すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

ドラミちゃんと温泉旅行

一時帰国のハイライトは何と言ってもドラミちゃんとの高級旅館でしょう。一時帰国最後、フランスに帰る直前はG7が行われた旅館でもある「佐勘」へ行って参りました。

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仙台 秋保温泉 伝承千年の宿 佐勘【公式ホームページ】ベストレート保証

秋保温泉はたまにお世話になる場所ですが、以前家族旅行をした時はちょうど夏休みに被り佐勘が予約できず、違う旅館に家族7人で泊まりました。

今回はドエムッシュとドラミちゃんと私の3人それぞれお金は出し出しなのと、ちょうどお正月の時期に予約が取れたので大人3人でリッチに冬旅です。

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しかし冬の露天風呂は鬼畜でした。

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こちらは露天風呂のみのサービスで、時間によって男女が入れ替わります。午後から夜は女性用みたいです。
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まず、外にある小屋で着替えて、木の階段を降りて温泉に辿り着くのですが、階段がものすごく冷たい。体を洗う場所がないので、掛け湯をするのですが、掛け湯をして速攻温泉にダイブしないと凍えそうです。

何も知らないドラミちゃん(暑がり)は、ちょっと寒いかな〜くらいのノリで外に出た時に、思いの外寒かったようで、一瞬固まりました。しかし温泉を見つけて階段に足をかけます。

「あっ冷たい」と一段降りるたびに騒ぐドラミちゃん。「つめたいつめたいつめたい!」と言いながら転がるように階段を降りて温泉にダイブしました。すると、ちょうど掛け流しの前にダイブする形となり、今度はドラミちゃんは「熱い熱い!」と大騒ぎです。

先客で親子3人がいたのですが、そんなドラミちゃんを見て「かわいい…」と呟く3人。

その次に、女性用の別の温泉に行くと、またその親子がいたのですが、ドラミちゃんを手招きしているではありませんか!

手招きされるままにお花が浮いた温泉にダイブしたドラミちゃんを囲んで親子が口々に

「あーかわいい、写真撮りたい」「いやそれはダメでしょ」などとやりとりをしている名前の知らない方々。

翌日の朝の温泉でも一緒になり、名前を知らない方々なのに朝食会場でも挨拶を交わすなど仲良くなっていました。

ドラミちゃんの愛らしさはどんな寒さも吹き飛ばし温泉並みのあったかい人との繋がりを生んでくれる奇跡の能力であると新年早々実感したのでありました。

長男嫁がんばる

義両親がやって来ました。

和食も洋食も食べたことのないものは、ほぼ受け付けない人たちだと、何を作ればいいのか分からなくなります。

今回はドエムッシュが「キッシュガイイヨ!」と言ったのでキッシュにしました。

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サーモンとほうれん草のキッシュ

ケークサレ(マフィン)

ビーリー

鶏むね肉のマリネ

キャロットラペ

インゲンのソテー

バターナッツカボチャのスープ

です。

全部食べ慣れているであろうラインナップで出したら完食です。「美味しいんだけど…」と言われて残されることが続いていたので、心の中でガッツポーズでした。お残しが許されない家庭だったので、平気でご飯を残す人とはご飯を食べるのは苦行で義実家も例外ではなく…。

しかし、そういえば、義実家と離れて暮らしていた頃は義両親が朝から夜まで一緒にいるのを数日なんて平気(瀕死)でこなしていたので、お昼の一食なんてなんて事ないじゃないか!とも思い直したのでした。

長男嫁、頑張りました。

年末は一時帰国をしておりました

日本からこちらに帰ってきてはや1ヶ月が過ぎ、すでにホームシックです。というか、仕事が忙しくないと帰りたい衝動に、と言った方がいいでしょうか。

忙しい日は仕事が朝の8時から19時まで入っております。1時間のお昼休憩のみで残業も1日4時間くらい普通にあります。職場における実働時間が10時間ですね。ただ、週1で働かない日があります。その日は、勤務先で2時間実働時間に、帰ってから4時間の時間外労働みたいな働き方なので、ならすと1日10時間くらいの労働時間です。

日本の働き方改革は理想化した欧米像でしかありませんね、または、働かない欧州人をモデルにしているか。みんながこのくらい働いてたらフランスももっと豊かな国になるだろうに!

