すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

OFII ③

最後にOFIIで起こったことのサイドストーリーです。

 

フランス語のテストが終わってから、部屋の外が騒がしくなってきました。どうやら男性が移民局の建物内に乱入したようです。どんどん話す声が大きくなって、すぐそこまで来て絶叫してるのが聞こえた時は死を覚悟しました。斜め後ろの北アフリカ系のおばさんは祈り始めるし、中国人の人は中国語で独り言を始めるし、こちらもカオスでしたが。困惑と緊張でテスト部屋の空気が凍りましたが、すぐに沢山の足音が聞こえてきて、絶叫している男の人を捕まえて、絶叫が遠のいて行った時の安心感たるや!!!貴重な経験をしました。地震よりも怖いものを経験したのは生まれて初めてです。本当にテロじゃなくて良かった。今住んでいる所の家賃が11万くらいで、ある一定の収入がないと暮らしていけないところに住んでいます。家賃は南仏価格だとそんなに高くありませんが、物価等の理由で治安の良い場所に住めていたので、「あ、ここフランスか」と久しぶりに再認識しました。

2015年にスウェーデンに留学してすぐ、家の近くで爆発があったり、爆発予告があったり、治安がどんどん悪くなってきているのを体感しています。ストックホルム駅の前には、沢山の移民難民の人が道端で生活していて、夜になるとナイフを持って暴れている人もいました。ヨーロッパに移住する際はそこらへんはかなり気合を入れないといけません。

改めてヨーロッパへの永住をぜったいにしないと心に誓った出来事でした。

 

予防接種履歴については、母子手帳と、予防接種歴の対訳をつけて持っていくと便利なのでおすすめです。便利なファイルをネット上で見つけたので、こちらにリンクを貼っておきます。

http://square.umin.ac.jp/boshiken/120604.pdf

お医者さんのところでは、HIV等の検査も受けましたが、指先にチクッと針を刺すだけですぐに結果が出ます。慣れないのか不器用なのか、左薬指にあまり上手に刺してもらえず、今内出血のようになってしまっています。重いものを持つと指先が圧迫され痛いです。一応念のため、検査を受けようと思っている方は、いつもよりちょっと強めに覚悟しておいた方がいいかもしれません。

 

私フランス語はほぼダメなのですが、私の表情を見ておばさんが爆笑していました。表情豊かと言われますが、こんなに笑われたのは以前の職場の飲み会以来です。

おばさん「車持ってますか?」

私「モッテナイ」

おばさん「移動は何でしてるの?」

私「ワタシノダンナ」

おばさん「(爆笑)」

楽しめてもらえたならよかった。カタコトでも何とかギリギリ笑ってもらえて良かったです。

 

OFIIも地区によって色々な場所があると思いますが、私の場合、序盤はかなり怖い思いをしましたが、最後らへんはリラックスして臨めたので良かったです。