すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

我が家の救世主現る?!

ドラミちゃんは時々地域貢献のボランティアにも参加しているのですが、そこに地元の企業の社長さん(お父さん世代)もボランティアとして参加することがあるそうです。昔からのビジネスが今の時代が追い風になり、私が調べたところだと総資産300億は下りません。そんな社長さんと同じ立場でのボランティア。顔を何度か合わせて話すうちに、なんと、社長もドラミちゃんも高校まで同じだということが分かり、気に入られたようです。

社長さんは地域貢献の一環とドラミちゃんのゼミの共同研究も兼ねているようで、ボランティア以外でも接点があるのだとか。そのうちに「うちの息子と結婚しない?」と社長直々にオファーがきたドラミちゃんなのでした。

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幼稚園のころから、ホテル経営者の奥さまから結婚の打診、教授の奥さまからのラブコール、お医者さま奥さまからのラブコールが絶えず、「かなり」お金持ちの親に限ってドラミちゃんをお嫁に貰いたがっていました。全て母伝いに申し込みがありましたが、美少女のドラミちゃんに余裕綽々の母は片っ端から断り続けてついに20年。しかし今回は総資産300億の社長直々にドラミちゃんに息子との縁談を持ちかけて来たのでした。しかもその息子さんはイケメンだそうです。イケメンの金持ちなんて私ならもう会う前からYES!なのですが。

我々の大叔母さんも、昔は地元きっての美女と謳われ、地銀の頭取(当時は社長?)と結婚、様々なビジネスを手広く行い、2ヘクタール以上の庭園も所有していた人です。その大叔母さんの生写し(に少しだけぽっちゃりを足した感じ)だと言われたドラミちゃんですから、大金持ちからオファーが絶えないことは自然なことです。

しかし社長の目が本気だったのを見て、ドラミちゃんは総資産300億などモノともせずに、きっぱりと縁談をお断りしたそうです。表面上の理由は「いい人が現れたら恋をして結婚したい」とのことでしたが、ドラミちゃんの夢は「独身貴族」この一点に尽きます。

次期社長なんかと結婚しようものなら、跡継ぎを求められるでしょう。しかしドラミちゃんは出産、そして育児への責任が重大なことを知っています。そのため、簡単に出産育児はしたくないし、何なら一人で気楽に暮らしたいという気持ちが総資産300億に勝ってしまったようです。

それに、私の母の基準は金のある高身長イケメン、父の基準は父の価値観に何でも合わせられるドラミちゃんを大事にしてくれる人(イエスマン)だと思うので、二人の基準に合う人なんてそうそういません。

母方のおばあちゃんにこの話をしたら、心底残念そうにしていました。しかしドラミちゃん、300億にも心が揺るがないなんて、この美少女のハートを射止められる人間なんてこの地球上にいるのでしょうか。

社長さんですら、ドラミちゃんの将来を憂える我が家の救世主にはなれず仕舞いでした。お金で買えないものもあるというのはまさにドラミちゃんのハートなのでした。