すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

職場で仕事をするようになって感じること

下手くそなフランス語でも話す習慣が否が応でも求められるのがフランス。というのも、エレベーターをはじめ、知らない同僚と居合わせたら何か話すのがマナーらしい…というのを何となく察しつつある今日この頃です。

今日のスモールトークはすごかったのです。突然 "Vous êtes chinoise ou japonaise?(あなたは中国人?日本人?)"と聞かれ、「日本人だよ!」と答えたら、「初めて日本人と話した云々かんぬん」と興奮気味に話すおばさん…

あ…

…はい。

どういうリアクション取ればいいのか迷っているうちに仕事が始まってしまったので、最後の15秒くらいマスクの下でニヤニヤするしかありませんでした。

この前は職場の建物に来たおじさんが迷ってたので(職場の建物が増築に増築を重ねた結果、迷路みたいな建物なんです)道案内をした時も、「いやーあんた親切だね!」と言われたのですが、フランス語が話せないため、階段まで連れて行ってあげて、おじさんの話にひたすら「ここの建物難しいよね」と言った以外は、ウィ〜?Oui...と相槌を打ってやり過ごしただけなのですが、どうやら親切な人と認定された模様です。

まあとにかく、フランス人は話したことがない人でも、エレベーターが一緒になったり、一瞬同じ空間を共有する際にはスモールトークが必須のようです。大体3人以上の場合は、フフッと笑ってニヤニヤして終わりなんですけどね。

イタリアなんかもうスモールトーク凄そうですけどね。フランスに来てそろそろ2年が経とうとしていますが、ほとんどロックダウンで家にいたせいもあり、カルチャーショックはまだまだ続きそうです。

職場のカフェテリア

本当に去年コロナがあったのか、と思うくらいに普段通りの生活を送っているフランスですが、やはり寒くなると朝起きるのは至難の業で、本日は7時に目覚ましをかけて何故かさらに二度寝で寝坊してしまいました。そこで、カフェテリアを使ってみることに。

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Plat de jour (プラット・ドゥ・ジョー)は、日替わりメニューの意味で、いつも他のメニューよりもほんの少し安く提供されています。今日の日替わりメニューはこちら、「クスクス」です。セモリナの小さい粒子のパスタの上に野菜をスパイシーに煮たものとソーセージがどっさりあがってきました。それにバゲット一欠片。何故かフランス人はこれにパンをつけたがるんですよね。これで5ユーロ、約650円です。ここ以外だと、日替わりメニューも同じくらいの量で10ユーロ、約1300円はするので、お得ですね。

職場の周りには複数のカフェテリア(食堂)やカフェがあり、価格も他より少し安めです。ドイツ人、イタリア人、ケニア人の同僚と先日お茶をしましたが、2ユーロ、約260円で1時間半くらい話し込んでました。イタリア人とケニア人の同僚とは初対面なので身の上話をしていたら仕事の時間になってしまいましたが。

職場の周辺のカフェテリアは、そこまで交際費も嵩まないのでありがたいなとつくづく思ったのでした。

ブランドの価格比較

帰省の時に、よく海外旅行に行くセレブなお友達から「ヨーロッパだと、ヨーロッパのブランド安いよね」と言われたのを思い出したので、暇な時間に少し価格比較をしてみました。

こちら、私が欲しい欲しいと思っているグッチの鞄の価格比較です。

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フランスだと1ユーロ130円換算で32万5千円、対して日本は36万3千円でした。3万8千円差です。日本の方がフランスより11%ちょっと高いだけなので、免税店で買ったとしても16万以上のものには関税で60%の税金を払わないといけないので、日本で暮らしている方に関しては、これは日本で買った方がお安いですね。私の場合、「買えたら」という前提ですが、フランスで買った方がお得です。

次は母の還暦にプレゼントしたいねと、妹と話しているトートバッグです。

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これも、1ユーロ130円換算だと、フランスの場合14万3千円、日本で買うと15万9,500円です。こちらも11%ちょっと高いだけです。ただこの場合、関税はかからないので、旅行者の場合は免税店で買った方が確実に安いですね。フランス住みの私の場合、免税店にはいけないし免税店で扱っているかどうか分からないので、どこで買うかは未定です。ここの国では、この手の税金は20%取られるので、最大税金分の20%安くなるという事でしょうか?詳しくないから分かりませんが。。とにかく、イタリア(ローマ)経由の飛行機が取れたら、グッチの免税店に必ず行くでしょうね。近くに免税してくれるお店があれば、日本への帰国時に買うかもしれません。しかし、日本にも同じバッグが売られている場合16,500円しか違わないのであれば、旅の途中で紛失するリスクなど考えて、国内の直営店で買いたいですね。

妹のドラミちゃんにあげたいお財布はこちらです。

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フランスだと、同様の計算で46,800円、日本で買うと55,000円です。フランスの方が12%弱安く買えます。免税店で買うと、これより安くなるので、お財布や16万以下のもの鞄であれば、フランスやイタリアでお買い物をした方がお得かもしれませんね!

