すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

太鼓持ち募集中

生まれ落ちる家は選べないもので、「親ガチャ」なんていう表現は上手いものだな、と共感してしまう毒母育ちさんです。

さて、母には5つのモードがあり(ぶりっ子モード・自己陶酔モード・仕事モード・爬虫類フェイスモード・賢者モード)小さい頃から母が怒ると蛇みたいな顔だな、と思っていました。実は、自己愛性パーソナリティ障害の人が時々見せる表情の中に「爬虫類フェイス」という言葉があり、これ以上ない母の表情にぴったりの言葉だと思ってからは、母がある一定の条件下で見せる表情のことを爬虫類フェイスモードと呼ぶことにしたのでした。

母の養分は周囲からの賞賛なのですが、それを知ってか母をヨイショする人が母の周りに多く見られるような気がする今日この頃です。少なくとも、母は家族に武勇伝を話して賞賛が得られた時は、鼻でフフッと笑ってから「そんなことないよー」と謙遜したふりをしますが、賞賛が思ったように来ない場合は爬虫類フェイスで自画自賛を始めます。

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朝出勤前も中々ハードで、30秒くらいで要件を言われます。「ミッション」という名のもと、ゴミ出し、洗濯物干し、掃除、郵便物の投函などなどを一気に言われます。異論を認めない場合、人に言うことを聞かせたい場合も爬虫類フェイスモードです。母に言われても父は全て我々に丸投げしてくるので鼻くそほども役に立ちませんが、側から見ると大黒柱がアゴで使われている姿は、結婚に希望を持つことすら叶いません。そうして妹のドラミちゃんは独身貴族への道を邁進するのでした。

爬虫類フェイスモードでは、自画自賛だけでは足りず、異動などで職場の同僚になった友人がいかに無能で自分がいかに有能かを語るのが週に7日あるので、母が友人を蔑めらようなことを聞くと胸がギューーーっと締め付けられるのです。しかも、職場の部署への蔑視もあり、現在では管理職になった母にはこう見えているのか、と思うと人間不信になりかけたりもします。母や一部知っているヤバい人が管理職になるのを目の当たりにして、きっとあの組織はそのうち一旦解体しそうだな、なんて思ってしまいます。とにかく母は自分のことを礼賛するためには周囲を落とさないとやってられないほど節操のない女だということでしょうか。

趣味、特技は周りを見下すことの母。でもそこには自分が一番でありたい、特別でありたい、との切実な思いがあるのでしょう。しかし、頑張った?見返りとして良い役職をもらえたのも一瞬、最近はこれ以上上に行けなさそうな組織に見切りをつけ、定年間近で転職活動を行っています。

落ちまくっている理由として思い当たるのが、瞬きもせずに乾いて血走った目で盛り盛りの自己PRをしている姿が怖いから、というのはないだろうか、などと勘繰ってしまいます。母は成功しないと人の100倍コンプレックスを拗らせがちなので何とか母を引き受けてくれる職場を募集中ですが、話す時の表情がヘビからカエルくらいにまで穏やかに話すことができるようにならないと厳しいでしょうね。きっと面接でも「異論を認めない」と面接官に圧をかけてるでしょうから。

料理に失敗した時も、みんなが美味しいと言うまで母は爬虫類フェイスを崩さないので、仮にお客さんが来たら、母の失敗作を大絶賛している我々家族にカルト味を感じて、とんぼ返りすること請け合いです。

勇気のある太鼓持ちの得意なボランティアの人、ぜひ我が家へどうぞ!