こちらに書きましたが、今日は予想以上の人混みだったため、買い物を断念しました。何軒か園芸店を廻ったのですが、どこもすごい人でした。ハーブや花々を求めて、市街から離れたところまで行ったのですが、矢張りみなさんもお出かけのようだったので、私達は車から降りることなく、ドライブを楽しむことにしました。
カーナビをつけず当てもなく帰り道を運転するドエムッシュ。来た道を辿ることなく不安だったのですが、所狭しと並ぶ黄色い石造りの家や石壁を這うオレンジやピンクの花々にすっかり気を取られていたら、ドエムッシュが案の定迷っていました。
何やら "OPIO"という看板を見つけて、とりあえず行ってみようということになり、そのまま細い道を辿っていくと、こじんまりとした村に着きました。
ここも少し小高い丘に教会がそびえ立っていました。ここの時計はいつからか分かりませんが、時が止まったまま。OPIO(オピオ)という場所です。Wikipedia に軽く説明が載っていたのでここにリンクを貼っておきます。
10世紀にはここに人が住んでいたようです。ここの近くの地区Grasse(グラース)は香水で有名ですが、この地域では香水用の薔薇や、オリーブオイル用のオリーブを生産しているらしいです。
教会の横に展望台のように出っ張った場所があり、オピオを臨むことができます。生憎の雨模様でしたが、開放感のあふれる景色は都会にいると見れませんからね。不思議な国のアリスが迷い込んだトランプの国のような景色。どこまでも続く緑の森はオピオの森と呼ばれているそうです。雨の方が緑は濃く見えるし、これはこれで良かったのかもしれません。
家が数軒立っていました。プール付きのものなど様々。この教会の周りには建物はほとんどありませんが、植物園のような場所がありました。まだ開いていませんでしたが、コロナがしっかり落ち着いた頃に、植物園?をまた訪れたいです。
公民館の前には赤いカーネーションがずらりと飾られていました。遠目に見て、ベゴニアかなと思ったのですが、こんなにぎっしり背の低いカーネーションが!圧巻です。カラフルなのに統一感があるのは何故なんでしょうね?
他の鷲ノ巣村と比べて特筆するような観光名所は無さそうですが、閑静で眺めが良い村は雨の日に彩を添えてくれました。2カ月ぶりの遠出がこんな形になったことは驚きです。買い物は出来ませんでしたが、今日は迷子になって嬉しい発見ができたので結果オーライかな。
名だたる芸術家たちが余生を南フランスで過ごしたくなる気持ちが少しだけ分かるような。。色んな場所に、何世紀も前に作られた村が存在します。タイムレスな美しさをたたえるにはそれ相応の時間が必要なのかな。フランスはハイテクなものが少なく(ウォシュレット含む)色々と不便ですが、古いものを大切にするフランス人のおかげで遠出が楽しいものとなっています。