すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

日曜日は異国のお菓子作り

ヨーロッパの日曜日は基本暇です。レストランもやっていなければ、お店も開いているところが少ないため、日曜日は美術館に行ったり、開いてるモールに行ったりするか、みなさん諦めて家でダラダラ過ごしています。

今日はフランスは3連休の真ん中なので、明日も暇だと思いますが、暇を持て余しすぎてタイのお菓子を作ってみることにしました。ドラミちゃんが店主と仲良しのタイ料理のお店で、オーナーの気まぐれで作ったデザートを見よう見まねで作ってみました。ドラミちゃんの食レポYouTubeなどを漁って作ったのでとりあえずこんな感じの味かな?という風にはできました。

タイ伝統菓子『カノムトム』ขนมต้มใบเตย - YouTube

カノム・トムというお菓子です。

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本当はココナッツの中身をラペ状に細長く削ったものを使うようですが、手元にないため全て製菓用の乾燥した細かいココナッツラペを使いました。

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やはり長くてジューシーなココナッツの中身を使った方が丸めやすい模様です。こちらパサパサで、丸めるのにかなり手間取りました。また、タイのデザートにはよく使われているらしい、パンダンリーフという鮮やかな緑色が出る葉っぱも手元にありませんでしたが、ドラミちゃんが食べたものは、白くてココナッツの味がした、とのことで上新粉にココナッツミルクを混ぜたもので茶色いココナッツラペを包みました。

実は先日、例のタイレストランでルーム・グルンというデザートも食べたというドラミちゃん。店主さんがインスタライブでそのお菓子を作っていたのをみたのと、YouTubeやウェブサイトの情報をかき集めて作りましたが、塩が多く失敗。こちらもリベンジする予定です。

味はまあまあ美味しいですが、餅粉を使うならあんこで食べたい!と思ったのは、アマチュアが雰囲気タイ料理を作ったせいでしょうか。私はお餅が大好きなので、上新粉など大量に手に入ったら、今度またリベンジしてみたいと思います。

布を切るだけでも体力を使う

ミシンの針と共に心も折れ少し手芸から遠ざかっていましたが、再び戻って参りました。手芸店で針や糸などを買っていたら軽く1万円を超えるくらいの買い物になってしまい、ドエムッシュにも引かれました。ミシン用の糸は一巻1,000円その隣のスーパーでは糸も針もその5分の1の価格で販売されており、少し落ち込みました。多分私が買ったのはいいやつのはずなので、気にしないで行こうと思います。

何となく様になってきたので、クリスマスに向けてプロジェクト開始です。とりあえずポーチを作ると針がおじゃんになるので、平和なラインナップ、ランチョンマットをフランスベルギーあたりの親戚に作ることにしました。

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カナダに行く前にお世話になったドエムッシュのおばあちゃんの妹へのプレゼントを制作しました。フクロウやミミズクが好きなようなので、愛嬌のあるミミズク柄のハギレを購入していました(練習用にも使わせてもらったけれど)。

1人暮らしで、時々お客さんが来るようなのでこんな感じで3枚組を作ってみました。糸が太すぎたのか、ちょっと裏がアレですが、今までよりかなり良くなりました。

ドエムッシュに「サンマイダケツクッタ?タリナイカモシレナイ!」と言われたので追加で3枚追加で作る予定です。ついでに、「ランチマットハ、クダラナイネ!」と言われて、完全に亭主関白を発揮していましたが、どうやら使うのが勿体無いという意味だったようです。

布は真っ直ぐ切れるようになりましたが、神経をすり減らすので、布を切ってから1時間の休憩は必須です。それに、フチギリギリをミシンで真っ直ぐ縫うのが難しいですが、これからまたプレゼント(ランチョンマット)を作成しつつ、色々と修行する予定です。

毎月第一日曜日は美術館が無料

 

第一日曜日は美術館・博物館が無料なのは知ってはいたのですが、コロナ禍で美術館が閉まり、この間までは単身赴任で土日は夫が待つアパートへ帰ってきてアパートで1〜2週間分の料理を作って仕事に戻る生活をしていたので、フランス3回目の夏にしてやっと、フランス在住の人間らしい日曜日を送ることができました。

ただし全ての博物館・美術館が無料ではないことが分かったので、下調べをしてから行くことをおすすめします。

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今回はレモンで有名なマントンへ行ってきました。マントンはモナコからさらにイタリアの方へ行った場所で、イタリアとフランスの国境のためイタリア人もたくさんいます。こちらはイタリア産のレモンでした。

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こちら、Musée de préhistoire régionale (ミュゼ・ド・プレイストワール・レジオナル=地域先史博物館?)です。噴水の向こうにあります。