フランスに残業ないなんて嘘。

エンジニアのドエムッシュも納期に間に合わせるために、プロジェクトの最初と終わりの方は真夜中まで仕事をしています。働かないといけない職場は必ずあるんですね、どの国でも。

ということで、先日は久しぶりに仕事もひと段落しゆったりお茶を飲んでいたら、ホームシックになってしまいました。なぜなら思ったよりも今回の一時帰国が楽しかったからです。今回はコロナ禍明けということで、一時帰国はハッスルしまくりでした。

飛行機のチケットは何と母が太っ腹にも買ってくれることに。ということで、国内の移動費とお土産代とホテル代が自腹となり、かなりリッチに旅行ができました。ありがとう母。家族旅行のホテル代は父持ちで、我々の飛行機代くらいにはなってそうでした。ありがとう父。

しかし母にはルイヴィトンとエルメスでプレゼントを購入したので、結局トントンですが。ちなみに、父に買ったプレゼントは大量のチョコです。ここまでしても、ドラミちゃんへの嫉妬が収まらないのが我らが母。そのうちまた一悶着を記事にします。

東京を中心に、東北の実家から姫兵庫まで行ったりきたり、結構忙しかったのですけれども、やはり一時帰国だと、家族からも3日はお客さん扱いをしてもらえるので、最初の数日だけはかなり快適でした。

こちらもまたぼちぼち別の記事にまとめていこうと思います。

大安はおひなさまが…

おひなさまの重圧については以前にも書いた通りで、近況に変わりはありません。

荷が重いお雛さま - すみれの部屋

ドラミちゃんは無事博士論文を提出、さらに(巷で囁かれている程度のものですが)結婚の道から遠ざかりました。本人はどこ吹く風ですが、我が家のおひなさまは、今年も諦めの表情で役目を全うしに出てきてくれたようです。しかし博士論文提出直前のドラミちゃんは世捨て人のようになっており、私はドラミちゃんのポテンシャルを信じて疑いはしませんでしたが、このまま老け込んでしまったらどうしよう…と実は心配していたのでした。

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さて、私とドラミちゃんは同じ研究科でした。私は修士をとってそそくさとフランスに嫁に来たので、博士は経験していませんが、同期が博士にいたので大変さは伝え聞いてはおりました。博士を終わらせるためには、査読論文(定評のある学術雑誌)に最低1本、そしてもう他の雑誌に1本掲載しなければなりません。そんな中でドラミちゃんは最低レベルを超えて、総長賞にノミネートされました。

こちらでは論文のレベルは、

Q1 Q2 Q3 Q4 それ意外

に分類され、Q1が最もレベルが高いとされます。ドラミちゃんが書いたものはQ1に1本Q2に1本、第一著者ではないものがQ1に1本Q2に1本掲載されました。専門書にも寄稿し、地元の学校へアドバイザーとして駆け回り、国際シンポジウムで発表したり、学会発表で表彰された濃い3年間。なんなら最初の1年はハラスメントによって落ち着かない1年を過ごしたので実質1年半でよくここまで終わらせたなと感心します。

ということで、恋愛などしている暇はなければ興味もないドラミちゃん。私や父は、美少女に博士に総長賞まだ来てしまったら高嶺の花も良いところだね、と話していますが、ドラミちゃんはその話を聞いて「それ以前の問題だよ」といつもツッコミをしてきます。本当に謙虚な美少女です。

ちなみに、ドラミちゃんは、父親とおひなさまのために、今年も帰省するのだそうです。なぜならドラミちゃんのためにせっせと大安におひなさまを出して、3月3日にはまたおひなさまたちを戻すのは父ですから。おひなさまたちは父から受けるプレッシャーに耐えて毎年美しい姿を見せてくれるので、ドラミちゃんも帰らないわけにはいかないそうです。

今年初めてのブログがひな祭りの内容になってしまいました。新年が明けて、流動的なお仕事に追いかけられる日々でしたが、生活のリズムがつかめてきたので、またこれからぼちぼち更新できるように努めます。

