すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

あくまで自然派!

母のぶりっ子(本人が可愛いと思ってる勘違い)に振り回されっぱなしの我が家ですが、母は昔多少可愛かった時代があったために、35年前のマインドをずるずる引きずっております。ちなみに私は誰も褒めてくれる人がいなかったので見た目は自画自賛か自虐かのどちらかを行っており、非常に極端な人間です。自画自賛する親子の母と私が違うところは、自虐できるかどうか、そこです。

さて、私は去年の10月に急いで歩いていたら、足場の悪い場所でつまずき、顔を擦りむいてしまいました。もういい歳ですし、回復にもそこそこ時間がかかり、3ヶ月経った今でもまだ上にかかっている皮膚が薄く、赤く目立っています。それを見つけた母に「あんたそれどうしたの!」と驚かれました。それから、オンライン帰省のたびに「まだ傷治らないんだね」と言われていたので、私は「最悪医療の力を借りるから大丈夫!」と言ったのでした。

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それを聞いた母は、「いいじゃん!それやれば!ママの元同僚のあゆみさん(仮)はさー、もう美容がどうのこうの言って、顔に糸入れたり何だかんだしてるみたいだよ!」とイヤーな感じの声のトーンで突然あゆみさん(仮)を見下す話を始めたのでした。おそらく、私のことも美容皮膚科に行ってシミや傷跡を消すのをよく思っていないのでしょう。

あゆみさん(仮)は旦那さまがお金持ちで元々ど美人のキャリアウーマンなので、下民のせめてもの抵抗なのでしょう。母の目に備え付けてある美顔フィルター(本人にのみ有効)を通せばたしかに母は若い頃のまま、リフトアップなど不必要なのでしょう。

私の顔の傷の話なんて忘れて、美容皮膚科美容外科ディスりに走った母の「私大丈夫だけど、あゆみさん(仮)はもうリフトアップしないと若さを保てない」アピールが聞きづらくなり、「ママも皮膚弛んできたなら顔に糸入れればいいじゃん!」と言ったら、母は「(え、そんな反応できちゃう?!うそ!これは予想外だわ!)」という反応でしばらく固まっていました。その後「ママはまだ必要性を感じてないからさ!そう、必要ないよ!それに別に見た目とか若さに執着してないからさママは!」と普段よりワントーン高い声でアピールしていたのでした。

母は昔から

・染めてなくても明るい髪の色

・眉毛を整えなくても可愛い顔

・適当な化粧でも可愛いと褒められる顔

などなど、見た目に関して「手を加えなくても元がいい」という謎の自信に満ち溢れており、退職間近になっても決してアンチエイジング用化粧品には手を出さず、意地でも若者用のスキンケア用品を使っています。そして綺麗を保とうとするKOSE化粧品信者のおばあちゃまや、アンチエイジングを頑張っている人を謎の高みから見下しているのです。

どちらかと言うと「若さ」に執着しているのは過去の栄光を捨てられない母なのかもしれません。