Musée de Préhistoire Régionale de Menton (Menton) | Office de Tourisme Menton, Riviera & Merveilles

1人3ユーロ(今のレートだと1ユーロ137円くらいなので、約411円ですね)ですが、今日は無料でした。

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先史博物館ということで、アウストラロピテクスの頭蓋骨や、先史時代の生活の様子や、遺体から分かる文化についてなど説明がありました。全てフランス語で書かれていましたが、現在勉強中の身の上ゆえ、頭のブドウ糖が足りなくなり、途中から膝に力が入らなくなりました。

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ちょっとエジプトのコーナーもありました。

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道具や石器時代のレプリカの展示以外にも青銅器を作っている様子など周りまで細かく再現されておりとても興味深かったです。(三内丸山遺跡の方がよっぽど立派なのはここだけの話。)

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その後、ジャン・コクトー博物館へ行ってきました。ここも1人3ユーロですが、本日は無料でした。

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ジョジョの作者荒木飛呂彦先生を感じるスケッチ。

芸術に愛されたジャン・コクトーの、特に映画の一面に焦点を当てた博物館でした。ジャンコクトーは作家、芸術家、映画監督など、芸術のデパートと呼ばれていた人なのですが、こちらの博物館には映画の撮影に使われた衣装や小物などが展示されており興味深かったです。

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映画(美女と野獣 1946年)のワンシーン

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映画の撮影に使われた小物

などなど、小さいですが雰囲気満点で面白かったです。名前は知っていましたが、本当に多才な人だったんですね。

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せっかく1年ぶりにフランスの端っこまで行ったので、街も散策してきました。お昼を食べ、アイスを食べ、お茶を飲み、レモンジュースを飲み、日帰りですが結構充実していました。

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モンジュースはかなり酸っぱかったです。

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南仏のビタミンカラーの陶器

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ビタミンカラーの街並

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騙し絵と丘の上の教会

残念ながら今回は教会に入ることはできませんでした。

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遠くから見るとこんな感じで、2時間あれば満喫できるくらいの大きさの旧市街です。

腕に日焼け止めを塗り忘れて、腕とスニーカーソックスとジーパンの間の5cmの足首の隙間がさらに黒くなりました。レモンジュースとレモンのお酒で美白しないといけませんね。

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去年は義両親と来たので、思うように行動できませんでしたが、今回は気ままに食べたい時に食べ飲みたい時に飲み買い物までできました。マントンのレモンジャムは少し苦味があって、普通に買うものよりもレモンの皮まで楽しめます。本格的なレモンジャムは私もドエムッシュ好きなので今回も買いました。あとゆずのジャムも購入です。決して安くはありませんが、美味しいのでOKです。

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無料の美術館に行くために、ガソリン代、高速道路代、飲食代がかさんで結局家計は赤字ですが、バカンスの季節、みんながワイワイ楽しんでいる雰囲気も味わいつつ、博物館で文化的な活動もできたので、久しぶりにとてもとても充実した日曜日となりました。

我が家のピーターパン

父は一人っ子長男で、祖父は父が学生の時になくなっているので、今ではおばあちゃまにとって唯一60年以上一緒にいる家族は父だけです。私たち姉妹には、父が帰ってくると出迎え、手伝いも時々するように言いつけていたおばあちゃま。しかし父は「長男」のせいか、おばあちゃまは甘やかすこと山の如しです。

昔からおそらく甘やかされてきたであろう父。おばあちゃまへの甘えは止まるところを知りません。昔は可愛かったリクエストでも今ではただの老老介護です。

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さて、ドラミちゃんの「独身への道」をさらに決定づける出来事と言えば、父が魚を調理している祖母に向かって「魚の骨、全部取っておいてよね!」と少し強めかつ甘えた口調でリクエストしていたことがありました。その他にも、祖母はできることは何でもしてあげます。布団の上げ下げ、お弁当作り、父の食べたいものを優先して作ってあげるなどなど、お母さんとしての愛情がダダ漏れです。それをいいことに、食べた後の皿すら下げない父は、ドラミちゃんが近づくと当たり前のように皿を差し出します。舌打ちをするとおばあちゃまに叱られるので色々と込み上げてくる気持ちを抑えて「え、これドラミが下げるの?」と聞くと、父は気まずそうに「っぉーん、うん。」と返事をしたそうです。

祖母の行動の源は父ですが、愛ゆえにピーターパンが生まれ、嫁にフック船長が来てしまいました。ネバーランドの我が家、しかし時の流れは誰も止めることができないので、歳だけはとっていくのです。

ドラミちゃんは父の行動はもう改まらないと見切りをつけました。そして、いくつになっても心理的離乳ができない63歳児を見て、結婚への希望を見出せず、さらに独身貴族への願望が膨らんだのでした。

