すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

クリスマス帰省(2回目)その3

メリークリスマス!

フランス語ではJoyeux Noël(ジョワイユノエル)と言いますが、若い世代を見るとキリスト教が宗教としてではなく文化として根付き始めてるような気がします。ただ日本人のように初詣などないので、宗教色は日本のお正月より無さそうですね。

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ということで、プレゼント交換の一部です。195cmくらいのクリスマスツリーの周りに、プレゼントを置きます。ここにドM弟夫婦とドM妹夫婦のプレゼントが加わり、しばらく立ち入り禁止状態になります。

ドM弟夫婦(PACSという同棲制度使ってるだけだけれど、面倒なので夫婦の括り)は到着早々、彼女が機嫌が悪く無口でクッションを抱いたまま壁側を見て座っていました。その後ご飯を食べたら少し機嫌が良くなりワクチンで自分が具合が悪くなった話をひとしきりしていました。話題が出ると全部自分の話に持っていく人なので、自分の話をした後は疲れてしまい再び機嫌が悪くなり、「私お酒とか体に悪いものは飲まないんです」と言った後ファンタを1L飲んでいました。何かのフリだったのかな。その後、リビングを無言で立ち去りドM弟の部屋のベッドにダイブして寝てしまったので、なんというか、嵐のような5時間でした。

ドM妹の彼氏はパティシェでクリスマスは激務です。そんな中ドM実家に来て終始楽しそうにしていました。蝶ネクタイをつけていて、無口ですがずっとニコニコしていて可愛かったです。ドM両親からもかなり気に入られており、ドM妹の彼氏の働いているパティスリーからケーキを買ってきたのでした。しかも2本。

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フランスのクリスマスケーキはbûches (ブッシュ)と言い、筒のような形をしています。

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どちらもドM妹の彼氏が作ったケーキです。私はラズベリーのが好きでしたが、ドM家族には上のみかんとチョコとピスタチオのケーキが好評でした。ラズベリーのケーキは甘さ控えめで素材の味を活かしていて、程よく固いムースが口の中でとろける感じが良く、本当に美味しかったです。みんながドM弟を褒めてる時も、一言も発さずにファンタを飲みながら不機嫌そうなドM弟彼女でした。

夜はドMおばさんが来ました。ドMの一族は男の人は結婚して、女の人は未婚が大多数の家族です。ドM妹が初めて結婚する女の人かもしれませんね。ドMおばさんも例に漏れず独身で、ドM父の家に何も持たずに遊びに来ます。しかもよく食べるしよく飲む。シャンパン1本を一人で空けて、ケーキも2種類食べて帰って行きました。眼鏡はシャネルだし、私の婚約指輪などに反応するあたり、かなり話が合いそうです。

ドMおばさん来た時は、ドM弟彼女はずっと壁側を向くか、スマホをいじるかの2つに1つで、毒親育ちの私としてはそれを見るだけで、おばさんが嫌な気持ちになっているんじゃないかな、と心臓がドキドキし始めたのでした。日常的に鈍感なドエムッシュも「オトウトノカノジョヤバイヨ!カンジワルイ!」と日本語で囁いてきたくらいですから、やっぱりドM弟の彼女はヤバいです。周りも気を遣っている中、ドM弟は彼女を抱きしめてソファでいちゃつき始めるし、、何も気にしないかのような家族の空気も相まって血圧が限界まで上がったクリスマスでした。