すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

親戚のお葬式

親戚のお葬式に行って参りました。今年は2回もお葬式に出ていますが、今回はお世話になった親戚のおばあちゃんのお葬式ということで、出席をするために行って参りました。

フランス式お葬式の流儀 - すみれの部屋

前回色々調べたので、今回は服装にはさほど悩まずにこれ!と決められましたが、服装は結局私とドエムッシュが一番フォーマルでした。

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私は北欧で購入したフレンチスリーブの黒のワンピースの下に黒いヒートテックを着て、上にはファストファッションのお店で買った黒いダブルのジャケットを着て、黒真珠の一連のチョーカーとイヤリングをつけました。鞄は喪服のものがなかった(&葬式用の鞄が売ってない)ので、ロンシャンの全部黒の鞄を持っていきました。一部黄緑で、黒のペンで塗るか迷いましたが、フランスはそこまで厳しくないのでそのまま使っています。靴は、前回ヨーロッパサイズで39の5cmの黒いヒールを買ったのですが、大きすぎてカパカパ行くし、今回は沢山歩くので歩きやすさ重視です。金のラインが入っていますが、とりあえず黒ベースの綺麗めのフラットシューズで行きました。

ドエムッシュは上下黒のスーツに黒いネクタイを。親戚が亡くなった場合、全身黒でいきましょう、とネットに書いていたし、この前のお葬式でも親戚の人たちは黒い服を着ていたので写真の出立ちで行ったのですが、亡くなった人の超身内よりも我々夫婦の方が「葬式らしい」格好でした。実は恥ずかしいことに喪服をもっていないのですが、それでも日本人としてはお葬式に黒を着ないとソワソワするので、ドエムッシュが私と服装を合わせてくれて良かったです。

一緒に行ったドエムッシュのおばさんが私の前を歩いていますが、下はジーンズ、口紅は真っ赤。亡くなったのはドエムッシュのおばあちゃんの妹なのですが、その家族たちもグレーのフリース、グレーのスーツ、ベージュのトレンチコートとお葬式に参加する格好としては余りにもカジュアルな気がしました。お友達や親戚など集まりましたが、大体地味な色の服を着ていればOK、という感じで、白黒紺茶グレーに深緑やベージュの服など、みなさん地味な色の私服でした。ネットで調べたものよりずっと普段着の人が多い…のは地域差でしょうか。目の前にいたおじさんはラガーシャツを着ていて、不意打ちのラガーシャツに笑いそうになりましたが息を止めてやり過ごしました。

亡くなってから10日で葬式、火葬と、日本人とすればかなり長い期間が空いていましたが、準備する期間はあったろうにみなさん普段着でびっくり。もっとびっくりしたのは、10日経ったのに亡くなったおばあさんに最後会えたことです。棺に入って安らかな顔で、まるで眠っているかのような綺麗な状態。亡くなったとは思えないほど顔色も自然で、もちろん薄化粧で顔はキラキラしていましたが、ドエムッシュ曰く、亡くなってすぐエンバーミングするのが、こちらの家族のスタンダードのようです。

まずは教会の近くの遺体安置所でおばあさんにお別れをし、お葬式が始まるまでは、教会の前でひとしきり親戚に自己紹介をしました。10人兄弟の子供たちや配偶者など親戚が集まり、ほぼ身内だけでしたが60人くらいいました。

お葬式には、おばあさんの3人の子供のうち2人が教会式に参加しました。そのおばあさんの長男は、アメリカで19世紀に始まったキリスト教系の宗教(輸血ができないやつ)を信仰しており、教会内に立ち入れないため、教会の近くで待機していました。親より信仰を優先する人がいるんだな、と、今まであまり知らなかった世界を見た気がします。一方、仏教徒の私はというと、周りの人に合わせて、おばあさんの入った棺に、お葬式に参加している明らかにキリスト教の人たちの前で十字を切ってお別れを。

式がそろそろ終わりそうな時に、物乞いのガタイのいい女の人が入ってきて、「お金をください、スィルヴプレ!」などと言ってひとしきり悪目立ちをして、厳かな雰囲気は台無しになりました。それでも何とか無事お葬式が終わって良かったです。最後は2ユーロ硬貨を後ろの献金の箱に入れて退場です。退場の時はみんな涙ぐんでいたのに、棺が車に乗せられて教会を離れると和やかにそれぞれ楽しそうに話をしていて、切り替えの速さに驚き、アレ?あれ、おばあさんの亡くなった悲しみに暮れるわけじゃないんだね?!とカルチャーショックを受けた日本人妻でした。

我々も火葬まで居たかったのですが、金曜日はドエムッシュの仕事で南の方に戻らないと行けなかったので、お葬式だけ参加して、パリでカレーを食べて、電車の時間まで、駅構内のピエールエルメでお茶をして帰ってきました。実はパリの駅で何回も乗り換えをしていますが、観光に行ったのは7年前で4日のうち2日は体調を崩していたので、ノートルダムエッフェル塔以外は見たことがなく。。そのうちパリも観光に行きたいです。

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ドエムッシュのおばあちゃんは10人兄弟で、今回亡くなった方は末っ子で最後の生き残りだったので、みんなのおばあちゃんのような存在でした。初めて会ったのは7年前、パリを旅行した時に4泊泊めてもらいました。うち2泊はお腹を壊してベッドから出られずにいたので、おばあさんが色々優しくしてくれたのを覚えています。そして今年の6月にカナダに行く前に一緒に、おばあさんの家でご飯を食べて、「次パリに来る時はホテルじゃなくてうちに泊まってってね!」と言ってくれました。泊まる約束をして、また会えるのをすごく楽しみにしていただけに、残念で寂しい気持ちです。ドエムッシュのスケジュール的にお葬式に参加できるか微妙でしたが、新幹線で北まで移動して、お葬式に出られて、最後のお別れができて本当に良かったなと思いました。

今回は我々の気持ちに区切りをつけるためにお葬式に参加しました。土葬ではないので、どこにお墓があるのか、また、実際お骨を埋めるのか分かりませんが、一旦落ち着いたら、お墓の場所を聞いて(アクセスができる場所であれば)お墓参りに行けたらいいなと思っています。