すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

家族紹介 〜母親〜 その5

母は比較的地毛が明るいです。就職活動の時は染めてるか確認されないように黒染めをしたという話を延々としてきます。そのため、母のアイデンティティの中には「日本人だけど赤髪の私」というものがあります。確かに何にも動じない最強さはシャンクス(ワンピース参照)に通じるものがあるかもしれない。。母は地毛が茶髪であることへの執着が甚だしいです。最近では地毛が白髪に変わったのですが、赤茶の白髪染めを使って髪を染めているため、本当に髪の毛が明るい色になりました。しかし、我が家に金髪の子がやってきました。ドラミちゃんです。

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ドラミちゃんが茶髪の時は「ママは地毛が茶色なんだ〜!これでお揃いだね!」などと寝ぼけたことを言いながらドラミちゃんとのお出かけを楽しんでいました。しかし、金髪のドラミちゃんを見たときの第一声は「わー髪の毛がビニールみたい。髪の毛が可哀想。」でした。駅まで迎えにきてくれた車の中でまさかの発言にドラミちゃんはびっくり。なぜなら、ドラミちゃんのプラチナブロンドは、ドラミちゃん会う人会う人にドラミちゃん史上最高に好評だったからです。その後も何かあるたびにドラミちゃんにつっかかる始末。母は羨ましい時、とりあえずその人の足を引っ張るために否定から入る人間です。ドラミちゃんの髪が若干伸びてきた頃には、「ドラミちゃん、髪黒くない?それが本当の色?」と聞くのがお決まりです。模範解答は決まって、「うん、ママと違って茶色くないから。」の一言です。するとたちまち、母は機嫌が良くなり、「そうなんだ。何でママだけ茶色いんだろう」と無垢な表情をして話し出します。決して「白髪染めのせいだろうよ!」なんて言わないでください。それが真理なんです!でも後処理が面倒くさいので。

ある日は母方のおばあちゃんのところに母と遊びに行ったドラミちゃん。その時おばあちゃんは今までに無いくらい褒めてくれたそうです。おじいちゃんもドラミちゃんを見つめてから、「…似合ってるな!!」と褒めてくれたそう。母はドラミちゃんとのお出かけが大好き。みんなから可愛い可愛いと言われると、「この子を産んだのが私の功績かな!」などと堂々と宣言するタイプです。しかし、身内に褒められるのは自分だけでいいタイプ。おばあちゃんが「金髪似合ってる、ねぇ?」と母に同意を求めた時、母は「うーん…(首をかしげる)」というリアクションを取ったそうです。その瞬間、おばあちゃんは母側につき、「今は金髪にしたい時期なんだよ」と反抗期に理解のあるおばあちゃん風の対応に切り替わったそうです。おばあちゃんは元ショップ店員なので、お洒落に敏感で田舎のおばあちゃん世代なのに髪色に寛容です。しかし意見はやはり可愛い娘に合わせるのか。。その後ドラミちゃんにフォローするように、個人LINEで「おばあちゃんは金髪似合ってると思うよ」とメッセージが来たらしいのです。そうやってなんでも母親の意見に合わせるからモンスターになっちゃったんだよ?!?!

帰省の残りの日も引き続き金髪のドラミちゃんは大好評でした。すると突然、「ママはね、ドラミちゃんが金髪でも反対しないのは、金髪がドラミちゃん似合ってるからなんだよ!」と言い出しました。

始まったよ。

理解ある母親の気分+記憶の改竄。

ドラミちゃんはスルースキルが磨きに磨かれたので、母の言葉をそのまま受け流していましたが。。おそらく今日も実家では母親の髪の毛がなぜ赤いかについての一人語りを聞かされていると思います。くわばらくわばら。

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