すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

母のお仕事用写真

母は老いを受け入れがたく、最近は見た目に関してはドラミちゃんのみならず、私にまでライバル意識を燃やして来ます。ドラミちゃんはモデル事務所からスカウトされ、総資産300億のお家からお嫁に来て欲しいと懇願される美少女なので、ちょっと他の人とは美人のレベルが違います。そのため、グリム童話の初版では実母に殺されそうになった白雪姫のこともあるし、ドラミちゃんが白雪姫だと思うと、母の嫉妬も納得です。しかし、私なんて背が高めでかなりガタイが良く、顔は父親から髭を取って代わりにお下げをつけたような…暗闇で見るとほぼオッサンのような顔です。母は私のことを父親似の可哀想な長女としか思っていなかったはずなのに、浅香唯似の母はそれなりにチヤホヤされて来たはずで、周りの不細工を軽蔑して来た人間なのに、私にまでライバル心を抱くとは、母も末期です。

「何の手入れもしなくても私は美人」

「薄化粧でも私は美人」

というプライドがあった母。寄る年には敵わず、最近はシミ皺弛みと、年相応です。芸能人の浅香唯さんとは随分と差が開いてしまいました。そんな母は最近、ドラミちゃんにカメラマンを頼むのです。なぜなら、ドラミちゃんは、母の要望を知っているため、写真を加工して母に渡すからです。

写真と記憶は加工ができる - すみれの部屋

「ドラミに撮ってもらった写真は写りがいいんだ」と満足げな母ですが、写りがいいと言うよりかは、やりすぎない加工が上手いというところでしょうか。

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ドラミちゃんは、母の高い要求に応えるために加工を頑張るわけですが、母は加工後の写真を見ながら「これ、本当に加工したの?!どこを加工したか全然分かんない!」と加工前の写真を全然見ずに話すのです。そのストレスに耐えられないのか、家族LINEに母の加工がの写真が送られて来て、「ねぇ、どれが自然に見える?」との質問があとに続きます。ドラミちゃんが加工するのは

・目の大きさ

・輪郭

・シミ皺はできるだけ光で飛ばす

・浅黒い肌を白くする

・頑固に下がった口角を無理やり上げる

のあたりのため、母の顔の原型は留めているものの、母の普段の表情とは全然違います。つまり、全然違います。ドラミちゃんの質問への答えは、もちろん自然に見えるのは加工前の写真なのですが、母は加工前の写真を見ようとしません。

どうやら、職場で使用する写真を早めに送って来いというお達しだったようで、母には加工前のものを勧めましたが、母は結局加工後の写真を職場に送りつけていました。

そんな脱法じみた母の奇行ですが、別に今始まった訳ではなく、就活の時の証明写真なんて、ドラミちゃんにアプリで化粧までさせていたくらいですから、これからも母は、加工後の写真の顔を自分だと信じて突き進むのでしょう。

↑ツイートは当該ブログと関係ありません。(手が滑っただけ)

ロクにスキンケアも化粧もせず、今も若い頃のままの自分だと思い続けながらも娘に嫉妬する母。離れて暮らしていますが、結局ラインで友だち追加すらできないので、遠くから支援中です。これからも母の奇行、いえ、動向から目が離せません!