すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

大安はおひなさまが…

おひなさまの重圧については以前にも書いた通りで、近況に変わりはありません。

荷が重いお雛さま - すみれの部屋

ドラミちゃんは無事博士論文を提出、さらに(巷で囁かれている程度のものですが)結婚の道から遠ざかりました。本人はどこ吹く風ですが、我が家のおひなさまは、今年も諦めの表情で役目を全うしに出てきてくれたようです。しかし博士論文提出直前のドラミちゃんは世捨て人のようになっており、私はドラミちゃんのポテンシャルを信じて疑いはしませんでしたが、このまま老け込んでしまったらどうしよう…と実は心配していたのでした。

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さて、私とドラミちゃんは同じ研究科でした。私は修士をとってそそくさとフランスに嫁に来たので、博士は経験していませんが、同期が博士にいたので大変さは伝え聞いてはおりました。博士を終わらせるためには、査読論文(定評のある学術雑誌)に最低1本、そしてもう他の雑誌に1本掲載しなければなりません。そんな中でドラミちゃんは最低レベルを超えて、総長賞にノミネートされました。

こちらでは論文のレベルは、

Q1 Q2 Q3 Q4 それ意外

に分類され、Q1が最もレベルが高いとされます。ドラミちゃんが書いたものはQ1に1本Q2に1本、第一著者ではないものがQ1に1本Q2に1本掲載されました。専門書にも寄稿し、地元の学校へアドバイザーとして駆け回り、国際シンポジウムで発表したり、学会発表で表彰された濃い3年間。なんなら最初の1年はハラスメントによって落ち着かない1年を過ごしたので実質1年半でよくここまで終わらせたなと感心します。

ということで、恋愛などしている暇はなければ興味もないドラミちゃん。私や父は、美少女に博士に総長賞まだ来てしまったら高嶺の花も良いところだね、と話していますが、ドラミちゃんはその話を聞いて「それ以前の問題だよ」といつもツッコミをしてきます。本当に謙虚な美少女です。

ちなみに、ドラミちゃんは、父親とおひなさまのために、今年も帰省するのだそうです。なぜならドラミちゃんのためにせっせと大安におひなさまを出して、3月3日にはまたおひなさまたちを戻すのは父ですから。おひなさまたちは父から受けるプレッシャーに耐えて毎年美しい姿を見せてくれるので、ドラミちゃんも帰らないわけにはいかないそうです。

今年初めてのブログがひな祭りの内容になってしまいました。新年が明けて、流動的なお仕事に追いかけられる日々でしたが、生活のリズムがつかめてきたので、またこれからぼちぼち更新できるように努めます。

どうぞ今年もよろしくお願いします。