すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

癖は遺伝する

母には大まかに5つの人格があります。1つはぶりっ子モード、1つは自己陶酔モード、1つは仕事モード、1つは爬虫類フェイスモード、1つは賢者モードです。今回は母がぶりっ子モードの状態のお話

母は何かに失敗したとき、または機嫌がとてもいいとき、または自分にできないことにぶち当たってた助けてほしい時は「ぶりっ子」をしてその場を切り抜けています。「ぶりっ子」はもちろん可愛い子ぶりっこの状態で還暦間近のおばさんがぶりっ子をしている姿に吐き気を覚える今日この頃です。母のぶりっ子はあくまで母が可愛いと思っている基準なので、世の中の可愛いとはズレている時が多々あります。母のぶりっ子は小林麻耶ちゃんのぶりっ子ではなく、媚びを売る三流の子役のようなもので、幼い言動が多々見られとても具合が悪くなります。

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母が「ぶりっ子モード」の時は、純粋な少女のような気持ちになるのか、子どもっぽい言動が目立ち、小学生が口にする下ネタ「う◯こ」などを連発し、娘たちは反応に困るのが日課となっていました。父の部屋からは大量のアルギニンマカEXマムシドリンクなどこの世の中では主に「精力剤」と言われるドリンクやサプリメントが見つかるのですが、これは母が父にあげているものらしく、父が若く見える秘訣はこれらの栄養素を摂取しているためかもしれません。毎晩お風呂に2人で入っていますが、風呂上がりに母は決まって「パパはママの裸を見てホルモン染み出してるんだッ⭐︎」とぶりぶりしながら話しかけてくるのでした。

それがリモートになってからは、私たちの夫婦生活を探る質問のみならず「ねぇ、フランス人のアソコって何色なの」など、何の脈絡もなくぶりっ子をしながら聞いてきます。そういう時は母のアイデンティティは「無垢な少女」なので、「見たことないわ!」と一蹴するのみで終わっています。

そんなぶりっ子モードの母は、たびたび幼稚園児や小学生が口にするほんの少しだけ汚いワードを連発しており、明らかに頭がどうかしてしまったおばさんにしか見えないのですが、母自身はそれがとても可愛いと思っているようです。

私たちが小さい頃、意味もわからず「セッ◯ス」など口にすると「それ絶対言っちゃダメ!どこで覚えてきたの!」と頭を叩かれることもあったんですけどね。しかし、今や母は下ネタの意味を分かりながら、無垢な表情で淡々と下ネタを連発しているんですから、気がくるってるとしか言いようがありません。

私がお酒をそこそこ飲むと(ハイボールだと7〜8杯)下ネタを言い出す癖があるのですが、これは幼少期に抑圧されていたものを解放しているのか、それとも無意識のうちに口をついて下ネタが出てしまうのか。いずれにせよ酔うと「下ネタbot」と化す私は、日本の職場で飲み会が多かったので、酔わないようにかなり気をつけていました。でも妹のドラミちゃんには、私は酔っていなくても、どんな会話の入り口からでも下ネタにもっていくということを指摘されたので、おそらく癖というのは遺伝するのだろうな、とやるせない気持ちになったのでした。