以前も書いた通り母はヘアドネーションをするために髪を伸ばしています。ただし、母は自分で髪を洗うと髪をすすがないでシャンプーやリンスを洗い残しがあるので、父親が母の髪の手入れをしています。お風呂から朝の髪のセットまで全て父親のお世話なしには何もできません。朝、父親が髪のセットをしないといつまでも無言で鏡の前に立ちながら、背中から「気づいて」オーラを出しています。ホラー以外の何者でもありません。
母はいつも朝早く出社しているのですが、ある日いつもより5分遅くなった時に、自分はそそくさと車に乗って、急いで荷物を持ってきた父親が助手席に荷物を入れた瞬間に車を発車させるという出来事がありました。父親はリアクション芸人さながらのリアクションなので（通常運転）、母の車に轢かれそうになった時に
「ぉおう！」
と言ったのがご近所さん達に見られて、母を見送っていたドラミちゃんは居た堪れなかったそうです。
自分は手伝ってもらって当たり前だと思っている母、「もし良ければ〇〇して」「できればでいいんだけど〇〇して」という〇〇しての前の枕詞は全て「絶対に〇〇して」という意味です。私はそれが面倒くさいので、帰省の際は率先して皿洗いなどしていますが、指先も心もささくれます。ドエムッシュが実家に来た時に、「ママ、ユビイッポンデミンナニコマンドデス！」と言っていて、矢張り母は我が家のコンダクターなのです。
