すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

消防士のカレンダー

夜の7時頃、ご飯を準備していたところに玄関のチャイムが鳴り対応をしたところ、消防士のおじさんがカレンダーを持って立っていました。

おじさん「こんばんは。消防士です。カレンダー要る?」

私「あ…あ…」←カオナシ再び

(フランスに来た直後、バゲットの訪問販売でフランス語はおろか英語すら出てこなかったことがありました。。)

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千と千尋の神隠し - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

おじさん「あ、何でもないよ!気にしないで!良い夜を!」

私「ア…ア…さよなら」→玄関閉める

フランス語の勉強は、3分の1しか終わらず(反省中)11月に終わらせる宣言は守られませんでした。まぁ、Z会も続かなかったし、基本的に勉強はせず授業中話を聞いたり、テレビを見たり本を読んだら、生活する中で知識を吸収するタイプの人間なので、やはり「勉強」は私には向いていないようです。英語もゴリゴリ勉強せずに時間をかけて話せるようになったので、言語の習得には勉強している人の数倍の時間が必要です。

しかし今回私は成長しました。私は諦めなかった。心を決めて玄関を再び開けたのでした。

私「そのカレンダーって買うんですか?」

おじさん「寄付したい分寄付してください」

私「待っててください」→10ユーロ渡す

おじさん「いや、今払うんじゃないんだ」

私「というと?」

おじさん「ほら、カレンダーの後ろにお金を寄附する紙があるから、これに記入して後日送るの忘れないでね」

私「いくら払えばいいんですか?→(相場を聞きたかったボキャ貧)」

おじさん「これは価格が決まってるわけじゃなくて、寄付したい分お金を払ってくれればいいんだ」

私「ああオッケー分かりました」

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ということでカレンダーをいただくことに。ちなみにフランスでは各地域でこのようなカレンダーを作って寄付を募っているようで、このカレンダーも例に漏れずここら辺のエリア限定です。おじさん達イケてる。

よくSNSでも話題になる海外の消防士のカレンダー。お兄ちゃん達の上半身ムキムキの裸体なんて最高です。どんなセクシーなカレンダーだろう?と思いワクワクしながら開けてみました。

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いや、お兄ちゃんたち消防士の服着てピザ焼いてボヤ騒ぎ起こしてるじゃん…

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いや、肉屋で消防署の道具使って働いてるじゃん…

などなど、チラッと見える腕や脚以外は、上は消防署の制服を着て下はチュチュを履いてバレエなんかをやってみたり、男子学生の悪ふざけと消防士の内輪ネタがそのままカレンダーになったものだったのでした。

場所の提供もこのエリアの人たちのようで、撮影に協力した会社や企業は広告も兼ねているようです。

おじさん「ありがとね!ところでどこの人?中国から来たの?」

私「いや、日本…」

おじさん「ようこそ!」

私「もう3年経つけどね…日本語と英語で仕事してたから今やっとフランス語勉強してて…」

おじさん「フランス語難しい?」

私「うん、まぁ…3年いても話せないからね」

おじさん「いや、今こうやって話してるじゃない!すごいよ!フランス語頑張ってね!良い夜を!さよなら!!!」

私「ありがとう、良い夜を」

ということで無事カレンダーゲットです。一人暮らしの時は大家さんが英語が堪能だったので、不自由なく暮らせており、最近遊びに来た留学中のルームメイトとも英語で話していましたので、本格的にフランス語で話すのは超久しぶり。2週間前から1レッスンとちょっと(現在地レッスン6/レッスン18)しか進んでいませんでしたが、初期のカオナシからカエルを食べたカオナシくらいに話せるようになっており、何となく自分の成長を感じたのでした。

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千と千尋の神隠し - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

自衛隊や警察、フランスでも自分の現在地の軍隊や消防隊の方々のような治安を守ってくださる方々には頭が下がる思いです。たくさん寄付はできませんが、もちろん喜んで寄付はさせていただきます。以前、祖父母の家が火事で全焼したり、祖父が道端で倒れた時に助けてくれたのが友人のお父さんで消防士をしている方でした。お金持ちだったら治安を守る方々が所属する組織に金一封、一口100万単位で寄付したい気持ちです。ということで、お金持ちになったら沢山寄付させていただきます。いつまでもお金がなかった場合でも細々寄付はしますけどね。

ドエムッシュの実家のあたりでもどうやらカレンダーは配っているようです。ただ人口数百人の村なので、複数の村合同でカレンダー制作をしており、お金も手渡しだとか。私にとっては初めての経験でしたが、カレンダーももらえたし、感謝の気持ちを込めて寄付もできるし、いい1日となりました。