すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

女の敵は女

私は20歳の時にJHD&Cにヘアドネーションをしてから、先日帰国した時に3回目のヘアドネーションをしてきました。長い部分だと40cmは切る髪があったので、かなり長かったです。満足な青春時代を送らなかったのか、母は私の髪が長いのと、妹の髪がいつも可愛い色に染まっているのが相当気になるようです。一時帰国した際にも、毎朝毎晩「ねえ、髪切るの?」「何センチ切るの?」「いつ切るの?」「ヘアドネーションするの?」と髪に関する質問をしてきました。本当に口を開くと髪の話しかしない母親。今まで実家にいる時は基本ショートカットだった私の髪が長くなったのが気になって仕方のない様子。私には昔から触れるのはゲンコツの時だけだったのに、髪を上から下まで触られた時にはゾワゾワしました。

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ついに私は髪を切り、後ろから見ると肥えた阿佐ヶ谷姉妹のようになりました。すると、今までは「いつ髪切るの?」しか言ってこなかった母が、人が変わったように「えーすごーく可愛いよー」「やっぱりそういう長さがいいよー」と、わざとらしく大袈裟に褒めてくるではありませんか。

それは私がフランスに帰ってきてから、オンライン帰省をするまで続きました。オンライン帰省でも「どこで髪切ったの?」「可愛いよ」「ショート似合うよ」の押し売りがすごく、「髪の毛しか話すことないんかい!」と心の中で悪態をついてしまいました。

オンライン帰省のあとの、妹のドラミちゃんとの恒例の反省会では、母がドラミちゃんのご機嫌伺いのために、気分を一定に保っていたことと、髪の毛の話しかしなかったことに話が落ち着きました。ドラミちゃん曰く、「髪の毛が短いと女として格下だと思われるから、ママは女として格上となった今お姉ちゃんのことを褒めてるんだよ」とホンマでっかTVの内容を私に受け売りしてきました。確かに母が褒めるときは、相手がベストコンディションじゃない時しか褒めないので、私のロングヘアは似合っていたということなのでしょう。ここまで分かりやすいリトマス紙のような母親も珍しいですね。母に息子がいて、美人な奥さんでも連れて来ようものなら(私は大歓迎だけど)悲惨な未来が待ち受けていたはずなので、とりあえず大して綺麗じゃない既婚の長女と、とっても可愛い独身の次女に恵まれて良かったね、と言ってあげたいです。