すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

カラダはウソをつかない

我が家のアイドルのドラミちゃんは帰省も家族サービスの一環になっており、月1回以上は帰るようにしているようです。実家に帰るたびに家族へ愛想を尽かし「もう半年は帰らない」と私に宣言する割に、アイドルとしての義務を果たすために毎月帰省するお人好しのドラミちゃんですが、ついにストレスによって身体が疲れてしまったようです。

母は私が母の就きたかった職種で働き、ドラミちゃんが博士課程在学ということで、我々にライバル意識を剥き出しです。現在は私が失職につき、母の娘に対する執着も以前よりマシになりましたが、修士はあれど、Ph.D(博士の学位)をもたない母はドラミちゃんに対抗意識をむき出しにしています。ドラミちゃんには見た目だけではなく学位と論文の数で張り合いたい母。

母は朝起きた次の瞬間には「ねぇ、ドラミは論文何本?」と言う質問でドラミちゃんを起こします。しかも同様の質問が滞在期間中何回も飛んでくるそうで、その度に筆頭著者の論文を執筆中のドラミちゃんは「ゼロ」と答えるようです。母は実際「論文」よりも報告書やレポートを書いているというのが正解なのですが、母にとっては、母が書いたものは本人が全て論文にカテゴリ分けするので、母は論文5本と豪語して止みません。父もドラミちゃんも色々思うところがあるようですが、もちろん母を刺激しないように細かいことは話しません。

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さらに、母のアイデンティティである茶髪。我々から見れば黒髪よりは茶色寄りではありますが、漆黒ではなくともあくまで黒髪です。母は家族の中で天然茶髪ポジションを勝手にとっているのですが、おしゃれなドラミちゃんはさまざまな髪色を楽しんでおり、母よりも明るい髪色になることもあります。母よりも明るい髪色だとネチネチネチネチ、やれ「髪が可哀想」だの、やれ「禿げてきた」だの言われますが、最近はグラデーションのため、比較的母のドラミちゃんの髪への反応は薄くなりました。

しかし、美少女のドラミちゃんは困ったことにどんな髪型も似合ってしまうので、会う人会う人に褒められ、母がまたコンプレックスをぶり返してしまいました。そして「ママはほら、根本も茶髪だけど、ドラミちゃんは黒髪なんだね」と何回も何回も言われる帰省のたびにドラミちゃんは半分発狂しそうになっています。母は、髪が明るくておしゃれで可愛い美少女のドラミちゃんに対して羨ましさを通り越して辛い憎しみを覚えているため、黒髪以外受け付けません。

そんなことが1週間おきに続いたドラミちゃん。一緒に寝る時も車の中でも食卓でも常に母がドラミちゃんの右側にいるのですが、偶然か必然か、ドラミちゃんは右目だけものもらいになってしまいました。母のペースで生活が回る我が家では、ドラミちゃんは寝不足で目の下にクマが出来がちですが、昨日テレビ電話をした際、さらに目の下がものもらいで腫れていました。どうやらカラダは正直のようです。

はやくドラミちゃんのものもらいがよくなりますように。