2日目の土曜日、バス酔いからも完全復活を遂げた私はこの日はバンバン滑ろう!と張り切っておりました。この日は快晴、日焼け止めをしっかりと塗ったくって出発です。宿泊先の建物は、スキー場に直通となっており、スキーをもって斜面を登るとそこはもうゲレンデです。
とりあえず脚で挟むタイプのリフトで登り、とりあえず足慣らしをします。その後、日本にもある座るリフトでもう少し上まで行きますが、どうもタイミングが掴めないドエムッシュはリフトのところで転んだり、リフトに乗った瞬間片足のスキーが外れ、後から来た親切なおばさんにスキーを持って来てもらうなど散々でした。
写真の右端はドエムッシュ。図らずともアクロバティックな後ろ滑りとなり、このあと青いスキーウェアの子どもとあと5cmのところで無事すれ違いました。春の雪は好天で溶けた雪が固まり硬いので、エッジを効かせないも滑りづらいのですが、ドエムッシュは慣れていないため、この日は何度も何度も転んでいました。途中起き上がれなくなり、倒れたカブトムシのように手足をバタバタとさせながら、斜面をずり落ちながら何度も立とうとしていました。ドエムッシュはなかなか立てずに疲れが溜まった上に心が折れてしまい、結局身長190cmの大男を私が立たせるという重労働も数度強いられることに。。
ということで、足慣らしをしたところで一旦休憩です。ドエムッシュは滑るのも時間がかかるので、長くない斜面を2度滑るのだけで40分ほどかかります。とりあえず怪我予防と休憩を兼ねて、ゴンドラ近くのカフェでお茶です。私は念のため、酔わないようにレモネードだけ。ドエムッシュはクレープとコーラです。
ゴンドラに乗って標高2,300メートルを超えたところまで行きます。天気が良いととても気持ちいいですが、雪が眩しかったです。しかし、フランスのゴーグルは父親似で立体的な顔の割に鼻が低い日本人の私の骨格には合わず、いずい(しっくりこない)ため、ゴーグルは天気の悪い時用でこの日は裸眼で挑みました。
ドエムッシュは目が青いため光に弱く、晴れの日と天気が悪い時で色を切り替えられる高いゴーグルを購入しております。スキーウェアも私より本格的だし、何だか皮肉です。
そしてこの日のお昼も、こんなに充実したスキー場とは知らずに大量に持って来たレトルトを消費します。1人2パック食べますが、1人あたり10ユーロ(約1,400円)なので、こちらのパン屋さんでサンドイッチを買って食べた方が安上がりです。。
宿にスキーを置くところがあるので、スキーを置いてスキー靴の着脱などを入れると思いの外時間がかかりお昼休憩は2時間でした。この時点で14時過ぎです。
ドエムッシュは疲れが溜まっていたのか、上の写真でも転ぶ瞬間が撮れました。リフトで2回、ゴンドラを1回滑ったところで、16時45分、これ以上上に登ることは出来ません。とりあえず2時間ちょっと滑って、また部屋に戻り休憩しました。
この日の夜はラクレットを食べよう、と部屋から見える山小屋風のレストランへ。
この日は学生さんたちが88人も来ていて、一番乗りの私たちが行った時に空きテーブルが1つ残っており、何とか座ることができました。
ホットプレート的なやつで焼くのがラクレットの基本なのですが、今回は旧式のラクレットで、炭火でじんわりじんわり焼いて溶かして食べていきます。ハムやソーセージなどの加工肉は個人的に好んで食べないのですが、私がオーダーした牛肉のハムは独特の臭みがありつつも肉!という感じで美味しくいただきました。
スキーを終えてから分かったことなのですが、ドエムッシュが下着以外着替えを持って来ておらず、かなり臭かったため、ご飯の後、コインランドリーでスキー用のスパッツやシャツを洗いました。9時までとの表示に気づいたのは洗濯機を回し始めてから。9時半を過ぎてセキュリティのおじさんがやって来たので我々が謝ったところ「いいよいいよ、構わないよ!夜の2時に使っている人もいるし!」と言ってくれたので乾燥機まで使って来ました。何とか翌日臭いまま帰らずに済みそうで安心しました。
この日はスキーもご飯も結構満足でしたが、1日目は不完全燃焼で、明日も時間があるということで、結局スキーのレンタルを1日延長、リフト券と保険も更新して翌日も滑ることになったのでした。