すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

美人は何もしてない風で美容を頑張っている

すっぴん風のお化粧のやり方など巷に蔓延っておりますが、あれは美人が化粧をするからすっぴん風でもいいのであって、私がやったらただの中年女性になってしまいます。肌は転んだ時の跡とシミができてしまいましたが、ありがたいことにニキビなどのトラブルは少ないので、私は夏のスキンケアは自分の汗だけです(冬は貰い物のいいスキンケアを使ってます)。母方のおばあちゃんなんて未だにスキンケアはシーブリーズだけですから、自分に合った方法でケアすればいいと思います。

さて、しかし私の母は明らかに眉毛のケアが必要な形なのですが、今まで一度もおでこを出したことがないため、眉毛を剃ったこともなければ、描いたこともありません。べつに美眉でもないのに「何も手入れしてないの私の眉毛!」と何故か誇らしそうな母。そうです。彼女は自分は「手付かずでも美人」だと思い込んでいるのです。

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そんな母は、娘たちが化粧をすると我々を小馬鹿にしたように一辺倒のバリエーションでコメントしてきます。私は目がぱっちりと小さいので、横に長く見せてやっと一般人の大きさになります。だから、アイライナーを長めに引いてアイシャドウで輪郭をぼかして目をできるだけ大きく見せる努力をしているのに、母は「歌舞伎役者だ歌舞伎役者だ」「あんたは目を描かないと、顔がぼやけてるもんね」など言ってきます。一方、顔の濃い妹のドラミちゃんは、眉毛を描いて、マスカラをつけてリップを乗せるだけで随分美人になります。私のように目が濃いお化粧は着物を着る時やパーティーの時だけなのですが、我が家では母に色々とメイクについて言及されるのが面倒だと理由からすっぴんです。

昨夜出かける時は、ドすっぴんだったドラミちゃん。

ド「ああ、今日眉毛すら描いてないから誰にも会いたくないなぁ」

母「えー、眉毛いつも描いてるんだぁ!」

↑まるで初めて聞いたかのように毎回同じ反応で、なぜか眉毛を描いている全女性を見下している母。

ド「いつも聞いてるじゃん、眉毛くらいは流石に描くよ」

母「ふーん、ママ眉毛描いたことも整えたこともないけどね」

ド「いつも言ってるけど、ドラミは眉毛は描かないと外出できないよ」

母「…」

ちょっとチクチク言葉で応酬するドラミちゃんに、一抹の不安を覚えた母。傍若無人に振る舞った後は常に「ご機嫌伺い」で、どうでもいいことでも一々「ねぇ、これでいい?」「ドラミちゃん可愛いね」など言って過干渉になる母。それにもうんざりするドラミちゃん。

とにかく母は娘たちが化粧をすると色気づいていると思うのか、いいコメントをしません。ただし私はめげずに濃いアイメイクを頑張った結果、逆に化粧をしないと外出に連れて行ってもらえなくなりましたが、、、

ドラミちゃんはすっぴん風の化粧ですら母のお気に召さないので、ただのすっぴんで過ごしていますがそれでも充分可愛いので、美人はすっぴんでも美人なのです。