どうぞ今年もよろしくお願いします。

弾丸ケルン旅行

ケルンに行ってきました。9年来のドイツ人の友人とは我が家は家族ぐるみで付き合っています。お人形さんのように可愛く、ヨーロッパの人なのに(失礼)付き合いやすく、しかも賢い友人です。日本が大好きで、去年は婚約者とドラミちゃんと3人でお出かけしていました。

なぜか縁がここまで続いておりこれからもきっと仲良くしてくれるであろう彼女。私が2015年にリヒテンシュタインに会いに行って以来、会えていなかったので7年半ぶりの再会です。

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せっかくならクリスマスの時期が綺麗だからクリスマスマーケット開いてから行こうよ!とのことで、仕事の終わりの目処がついた週末、弾丸でケルンまで行ってきました。

昼過ぎに着いて、友人とその旦那さんに会って、お昼ご飯を食べ積もる話をして、暗くなってからクリスマスマーケットに繰り出しました。

ドイツ全体については良くわかりませんが、ケルンはフランスの比じゃなくクリスマスマーケットが至る所にありました。ドイツ人のクリスマス好きたるや…

あまりに沢山あるので、私たちは天使をモチーフにしたクリスマスマーケットと、ドワーフをモチーフにしたクリスマスマーケットに行ったあと、ケルン大聖堂を見て帰ってきました。驚いたのは、それぞれのクリスマスマーケットにテーマがあるということです。そのテーマに沿って、クリスマスマーケットの中のデコレーションも決まっており、小さなテーマパークのようでした。

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クリスマスマーケットでは、ナッツ、シュトーレンを購入、それから、ホットワインを飲みました。ここでもびっくりしたのは、ホットワインを小さい子どもたちも飲んでいたことです。そりゃあゲルマン人はお酒強いけども…と思ったのですが、どうやら子どもたちが飲んでいたのは、温かいリンゴジュースにスパイスで香り付けし、色もワインっぽくしたものだったようです。さすがにお酒を飲んでいこどもがいなくて安心しました。

ケルン大聖堂は、想像の2倍大きかったです。カトリックの権力ってすごいのでしょうね。あとは、フランスのように蝋燭に値段がついておらず、蝋燭に火を灯す時は気持ちを寄付してくださいというケルン大聖堂。老舗の余裕すら感じます。

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先日パリに来た友人はドイツ旅行をよくしていて、ケルン大聖堂を見るなら夜がいいと教えてくれたのですが、確かに昼に見るのもいいと思いますが、夜の暗闇とケルン大聖堂の色とライトアップによってより荘厳な雰囲気をたたえていました。

ケルン大聖堂の隣のクリスマスマーケットには時間の関係で行けませんでしたが、バスや地下鉄やトラムで市内を見れてとても面白い体験ができました。

まだまだ見てないところがあるのと、仲のいい友人が住んでいるので、また折を見て遊びに行きたいと思います。

パリ郊外のアウトレット

今回のアウトレットはあまり時間がなかったので、フェラガモでお買い物をした以外にはあまり高級ブティックには入れませんでした。

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ここだとバーバリーの店舗が最大でしょうか。素敵なトレンチもあったので、私が7年前に買った安物でヨレヨレになったトレンチを着ているドエムッシュに、そのうちここで買ってあげようかな、なんて思いました。まだアイディアの段階ですが。
その他は、ちょっとカフェを2軒ハシゴです。フェラガモの前に、運転お疲れ様のつもりで、自然派のカフェに行きました。甘さなど結構物足りない感じでしたが、ドラミちゃんは好きそうなデザートが沢山。ドラミちゃんはショートケーキが一番好きなのですが、実はモデルが食べてそうな食材も大好きなんです。可愛いですね。

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そういえばモデル事務所にスカウトもされたドラミちゃんですから、可愛くて当然です。
それから、ラデュレです。日本にもラデュレはありますが、田舎者の私は一度も食べたことがありませんでした。ということで、靴を買って、クリスマスのオーナメントを1つ少し安く購入して、ブラブラウィンドウショッピングをしてからラデュレに行ってみました。カフェというよりも、外に食べる場所があって、紙の袋にマカロン、紙コップにコーヒーやお茶を入れて外で食べる方式です。せっかく可愛いのに、テイクアウト風なのがちょっと残念でしたが、それでもおいしくいただきました。

