我が家の金魚は比較的長生きで、しかも3匹は25センチを超える大きい金魚でしたが、去年の夏から秋にかけて2匹がマツカサ病でなくなりました。金魚は初代出目金が亡くなった時が一番悲しかったのですが、その後続々と水槽内でも感染症があったのか、16匹いた金魚のうち今生きているのが2匹です。
すみ金、いわしくん、モモちゃんの3匹は群を抜いて大きくて60センチ水槽で飼っていましたが相次いで亡くなり、モモちゃんがぽつんと1匹泳いでいましたが、ついにモモちゃんもマツカサ病に。すみ金は具合が悪そうでエプソムソルト浴で何とか2ヶ月ちょっと延命できていましたが、鱗が立ったまま⭐︎になりました。いわしくんは発症して結構すぐに⭐︎になり、我々はマツカサ病が我が家にもたらす悲しみを学び、ドラミちゃんが意を決したように「うちに帰ろうかな」と言うもので、私たちはとりあえず何も教えずに帰省してみようか、ということでドラミちゃんは翌日に帰省したのでした。
ジャーナリズム魂を発揮したドラミちゃん。タクシーの運ちゃんにガン無視されて歩いて実家まで帰ったそうです。家の前で父がおばあちゃまの車を洗っていたそうで、ドラミちゃんが見えているはずなのに、ドラミちゃんを一瞥してうちに入ったそうです。父は金払いが相当悪いはずなのにドラミちゃんが大好きなので、きっと会いたすぎて幻だと思ったのでしょう。
ドラミちゃんが家に入ると
父「おう!」
おばあちゃま「あらー、アハハハハ(嬉)」
そして遅れて母が階段を降りてきて登場したかと思いきや
母「本物ー?!」
ドラミ「うん」
母「ぅわーぁーーーーーん」
と号泣し始めたのでした。
母の理不尽にも我慢して、あんなに優しく母に接するドラミちゃんが母の誕生日に帰らなかったんですから、母も相当堪えたのでしょう。
母「ママが…ママが…」
と号泣する母を横目に全員のリアクションをビデオに記録するドラミちゃん。
4分くらい泣いた後、放心状態になり、その後母の妹(我々のおばさん)に会いに行ったそうです。おばさんの誕生日がもうそろそろなので、おばさんの誕生日プレゼントを渡すという名目で、娘が帰ってきたアピールをする母。
おば「あらー、お姉ちゃんの誕生日にドラミちゃん帰ってこないから、具合悪いのかなって思ってたんだよ!いつも帰ってきてるからさぁ、元気にしてた?」
母(何も言うなよという念を送る)
ドラミ「…(色々呑み込んで)うん」
母「帰ってきた時びっくりして泣いちゃったのさー、サプライズだよねー↑↑↑」
そして無事ドラミちゃんのサプライズはうまく行ったように思われましたが、母が号泣したことで以前の母の粗相まで全て水に流した母。こういうのは被害を被った方が水に流すかどうか決めるはずなのに勝手に過去のいざこざがなくなって、母はすっきりした面持ちで生きているようです。まさかSNSブロックされてるだなんて知る由もなく、今日も我が家は平和です。