第一日曜日は美術館・博物館が無料なのは知ってはいたのですが、コロナ禍で美術館が閉まり、この間までは単身赴任で土日は夫が待つアパートへ帰ってきてアパートで1〜2週間分の料理を作って仕事に戻る生活をしていたので、フランス3回目の夏にしてやっと、フランス在住の人間らしい日曜日を送ることができました。
ただし全ての博物館・美術館が無料ではないことが分かったので、下調べをしてから行くことをおすすめします。
今回はレモンで有名なマントンへ行ってきました。マントンはモナコからさらにイタリアの方へ行った場所で、イタリアとフランスの国境のためイタリア人もたくさんいます。こちらはイタリア産のレモンでした。
こちら、Musée de préhistoire régionale (ミュゼ・ド・プレイストワール・レジオナル=地域先史博物館?)です。噴水の向こうにあります。
Musée de Préhistoire Régionale de Menton (Menton) | Office de Tourisme Menton, Riviera & Merveilles
1人3ユーロ(今のレートだと1ユーロ137円くらいなので、約411円ですね)ですが、今日は無料でした。
先史博物館ということで、アウストラロピテクスの頭蓋骨や、先史時代の生活の様子や、遺体から分かる文化についてなど説明がありました。全てフランス語で書かれていましたが、現在勉強中の身の上ゆえ、頭のブドウ糖が足りなくなり、途中から膝に力が入らなくなりました。
ちょっとエジプトのコーナーもありました。
道具や石器時代のレプリカの展示以外にも青銅器を作っている様子など周りまで細かく再現されておりとても興味深かったです。(三内丸山遺跡の方がよっぽど立派なのはここだけの話。)
その後、ジャン・コクトー博物館へ行ってきました。ここも1人3ユーロですが、本日は無料でした。
芸術に愛されたジャン・コクトーの、特に映画の一面に焦点を当てた博物館でした。ジャンコクトーは作家、芸術家、映画監督など、芸術のデパートと呼ばれていた人なのですが、こちらの博物館には映画の撮影に使われた衣装や小物などが展示されており興味深かったです。
映画(美女と野獣 1946年)のワンシーン
映画の撮影に使われた小物
などなど、小さいですが雰囲気満点で面白かったです。名前は知っていましたが、本当に多才な人だったんですね。
せっかく1年ぶりにフランスの端っこまで行ったので、街も散策してきました。お昼を食べ、アイスを食べ、お茶を飲み、レモンジュースを飲み、日帰りですが結構充実していました。
レモンジュースはかなり酸っぱかったです。
南仏のビタミンカラーの陶器
ビタミンカラーの街並
騙し絵と丘の上の教会
残念ながら今回は教会に入ることはできませんでした。
遠くから見るとこんな感じで、2時間あれば満喫できるくらいの大きさの旧市街です。
腕に日焼け止めを塗り忘れて、腕とスニーカーソックスとジーパンの間の5cmの足首の隙間がさらに黒くなりました。レモンジュースとレモンのお酒で美白しないといけませんね。
去年は義両親と来たので、思うように行動できませんでしたが、今回は気ままに食べたい時に食べ飲みたい時に飲み買い物までできました。マントンのレモンジャムは少し苦味があって、普通に買うものよりもレモンの皮まで楽しめます。本格的なレモンジャムは私もドエムッシュ好きなので今回も買いました。あとゆずのジャムも購入です。決して安くはありませんが、美味しいのでOKです。
無料の美術館に行くために、ガソリン代、高速道路代、飲食代がかさんで結局家計は赤字ですが、バカンスの季節、みんながワイワイ楽しんでいる雰囲気も味わいつつ、博物館で文化的な活動もできたので、久しぶりにとてもとても充実した日曜日となりました。