すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

母がいないと家の中は回らない?!

母は無趣味(趣味は自分)で、仕事をしている時が一番楽しそうに見えます。パートのお母さんたちも多い中、我が家はおばあちゃまと完全同居だったため両親は共働きです。おばあちゃまは、母ほどではありませんが見栄っ張りですが、母をいびらないし(むしろおばあちゃまをいびるのは母)お姑ガチャやくじの景品に例えるならば、ティッシュではなく三等くらいの当たりなのでは、とよくドラミちゃんと話しています。

家事は87歳のおばあちゃまが元気にバリバリこなしておます。母は「おばあちゃんの介護はしませんから!」と単身赴任前に宣言しました。

…よく「同居の姑の介護も忙しい」とか言ってたはずなのですが…

そして、自分の面倒は自分で見るしかない!と思ったおばあちゃまは、昔から続けている舞踊に加えて、ジムにも通い始め、数十年前よりもパワフルです。

おばあちゃまが家事を一手に引き受けているし、手先が異常に不器用な母はポニーテールすら結えないため、毎朝父がヘアセットをしています。私たちが小さい時もヘアセットは父親の仕事でしたが現在は母の専属美容師です。そんな父の朝は5時半から始まります。5時半に起きて、家の隣の畑に水やり、そして朝ごはんの支度(スープと卵料理)、そのあと母の車を車庫から出して、ゴミの日にはおばあちゃまと手分けしてゴミを捨て、7時に母を見送る、というのが父のルーティンです。

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自分の仕事の支度をして、準備されたご飯を食べて、洗濯機のスイッチを押すというのが母の仕事なのですが、母は自分がいなくなった後の生活を大変心配していました。

ドラミちゃんも私もこの事実を知っているわけですが、何を考えたのか、ドラミちゃんが帰省したタイミングで、みんなの目の前で父に「自分のことは自分でお世話しないとね。ママこれからいなくなるんだから、ね、パパ!」と言う母。ドラミちゃんはビックリしすぎて喉から「…ゥ」という言葉を捻り出すのが精一杯で、父は母の発言に目を白黒、耳の遠いおばあちゃまには幸い聞こえていなかったそうです。

しかし、朝ごはんやら車の車庫出しやらゴミ捨て風呂掃除を父にやらせ、母がスイッチを押した洗濯機が洗濯を終えるとベランダに服を干しに行くのはおばあちゃま、8LDKの家の掃除もおばあちゃまで、母は気が向いたらトイレ掃除をする(けれどトイレは臭い)くらいなのに、どうやら母の脳内では家事は全部自分がやっていることになっていたようです。

現在1Kのアパートに引っ越した母。どちらかと言うと我が家が母の生活を心配していることを本人は知る由もないのでした。。