すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

ミッドサマーとスウェーデン留学

今日21日は夏至ですね。フランスは9時半を過ぎると少しずつ薄暗くなってきます。夏至は日本だとあまり意識しないかもしれませんが、私もスウェーデンでの生活を経てからこの時期になると長い1日を楽しめるようになりました。

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海外かぶれの女のような出で立ちですみません。日本で服のサイズがなくて、スウェーデンの服を買っていたらこんなことに。Mサイズがぴったりでした。未だに海外かぶれの出で立ちです。この頃は北にいたので、日焼けからも縁遠く、肌の色も白人くらい白かったです(言い過ぎ)。今はお肌の曲がり角を曲がってしまったので、この頃の写真を見ると悲しくなります。手の甲にはしっかりとシミができました。よろしくね。

スウェーデンはご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが、夏はかなり陽が長いです。上の写真も(手前が私)21時頃に撮った写真です。この時期は夜の1時か2時が一番暗く、暗さは日本の夕暮れくらいです。ミーハーな留学生の私たちは頭に花輪を着けて輪になって踊りました。フランスでも、こちらの日の入は21時20分ころで、日本よりも陽が長いです。この時期だけは本当にスウェーデンに行きたくなります。スウェーデンでは、新じゃがやサラダに加えて、ミートボールやニシンの酢漬けを食べます。

何度かブログでもちょこちょこ登場していますが、私はスウェーデンに1年間住んでいたことがあります。1月中旬から12月末まで。正月を除いたほとんどのスウェーデンのイベントを経験できた貴重な1年間でした。

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大学間の協定で交換留学という形でスウェーデンの大学に在籍させてもらえました。元々はイギリスの協定校に留学したかったのですが、スウェーデンの大学は学費が無料、かつ、英語での授業もあるということで、スウェーデンに決定。給付型の奨学金で月々8万円を頂けていたので、実質食費、光熱費、交通費のみの負担で生活できていました。家賃がシェアハウスの一番大きな部屋に住んでいて8万円くらいでした。大体平均してその時のレートで月々14万前後かかっていたので、奨学金をいただけていたのは本当にラッキーでした。それに、中々足を運ぶことのない場所でとても伸び伸びと暮らすことができたのは一重に両親からの経済的サポートと両大学のサポートのおかげだと思っているし、とても感謝しています。

留学を通して友達もできたし、異文化を体験してみて、少しだけ心が広くなりました。1年とはいかなくても、ある程度まとまった期間海外で暮らしてみるのはいい経験になると思いました。ただ、大学の授業は日本の大学と比べてかなり重かったです。半期で3〜4つの授業を取るようにとのアドバイスを聞かず、半期で6つの授業を取った死ぬほど大変でした。慣れない英語と予習復習に加えスウェーデン語も勉強していて、半分お遊びで行った留学でしたが、初っ端から心が折れまくりでした。英語のテキストを数十ページ読んで2〜3時間ずっとディスカッションさせられ、レポートを何本か書かされます。授業のあとにはチョコバーで糖分摂取が欠かせないほど。それに加えて週1回幼稚園や小学校を見学させてもらっていましたが、いつの間にか教育支援ボランティアもしていました。1日24時間だと足りなかったはずですが、写真を見返すと思っていたよりも楽しんでいました。まあ、次の年の方は地獄だったから。。振り返ってみればひたすら海外を堪能した感じですね。

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実際TOEFL iBTで80が必要と言われて留学しましたが、そんな生易しい英語力だけでは心が折れてしまいます。私のアドバイスとしては、TOFLiBTで100をとるか、80に甘んじる場合強いメンタルと共に渡航することをお勧めします。ただし100を取ったところで大学の授業スタイルに慣れないと大変かもしれません。私も今後フランスの大学院に進学したいため、英語の試験を受ける予定ですが、、大学院なんて大学の交換留学よりも大変なのは火を見るより明らかなのでしっかり準備する必要がありますね涙 奨学金も貰えたらラッキーですがどうなることか。とりあえず大学に受け入れてもらえるように、一つ一つ頑張ろうと思います。大学は専門を深めていない状態から始まるので、語学力さえあれば受け入れてもらえる場合がほとんどですが、大学院はさらに専門分野を掘り下げて研究する場所なので、語学力と専門分野の知識と研究力と指導可能な教授の4つの兼ね合いが大切です。指導してくださる先生は見つかると信じて…残り3つが圧倒的に足りてない。。

大学の時は成績がある程度良かったため、奨学金に推薦してもらえたので、特に個人的な手続きは無く受給していました。参考までに、大学のGPAは3.5くらい。GPAは最高の成績を4、最低の成績を1、不合格を0として平均値を算出します。4に近いほど良いってことですね。留学に行く人たちは意識も成績も高いので、私の成績も奨学金への推薦では難しい場合もあるので、本当にラッキーでした。

勉強を頑張っていると、お金のサポートも出て自己負担が少なくなります。留学を考えている人は、色々な機関から経済的に支えてもらえるチャンスも沢山あります。バイトを頑張るよりも勉強を頑張った方が結果的に経済的な場合もあります。奨学金のおかげで、お餞別や貯金はスウェーデンの国内旅行とヨーロッパ旅行に使うことができました。

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留学という形に関わらず、旅行を含む国際的な経験が人生を豊かにすることは確かだと思います。もちろん国内にいても豊かな人生を送っている人も沢山知っています。インターネットが発達し情報が溢れている今、海外に行くメリットもそんなにないかもしれません。でも、実際に経験したことは、身体が覚えています。

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留学初期は自信喪失していましたが、それも良い経験でした。根拠のない自信を、一から叩き直して、ほんのちょっと自信に根拠を持てるようになるのも悪くないです。それに、異文化を1年を通して経験したことで、私はこの時期を意識するようになり、長い1日を楽しめるようになりました。気に入った文化を生活に取り込むことで、自分の脳内カレンダーのイベントが増えます。365日のうち、普通に何となく過ごす時間が減り、イベントを楽しむ時間が増えることで、人生がほんのちょっとだけ豊かになる気がします。旅行でも留学でもどんな形でも、自分の普段の生活から少しだけ抜け出してみると、案外新しい1日、1年になるのではないでしょうか??旅行より留学や駐在は日常のどうしようもない異文化のイヤな部分にも直面するので、その分キョーレツな思い出もできると思います。旅行の方が色んな場所に行けるし、楽しい思い出を沢山作れると思います。目的に応じて海外に足を運んだり、日常からたまに離れるのもいいかもしれませんね。

私は福島のブリティッシュヒルズに行くのが当面の目標です笑