全体的に価格比較してみましたが、グッチの商品は日本とフランスを比べると、日本の方が11〜12%お高いです。商品の値段を比較して、免税店で買った方が安いのか、国内の直営店で買った方が安いのか考えてお買い物をすると、結構お得に買い物できるかと思いました。

ちなみに、私たちの結婚指輪はカルティエなのですが、カルティエは為替によって日本で買った方が安くつく場合もあります。カルティエはフランスと日本で大した差はありません。

ド派手に転んだ日は

毎週末の移動に加え、お仕事や少し人と会うことも増え、仕事時間の1時間半前に起きた日。さて、今日も歩こう!と思い家を出て50メートルほど歩いたところでつまづいて転んでしまいました。膝もついたし手もついたのに、すごい勢いで歩いていたので頬も擦りむいてしまいました。フランスなんて武漢肺炎(COVID-19)がなくても地面は日本より汚いはず。ということで、早速薬局行脚です。

膝と手のひらとほっぺを派手に擦りむいたので、薬局に行くたびに「自転車で転んだの?」と言われます。「歩いてました」というたびに苦笑されるし、気遣って色々フランス語で言ってくる薬剤師さんの話はほとんど分かりません笑

とりあえず、私が今回の怪我で購入したものたちを紹介。

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シミない消毒液

スーパーでケガの手当て用に70%のアルコールを買い、顔や膝に塗ったら、しにかけました。アルコールで死滅するウイルスの気持ちがよく分かりました。おそらく使用範囲外だったのでしょう。こちらはスプレーになっていて、歯を食いしばって傷口に塗布しましたがほとんど痛みはありませんでした。

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絆創膏と患部に塗るクリーム

顔に傷が残るのが怖く(擦り傷ですけど)、その旨を薬剤師さんに話したら、URGOというシリーズをゴリ押しされました。5枚入りで8.95ユーロ、およそ1200円弱です。顔と膝に貼ります。朝と夜交換するので、すごいお値段になりました。膝の方は後日ワセリンを塗って、ほかの絆創膏を貼ることにしました。

それに、はちみつの絆創膏と同じシリーズのクリームです。傷の修復を補助してくれるクリームには "cicatrisant" という文字が入っているそうです。いろんな種類がありましたが、薬剤師さんに勧められるがまま購入。私のフランス語はかなり危ないのですが、同僚のアドバイス通りお買い物ができて安心しました。

派手に転んだのはかれこれ1週間前ですが、これらを使用してだいぶ良くなってきました。顔の傷もこれなら残らないかな。とりあえず傷が残りそうなら美容皮膚科行ってきます!

やはり一人暮らしこそ救急箱が必要だと感じたのでした。

途中下車にもさすがに慣れました

無事?お仕事が終わりまたドエムッシュのもとへ帰省です。毎回帰ってるとお金は無くなるけれど…仕方ないですね。インターネットなどのことを考えても帰った方が今のところ便利なので。10月に入りましたが、フランスは相変わらずフランスです。

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さて、私のアパルトマンはなかなか古く、町のはずれにあるため、駅までは公共交通機関を使った移動となります。しかしなんと、今日はマニフェスタシオンという、政治か何かに関するボイコットで、公共交通機関が止まっていました。完全に止まっているというよりも、みんなが使う繁華街と駅付近の運行をしていないとのこと。フランスは基本的に公共交通機関の料金を支払うと1時間使い放題です。しかし、目的のところの半分にまでも行けず降ろされたのに、正規の料金を払わないといけないだなんて、ぼったくられた気分です。

帰省に限らず移動時は、ストライキが怖いので時間にかなり余裕をもって行動するようにしています。ストライキの権利があっても、公共交通機関を止めないJR、他の企業様々です。日本に帰りたい理由のトップ3にフランスの突然のストライキが入ってくるのが何とも悲しい。

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無事帰省の電車には間に合い、のどかなフランスの田舎の風景を楽しんでおりますが、この電車だっていつストライキで止まるのか分かったものではありません。

公衆衛生を公共の福祉と捉えて、ワクチン接種をほぼ義務化にした国なのに、公共交通機関は公共の福祉ではないのか、よくストライキで止まっています。

何を信じれば良いのか、誰をアテにしたらいいのか、そんなのフランスでは通用しません。ちょっと物が盗まれたくらいでは警察も動いてくれないし、自己防衛の大切さを嫌でも実感しながら生きています。こういう時アテになるのは車を持っている家族か親しい友達くらいですけど、仕事の時間とか緊急事態を除いては助けてなんて気軽に言いませんからね…。。

