すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

毎日ご飯を作って思うこと

 

私が自炊を始めたのは21歳の時です。

それまでは学生寮でご飯が出る生活だったので、毎日大学の帰りにその日の晩ご飯のことを考えながら帰宅するのが日課でした。

自炊を始めたきっかけは、妹との同居です。午後5時頃〜7時頃に帰宅して、ご飯を作るのが日課になっていました。

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日本にいた時に作っていたご飯の写真がいくつかありました。一汁三菜を心がけて作るのは、おばあちゃまがいつも主菜2つ、副菜3つ、汁物、主食、とご飯を沢山作って待っていてくれて、食生活が充実した環境で育ったからかもしれません。

私は手際が悪いので、一汁三菜が限界ですが。

でも、カット野菜は細かくなった後に洗われて栄養素が少ない等の情報を見て、買うのに抵抗がありました。

カット野菜等、忙しい学生は積極的に使うべきだったのに、便利なものを使わなかったばかりに、料理をしなくなり、いつの間にかほとんど外食になっていました。食べたい時に好きなレストランや食堂で注文して、お気に入りのものを食べていました。そっちの方が便利だし、お金はかかるけど、洗い物もないし、献立考えなくてもいいし。日本の外食産業は、値段はピンキリですが、基本的にどこで食べても美味しいですよね。だから、全く飽きませんでした。

 

フランスに来てからは、外食はどこで食べても、肉と生野菜とフライドポテトの組み合わせが多いです。日本よりも食文化が限られているなと感じます。1回外食すると、1人2,000円くらいで、パスタのみなどザラです。インド料理はカレーとナンで3,200〜3,500円など。日本の美味しくて手頃な外食に慣れていたせいで、自然と家で食べることが多くなりました。

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来た頃に作っていた料理です。パスタが多め。オーブンが大きくて使いやすいので、オーブン料理も増えました。

ドエムッシュはあまり料理が得意ではないので、私が作っています。料理は元々好きだから、特に苦行ではないです。ただ、毎日主食や主菜が被らないようにして、できるだけ味のバランスを考えてご飯を作るのは思っていたより大変です。結局同じ人が作るので、料理も同じようなものが多くなってしまいます。ただ、日本で数年ほぼ外食の生活を送っていたせいか、日本で料理していた頃よりもレパートリーが広がった気がします。

 

フランスに来てから、私の場合、専業主婦で時間があるせいか、思っていたよりもゆったりと時間が流れています。ただ、私にとっては、毎日ご飯を作ったり掃除をしたり、同じことを毎日同じ質でこなすことが、思っていた以上に大変でした。レストランも6月までは開かないようです。毎日飽きないように工夫して、沢山の品数を出してくれていたおばあちゃまは本当にすごいんだな。田舎だから家も大きいし、掃除も大変だろうに。私なんてこの狭いアパートを掃除するだけで、弱音を吐いてしまいます。両親が共働きなので、家の中のことはおばあちゃまがほぼ全てやってくれていました。

外食をしていた時期を含めて、毎日ご飯が出てくる環境が当たり前だったためか、こんなに毎日毎日料理をしていると、自分が何か凄いことをしている気分になります。でも、それを何十年も続けている人たちがいると思うと、たった2ヶ月続いている(時々イヤイヤやってる)だけの私はまだまだです。

 

外出規制期間、ほぼ毎日家で料理をしている訳ですが、毎日ご飯を作っている人たちって凄いんだなぁと改めて尊敬の念を抱いています。久しぶりに誰かが作った美味しい料理が食べたい。。