すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

母からのお届けもの

本ブログを継続的に読んでくださっている方はご存知、久しぶりに母のお話です。おそらく自己愛性パーソナリティ障害をもっている母ですので、今回もまた妹のドラミちゃんにものすごいものが届きました。

母は昔から何故か料理が下手なのに、母のお母さん、すなわちおばあちゃんからものすごく褒められて育ったので、現実に即した自己評価が出来ず、異常なほど自己評価が高いのです。そんな母は分量を量らずにお菓子作りをします。別に目分量でも上手にできれば問題無いのですが、「料理ができない」というスパイスをもって調理する母。

夏のとある日、母は大量の粉寒天を用いてゼリーを作りました。

母「はい、夏にぴったりのゼリーだよ!」

目の前に出された黒い物体を自信満々に出してくる母。一口食べてみると、溶け切らずにダマになった粉寒天とパサパサする食感、甘くないのにほんのり遠くに黒糖を感じるけれど苦い味、まるで貝のウロ、黒い部分を食べているようなそんな感じは20年経った今でも忘れられません。これが唯一「サザエのウロの味がする」と母に正直にフィードバックしたものです。

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母は平日はフルタイムのお仕事がありますが、良き母像は「料理をすること」らしく、休日になるとお料理をします。しかし「料理を上手に作る」発想はないらしく、カレーに胡椒瓶半分入れてただただ胡椒の味がするカレーを作ってみたり、膨らまない、ぼろぼろのケーキを作ってみたりと、生まれてこの方母の料理を見て来ましたが、一向に上手になる気配はありません。しかし、母の「いい母親像」は膨らむばかり、最近では、和牛などお取り寄せグルメを送るドラミちゃんへの「お礼」として、母の手料理が送られてくるのでした。

妹のドラミちゃんが昨日、焦って電話をくれました。

ドラミ「ねぇ、やばい、ママが6月28日に作ったゼリーが送られてきた。」

私「今11月中旬ですが…」

ドラミ「冷凍してたみたいなんだけど」

 

母のゼリー公開まで

 

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すぐりのゼリー、らしい…けれど、遠目で見ればマグロの赤身。

大抵ドラミちゃんへ送られてくる食べ物は、おばあちゃんがドラミちゃんのために作ったおかずが40%、食卓で余ったおかず30%、母の手作りのお菓子30%くらいの比率です。ちなみに今回は6月製造のゼリーなので、あんまり食指の進まなかった父とおばあちゃまがおかわりせずに、冷凍したものをすっかり忘れた母が先日送ったものだと思われます。

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しかし、アップ画像をどう見てもゼリーではなく、何かグロテスクなものを感じますね。最もグロテスクなのは、母親の「理想の母親像」の押し売りなのですが。。