ということで、フランスで移動するときは、

徒歩の移動時間+10分前

に行動することを心がけて暮らすのが私の鉄則です。

単身赴任してからのお財布事情

テレワークの時は食費を始めとする生活費が同じだったため、貯金も捗り、最低賃金で働いていたにも関わらず9ヵ月で70万円ほど貯まりました(日本旅行で全て飛んで行った)が、単身赴任を始めてからというもの、1ヶ月の貯金はほとんどできず…悲しいです。

ところで、今は週末婚で週末にドエムッシュに会うだけの日々です。大体往復8,000〜9,000円は下らない電車賃ですので、お弁当生活に加え、安い食材で楽しくお料理をする必要が出て来ますね。

最近は激安スーパーにも通うようになって来ました。また1ヶ月の食費か1週間の食事の限度を設定し、ストイックに家計を締めていかないとダメそうです。がんばります。

 

夫婦別姓なんてあってないようなもの

国際結婚で配偶者が男性の場合、日本人女性は自分の姓か夫の姓を名乗ります。が、夫婦別姓が認められている国では、色々とややこしいこともあります。

まず、結婚していても苗字が異なるため毎回婚姻事実確認されます。今回の日本への帰省も、私とは別行動だったドエムッシュが、私との結婚を証明するために結婚証明書を空港で見せなければならないなど、かなり面倒でした。

ワクチンパスポートを作成する際も、私はドエムッシュ夫人という位置付けで、夫婦同時に予約を取った際は、ドエムッシュの苗字で登録されました。その後パスポートや、滞在許可証を見せて、夫婦別姓であることを証明し、ワクチンパスポートは私の苗字になっています。

ドエムッシュのママンは、実は外国人で、義両親も夫婦別姓ですが、基本的にこちらの国は事務仕事が適当なので、ドエムッシュのママンが手紙や給与明細を受け取る時は、ドエムッシュのパパンの苗字になっているそうです。結局夫婦別姓を選択したところで、夫婦同姓で扱われることが多いし、実際夫婦同姓の方が混乱が少ないらしいです。

夫婦別姓の場合子どもの苗字は、長子につけた苗字が次の子にも引き継がれるそうです。例えば、「田中さん」と「ド・ジャルジェさん」が結婚した場合、子どもの苗字については4つの候補が挙がります。①「田中」②「ド・ジャルジェ」③「田中・ド・ジャルジェ」④「ド・ジャルジェ・田中」のどれかになる訳です。フランスでは、出生証明書があるので、それに記載され、第二子は原則第一子と同じ苗字になるそう。ちなみに、ドエムッシュは父親の苗字だけです。(ご先祖さまがフランスの王様や貴族なので、複合性にしたらありえない長さになってしまいます。貧乏貴族です。)

夫婦別姓はややこしいことも結構あるので、私も次パスポートを作るときは、ドエムッシュの苗字をパスポートに併記する予定です。子どもが生まれたり、日本で暮らすことになった時は、離婚しない覚悟でドエムッシュの苗字に変更し、仕事や銀行などでは通称で旧姓を使いたいですね。

今選択的夫婦別姓が議論になっていますが、法を整備しても、日本のように事務仕事がきっちりしすぎた国だと逆にややこしくなると思います。世界基準だから、など訳のわからないことを言って単に法律で定めるのではなく、ちゃんと使う場面を想定して少しずつ法整備をしていかないと大きな混乱になりそうな気がする。夫婦別姓でヨーロッパが上手く回っているように見えるのは、良くも悪くも、単にお役所が適当だからです。

正直、私は選択的夫婦別姓はどうでもいい。どちらでもいい。ただ、表面的な夫婦別姓ならない方がマシ。とりあえず「通称」の法律整備をして、国民の生活に「通称を使った夫婦別姓」として夫婦の在り方が定着した頃にもう一度夫婦別姓の議論をした方がいいと思うんですよね。何でもかんでも欧米のやり方に合わせるなんてことしてたら、日本が日本じゃなくなりますから。

それぞれの国がそれぞれのやり方で生きていけばいいんだし、事実婚とか内縁とか、夫婦同姓にしなくても法の抜け穴沢山あるし。遺族年金を不正受給しても、身分によっては逮捕されない人もいて、法の抜け穴なんて沢山あるんだなとまざまざと見せつけられる今日この頃です。日本は法治国家として機能してるのかな?

総裁選気になりますが、今すぐ夫婦別姓にすると混乱がありそうだなぁ、ヨーロッパだって、夫婦別姓でやっていけるけど、コロナ禍は特に何かにつけて面倒くさいですよ。夫婦別姓の議論なども拝聴しましたが、「他の国に倣え」など言わずに、ちゃんと日本のことを考えてくれている人があまりいないようや気がしました。