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限られた時間でのお買い物だったので、ゆっくりいろんな場所を見ることはできませんでしたが、クリスマスの雰囲気が既に気分を盛り上げてくれました。それに、また来ようと思っているので、ウィンドウショッピングだけでも、次行きたいお店の目星もつけられましたし、とっても楽しい数時間でした。
まさか2日目が結構な地獄だとはこの日は知る由もないのでした。

クリスマスプレゼント

パリに来た友人に会ったのがお昼で、お見送りもしたらちょうど夕方です。車だとパリ市内に出るのは難しいので、郊外のアウトレットに行こうという話になりました。郊外のアウトレットはディズニーの近くです。高級ブランドも取り扱っており、ドエムッシュには、定価で買わなくていいから何かいいやつが欲しいと言っていました。

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到着が16時過ぎだったのですが、相当人気の場所なのでしょう。駐車場が見つからず苦戦しました。やっと運良く入れ違いで見つけた場所に駐車し、いざ、私のプレゼント探し。

…の前に、ドラミちゃんはそろそろ社会人になるのでは?という時期なので、ドラミちゃんのプレゼントも探してみました。フォーマルな服に合わせやすい可愛い靴が欲しいな、なんて思っていたら、アウトレットに入ってすぐ、フェラガモを発見。

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フェラガモに吸い込まれるようにして入ったところ、ドラミちゃんの靴ではなく、私が欲しいブーツが見つかりました。フェラガモはアパレルは半額、靴は3割引、鞄も3〜4割引と他の高級アウトレットと変わりません。私のブーツは850ユーロ(約13万〜13万5000円)が3割引で595ユーロ(9万円〜9万5000円)でした。ドエムッシュは翌日ドM弟夫婦に会ってあげる奥さんの機嫌を取るためか即決です。

試着をして、私がもう片方の靴を頼んでいたら隣にムスリムのおばさんが来て、私のブーツを横取りし、「これいいブーツね、買うわ!」と言い始め、店員さんも困り顔。いつもなら弱腰のドエムッシュが「もう買おうと思って試着もしてるんです」と強気に出ました。いつもなら「ラッキー!これで買わなくて済む!」と言う思考回路なのにどうしたと言うのでしょう。

とにかく漢気あふれるこの日を逃したら2度とかってもらえない!と思い、ブーツもラスト1足がちょうど良かったので、いただくことにしました。

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そして、ドラミちゃんに銀色の靴も買おうとしたのですが、サイズが小さいやつと大きいやつしかなく、残念ながら、オズの魔法使いに出てくるドラミちゃんドロシーバージョンは拝めないことになり、気を落としていると、ドエムッシュがとっても素敵で、しかも履きやすそうな靴を勧めてくるではありませんか!漢気あふれるドエムッシュ、ドラミちゃんのプレゼントも買う気なのか!と、私も気が大きくなり、店員さんにドラミちゃん用の黒いバレエシューズもお願いしました。

お会計時、私は高みの見物でドエムッシュの隣でただひたすらご機嫌でした。次の瞬間、「フランス語で会計は別々でお願いします」と、ドエムッシュの声が聞こえてきました。しかし、私のフランス語力なんて大したことないし、空耳だろう、と思っていたのですが、こぼれ落ちそうに目を見開いたドエムッシュがこっちを見つめているではありませんか。

「オカイケイハ、ベツベツダヨ、ドラミチャンノクツ、スミレノカイケイdeath!」

ということで、元々私が払おうと思っていたわけだし、当初の予定通り私が支払いを済ませました。

ドエムッシュが漢気を見せたのはあの一瞬だけだったのです。今回はドラミちゃんにどうしても何かプレゼントしたいなと思っていたところにちょうどよく靴が見つかったので良かったですけれども、これからはドエムッシュの言葉に乗せられることなく、ドエムッシュの見せる漢気をアテにせず、お買い物をしようと改めて心に決めたのでした。