。

よくSNSでも話題になる海外の消防士のカレンダー。お兄ちゃん達の上半身ムキムキの裸体なんて最高です。どんなセクシーなカレンダーだろう?と思いワクワクしながら開けてみました。

f:id:deb-log:20221201050853j:image

いや、お兄ちゃんたち消防士の服着てピザ焼いてボヤ騒ぎ起こしてるじゃん…

f:id:deb-log:20221201051038j:image

いや、肉屋で消防署の道具使って働いてるじゃん…

などなど、チラッと見える腕や脚以外は、上は消防署の制服を着て下はチュチュを履いてバレエなんかをやってみたり、男子学生の悪ふざけと消防士の内輪ネタがそのままカレンダーになったものだったのでした。

場所の提供もこのエリアの人たちのようで、撮影に協力した会社や企業は広告も兼ねているようです。

おじさん「ありがとね!ところでどこの人?中国から来たの?」

私「いや、日本…」

おじさん「ようこそ!」

私「もう3年経つけどね…日本語と英語で仕事してたから今やっとフランス語勉強してて…」

おじさん「フランス語難しい?」

私「うん、まぁ…3年いても話せないからね」

おじさん「いや、今こうやって話してるじゃない!すごいよ!フランス語頑張ってね!良い夜を!さよなら!!!」

私「ありがとう、良い夜を」

ということで無事カレンダーゲットです。一人暮らしの時は大家さんが英語が堪能だったので、不自由なく暮らせており、最近遊びに来た留学中のルームメイトとも英語で話していましたので、本格的にフランス語で話すのは超久しぶり。2週間前から1レッスンとちょっと(現在地レッスン6/レッスン18)しか進んでいませんでしたが、初期のカオナシからカエルを食べたカオナシくらいに話せるようになっており、何となく自分の成長を感じたのでした。

f:id:deb-log:20221201053650j:image

千と千尋の神隠し - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

自衛隊や警察、フランスでも自分の現在地の軍隊や消防隊の方々のような治安を守ってくださる方々には頭が下がる思いです。たくさん寄付はできませんが、もちろん喜んで寄付はさせていただきます。以前、祖父母の家が火事で全焼したり、祖父が道端で倒れた時に助けてくれたのが友人のお父さんで消防士をしている方でした。お金持ちだったら治安を守る方々が所属する組織に金一封、一口100万単位で寄付したい気持ちです。ということで、お金持ちになったら沢山寄付させていただきます。いつまでもお金がなかった場合でも細々寄付はしますけどね。

ドエムッシュの実家のあたりでもどうやらカレンダーは配っているようです。ただ人口数百人の村なので、複数の村合同でカレンダー制作をしており、お金も手渡しだとか。私にとっては初めての経験でしたが、カレンダーももらえたし、感謝の気持ちを込めて寄付もできるし、いい1日となりました。

ブラックフライデー万歳

ブラックフライデーとは、元来は11月の第4木曜日(アメリカの感謝祭)の次の日の金曜日を指しています。感謝祭の売れ残った商品を、在庫処分のために翌日に安く売るのが起源とされていますが、フランスでは11月の第2週から安売りが始まり、ブラックウィークとしてクリスマス商戦が幕を開けます。

最初のうちは大して安くならないし、ブラックウィークが始まるとどんどん欲しいものが売れていき、最後結構ちゃんと割り引いてくれる期間(11月最後の土日)となると、良いものが残っていないということを学んだ去年。今年はもう全員分のプレゼントも買い終えていたので、何かいいものがないかな、という軽い気持ちでモールへ出かけました。すると、クリスマスのオーナメントたちが30%オフに!

f:id:deb-log:20221128055000j:image

デザインが凝っているオーナメント故、一つ一つが1,000円を超えるので吟味しなければなりません。ただ今回はとりあえず上につける星が欲しい!と色々見て回ったところ、運命的な出会いがありました。

f:id:deb-log:20221128053819j:image

20ユーロ(約2,900円)の3割引で素敵な星を見つけたので早速購入。そして帰宅後すぐにカポっと上に嵌めました。高さがあるデザインなので、安定感を出す為にドエムッシュに微調整をしてもらいながら飾り付けを完成させました。ドエムッシュの身長が190センチで、ツリーはさらに10cmほど高く、今年のクリスマスツリーは2mくらいです。

f:id:deb-log:20221128053620j:image

↑去年の盛り盛りのツリー。上の星は水色で、孔雀の羽のモチーフでお気に入りです。ただ何となく他のデザインも欲しくなったのと、統一感が欲しいな…とのことで、今年はオーナメントの配置を考え、飾りは沢山はないのでほぼ総動員ですが、もう少しだけシンプルに見えるようにしました。写真を撮るときに、狭い部屋故、棚の上のデコレーションも見えるので、もう少し色々いじって落ち着いたら、今年のツリーの全体像は12月にブログにアップします。