8時間でポーチ2つ作ったけれど…

題名通り、作ってみたかったポーチを2つ作りました。写真をズームすれば分かりますが、悲惨です。YouTubeを見てアドバイス通りにやろうとしても、うまくミシンが動いてくれません。これは単に私が使いこなせていないからなのですが…

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細部を見るとボロボロですが、ちゃんとポーチとして機能しているので初めてにしてはOKです。

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中はこんな感じです。フクロウの方は一応チャックは閉まるし、お裁縫の道具や糸なんかをしまうのに良さそうですね。2つ目のパンジー柄は、本当は本番用に買っていましたが、どうせ自分で使うんだから、と思い思い切って練習で作ってみました。糸の色が白と黒しかないので、もう少し味わいのある色も加えたいところです。

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昨日は一本曲げてしまいましたが、ついに今日はポーチ作りの際に残りの2本の針も1本は折れ、1本は曲がってしまいました。ジッパーの重なる部分がどうしても上手く縫えません。今日はもうミシンは使えないので、週末お買い物に行って買えたら、ミシンの糸、針、布を買ってきたいなぁと思っています。

直線縫いの練習

ミシンが来てから1週間です。安いミシンなので、あまり沢山機能がありませんが私には今のところこれで十分です。ミシンはただ縫っていればいいだけではなく、糸との相性も大事なんですね。糸の調節というのもイマイチピンときていませんでしたが、少しずつコツを掴んできました。

こちら、調子に乗って使ったシュシュです。布を11cmくらいに切ってまっすぐ縫ってゴムを通して、ゴム口を閉じるだけなのでかんたんです。

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最初はこれすら難しかったですが、今はちゃちょっとできます。下糸がぐじゃぐじゃになってしまい、上糸を一番弱くして縫ってもうまくいかずどうしようもありませんでしたが、糸もちゃんとしたのを一つ買って、ボビンにも巻いて使ったところ普通に縫えるようになりました。

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ただ練習に犠牲はつきものです。接着芯を買ったので、接着芯つきのランチマットを縫っていたら途中で糸は切れるは針は曲がるわ、ミシンがガータガタガタガタ鳴るわ、ちょっと壁にぶち当たりました。

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ちょっとだけ布を見せる位置を右にしたかったのに左側にしてしまったり、途中でぐじゃぐじゃになって糸をほどいたりしていますがめげずに頑張ります。シュシュを作っている時は糸は全然切れないんですけどね。やはり布の厚さも考慮しなければなさそうです。

週末は替えの針を買いに行くついでに、いろんな種類の糸も買おうと思います。布も欲しいけれど、欲しいと思う柄があればいいなぁ。

(しかし、布も一気に買うと高いですね、ミシンもほどほどにしないと、布と糸でお金無くなっちゃいます)

写真と記憶は加工ができる

母の証明写真は家族が撮って、ドラミちゃんが加工をするのが最近の一連の流れとなってきています。というのも、母はフォトスタジオが苦手だからです。スタジオで写真に写る時の母の顔はつねに虚無の表情なので、目に光がありません。しかし、スタジオの写真を買うのは両親なので、例えドラミちゃんの卒業記念写真でも家族写真では母が一番マシに見えるのを買うのが暗黙の了解です。

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ココ・シャネルの言葉に

20歳の顔は自然から授かったもの。

30歳の顔は自分の生き様。

だけど50歳の顔にはあなた自身の価値がにじみ出る。

と言うものがありますが、ココ・シャネルの言葉通り、母の口元はどんなに笑おうとしても人を貶してきたせいで口角は下がり、気難しく固く結ばれております。一方で「変わらないね!」とよく言われるようで、若い頃の自分の顔のままだと思い込んでる母は、頭にはリボンをつけて、フリフリのブラウスを着て写真館に勇み足で入ります。しかし、写真の出来を見ると一気に不機嫌になる母。

ついにドラミちゃんは写真館の写真のデータを買ったらそれを加工する禁断の手に出ました。これでどんな母でもMatt化して若々しく蘇ります。それを癖にした母は、ついに証明写真も加工することにしました。加工という禁忌を犯したくないドラミちゃんと、加工をしなければ人をあやめたかのように責め立てる母。しかし、写真を加工する修正屋のドラミちゃんには良識があるので、母の要望を汲み取りつつ原型を留めない加工はせず、皺を取ってトーンを明るくして肌を綺麗に見せるくらいに止めていますが、、

しかし記憶の改竄がデフォルトの母は自分の顔が当たり前に加工後の写真だと思い込んでいるので、今日も明日もぶりっ子と自己愛性パーソナリティ障害の狭間を疾走していくのです。