すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

クリスマスプレゼント

パリに来た友人に会ったのがお昼で、お見送りもしたらちょうど夕方です。車だとパリ市内に出るのは難しいので、郊外のアウトレットに行こうという話になりました。郊外のアウトレットはディズニーの近くです。高級ブランドも取り扱っており、ドエムッシュには、定価で買わなくていいから何かいいやつが欲しいと言っていました。

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到着が16時過ぎだったのですが、相当人気の場所なのでしょう。駐車場が見つからず苦戦しました。やっと運良く入れ違いで見つけた場所に駐車し、いざ、私のプレゼント探し。

…の前に、ドラミちゃんはそろそろ社会人になるのでは?という時期なので、ドラミちゃんのプレゼントも探してみました。フォーマルな服に合わせやすい可愛い靴が欲しいな、なんて思っていたら、アウトレットに入ってすぐ、フェラガモを発見。

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フェラガモに吸い込まれるようにして入ったところ、ドラミちゃんの靴ではなく、私が欲しいブーツが見つかりました。フェラガモはアパレルは半額、靴は3割引、鞄も3〜4割引と他の高級アウトレットと変わりません。私のブーツは850ユーロ(約13万〜13万5000円)が3割引で595ユーロ(9万円〜9万5000円)でした。ドエムッシュは翌日ドM弟夫婦に会ってあげる奥さんの機嫌を取るためか即決です。

試着をして、私がもう片方の靴を頼んでいたら隣にムスリムのおばさんが来て、私のブーツを横取りし、「これいいブーツね、買うわ!」と言い始め、店員さんも困り顔。いつもなら弱腰のドエムッシュが「もう買おうと思って試着もしてるんです」と強気に出ました。いつもなら「ラッキー!これで買わなくて済む!」と言う思考回路なのにどうしたと言うのでしょう。

とにかく漢気あふれるこの日を逃したら2度とかってもらえない!と思い、ブーツもラスト1足がちょうど良かったので、いただくことにしました。

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そして、ドラミちゃんに銀色の靴も買おうとしたのですが、サイズが小さいやつと大きいやつしかなく、残念ながら、オズの魔法使いに出てくるドラミちゃんドロシーバージョンは拝めないことになり、気を落としていると、ドエムッシュがとっても素敵で、しかも履きやすそうな靴を勧めてくるではありませんか!漢気あふれるドエムッシュ、ドラミちゃんのプレゼントも買う気なのか!と、私も気が大きくなり、店員さんにドラミちゃん用の黒いバレエシューズもお願いしました。

お会計時、私は高みの見物でドエムッシュの隣でただひたすらご機嫌でした。次の瞬間、「フランス語で会計は別々でお願いします」と、ドエムッシュの声が聞こえてきました。しかし、私のフランス語力なんて大したことないし、空耳だろう、と思っていたのですが、こぼれ落ちそうに目を見開いたドエムッシュがこっちを見つめているではありませんか。

「オカイケイハ、ベツベツダヨ、ドラミチャンノクツ、スミレノカイケイdeath!」

ということで、元々私が払おうと思っていたわけだし、当初の予定通り私が支払いを済ませました。

ドエムッシュが漢気を見せたのはあの一瞬だけだったのです。今回はドラミちゃんにどうしても何かプレゼントしたいなと思っていたところにちょうどよく靴が見つかったので良かったですけれども、これからはドエムッシュの言葉に乗せられることなく、ドエムッシュの見せる漢気をアテにせず、お買い物をしようと改めて心に決めたのでした。