今年は、クリスマスモチーフのお皿を20%引き、星を30%引き、ハーブティーを15%引きで買えたブラックフライデーでした。すぐに使いたいものが割引で買えるなんて最高です。来年はまたこの時期にオーナメントを少し買い足して、また違う雰囲気の飾り付けにしたいな、何て思っています。

アドベントに入りました

11月27日の今日、ドエムッシュが朝から掃除を頑張っており、「ん?どうしたの?」と聞くと「キョウハ、アドベントダヨ!!!サパンヲダソウ」と張り切っていました。サパンはフランス語でクリスマスツリーのことです。ということでサパンの飾り付けを。

今年は結構旅行をして、旅先でクリスマスオーナメントを見つけるたびに吟味して購入していたので、飾り付けが今年の総決算な感じです。

f:id:deb-log:20221127200018j:image

赤毛のアンの家のグリーン・ゲイブルズf:id:deb-log:20221127200024j:image

プリンスエドワード島灯台と雪

ウニの殻にアクリル絵の具でペイントしたもの
f:id:deb-log:20221127200028j:image

フィレンツェで買ったオーナメント
f:id:deb-log:20221127200014j:image

↑最近購入したブロッコリーのオーナメント

去年はゴージャスにしたいがために、家にあるオーナメントを総動員して大変なセンスになってしまったので、今年は少しずつ全体を見ながら飾り付けをします。4回目のクリスマス、毎年好きな色やデザインのオーナメントを増やしているため、青、緑、赤、白、金と全部使うと大変なことになることに気づき、現在頭を使いながら飾り付け続行中です。

オーナメントがこんなにあるならもう一つくらいクリスマスツリー買ってもいいかな…なんて思っていますが、家が小さいので今年は断念。大きめのアパートか家に引っ越せた場合、ワンサイズ小さい150cmくらいのクリスマスツリーを買ってクリスマス感をもっと醸し出すのもいいかもしれませんね。

今日から少しずつ部屋の方もクリスマス仕様にアップデートしたいです。

思い込みを地域と家族で支えるということ

母は時々突拍子もないことを言うのですが、誰も現実を指摘できないので、母はどんどんつけ上がり、結婚30周年を超えた今では暴走機関車のように好きなところを走りまくる人生です。私が一人暮らしを始める前には、母が「一人暮らしで料理もしないと行かないだろうから、せめてカレーの作り方だけでも教えてあげる」と言って、具材は2cm四方に切ること(適当に)、スパイスは辛さを出すために胡椒を小瓶の半分使うこと、水はほとんど使わないことなどレクチャーされ、結局、母の美味しくないカレーの原因を突き止める事になったわけですが、母はなぜか自分のことがとても料理上手だと信じて疑っていません。中華鍋で強火で水を沸かしてそこに具材とルーを投入、水分を飛ばしていたのには言葉を失いました。

f:id:deb-log:20221118091204j:image

時々口癖のように「ママ、そんなに取り柄ってないんだけど、強いて言うなら勉強と料理かな…」と、どっちも得意ではないことを自分の得意に持ってくるので、その度に私はスルー、ドラミちゃんは反応にこまり、父だけがその場を盛り上げると言うことが我が家の普通の光景となりつつあります。

母は味見をしないので、自分の料理の出来に関してはどうやって評価を下しているのか不思議です。ただ、作ったものはなぜか近所や祖父母に配りたがる母、きっと料理上手の勲章が欲しいのでしょう。魚の干物などを手作りするご近所さんに干物より固く焼いた表面が黒焦げの肉をあげたり、強火に具材をかけすぎてじゃがいもが小さく溶けてしまったシチュー(水が少なくてしょっぱい)をあげたりしています。そして、「こんなハイカラな料理はあそこのうちで食べないと思うよ!」とものすごくドヤる母。

真実を直視できない母の暴走を加速させた父には重い罪がありますが、しかし現実を伝えたところで「私を陥れようとしている!」と言う思考回路なので、どのような対応が一番いいのか分かりかねます。ご近所さんは毎回「お料理ありがとう」と言ってくれます。我が家ではこっそり父や祖母が味の調整をして食べるため何とかなりますが、決して美味しいとは言わないご近所さん。しかし、母は「ありがとう=おいしかった」と思って、「また作ります!」とお返事するのです。ご近所さんの顔が引き攣って見えたのは気のせいでしょうか…。。

しかし、また魔の週末がやってくるので、今週も母は独創的で独善的な料理を近所や祖父母に振る舞うことでしょう。礼儀正しく素敵なご近所さんたちがお礼を言うことによって、遂に母の「自分が料理上手である」思い込みが小さい地域によっても支えられる今日この頃です。