フランス人とベルギー人のハーフのドエムッシュ、ベルギーの方のおじいちゃんは軍人さんでしたが、ドエムッシュが生まれてすぐのあたりに亡くなってしまったので、ドエムッシュにはベルギーのおばあちゃんとの思い出しかありません。でも、そのおばあちゃんもドエムッシュが12歳で亡くなったそうです。年に3回しか会わないおばあちゃんは、遊びに行くといつもミートボールスープを作ってくれていたようです。
ドエムッシュは私のおばあちゃまの作るトマトソースで煮込んだハンバーグを食べた時に「天国の料理」と大絶賛しながら頬張っていましたが、実は、ベルギーのおばあちゃんのミートボールスープを思い出していたようで、先日、食べたいとリクエストされました。内心「おばあちゃんの味なんて知らないのだが。今まででトップレベルの無茶振り！」と思いながら、優しい奥さんはYouTubeやオランダ語のウェブサイトを見て勉強しました。スウェーデン語が多少できると、オランダ語は見れば大体分かるので助かります。YouTube3本とWebサイト3つくらいをのぞいて、総合的に考え、分量はこちらで（適当に）決めました。
ベルギーの家庭料理に初挑戦、そして出来上がったものがコレです↓
料理名 Tomatensoep met balletjes
材料（スープ）
・ニンニク 1片
・玉ねぎ 1個
・トマト（中玉） 2玉
・ニンジン 1本
・セロリ 1本（葉っぱ以外）
・コンソメ 2個
・水 700mLくらい、たぶん
材料（ミートボール）
・牛ひき肉 500g（本当はこの半分くらい）
・卵 1個
・塩 少々
・ナツメグ 少々
その他の材料
・スープ用の小さいパスタ 50gくらい
・パセリ
作り方（全部弱〜中火）
✔︎スープ
ニンニクと玉ねぎを細かく切って香りが出るまで炒める→皮付きのにんじんを小さめに切って投入→皮付きのトマトを小さく切って投入→セロリを切って投入→トマトソースを投入して、煮立たせる→少し水を入れてしばらく蓋をして放置→にんじんが柔らかくなったらミキサーでガーーーーと混ぜる→残りの水を足してコンソメを投入してしばらく弱火にかける（そのままミートボール作りへ）
✔︎ミートボール
牛ひき肉に卵、塩、コショウ、ナツメグを入れて少し粘り気が出るまで混ぜる→直径2cm以下のミートボールを大量生産する→炒めずにそのまま弱火のスープに投入する→火が通ったらミートボールが浮いてくる
✔︎仕上げ
なんとなく灰汁を取る→パスタを投入し、パスタがちょうど良くなるまで放置→盛り付けて、最後にパセリを散らして完成
義実家なら、このスープとパンで1食が終わりなのですが、我が家は絶対足りない量と品数なので、イタリアで買ったイカ墨のパスタとサラダときゅうりの漬物で晩ごはんは完成です。イカ墨のパスタはニンニク、玉ねぎ、トマト、パセリ、コウイカ、白ワインのサラッとしたソースを和えただけです。イカに火を通しすぎたのが反省点。以下、ドエムッシュの感想です。
「ン！オイシイ！ナツカシイヨ！デモニクオオイネ！デモショッカントアジニテマスヨ！」
訳）スープは、重めでどろっとした喉ごしも、味もおばあちゃんのものに近い、でも、おばあちゃんのスープにはミートボールは少ししか入ってなかった。何か違うけどおばあちゃんの味にかなり近い。
とのことでした。初めてにしては上出来だったようなので、こちらに覚書を書いておきます。レシピによってパスタを入れたり入れなかったりするようで、ドエムッシュのお母さんの記憶もあやふやでした。一応こちらにはパスタ有バージョンを忘れないように書いておきました。他のレシピにはタイムを枝ごと入れて煮込み、ミキサーにかけるまえにタイムを取り出すレシピなどもありました。次はタイムも買って入れてみようと思います。
これで次もレシピを忘れても私はこちらを参照することができますものね。珍しく新しい料理に挑戦したので、備忘録を兼ねてのブログでした！
