すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

言葉が通じない国での外出制限生活

 

外出制限下では、日本にいてもフランスにいても大差ありません。フランス語ができなくても苦労しないし。自分の武器がほとんど使えない状態 (つまり赤ちゃんと同じ) で、時々落ち込むこともありますけどね。

 

大学でPh.Dを取得して、教鞭を取りたいなんていう目標は夢のまた夢という気がします。国を変えなければ、英語圏に行けば、こんな無能な自分とわざわざ対峙しなくて良かったんですけど。先の見えない海外生活ですが、実は今の私にとってストレスが一番少ない環境かもしれません。

正直、外出規制が始まるまでも、2日に1回の買い物や、週末の外出以外は家にいる生活だったので、変わり映えするものではありません。ただ、仕事があるドエムッシュと何もない私の差はまざまざと感じさせられます。生理前の鬱期は、社会から完全に隔離された気分でかなり落ち込みます。でもそのくらい。

英語がそれなりに出来るから苦労しないし、英語に甘えてしまいます。私の英語のレベルはCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)だとB2くらい。

CEFRは6段階に外国語のレベル分けをしています。A1 A2, B1 B2, C1 C2 という風になっています。A1が初級、C2が上級です。私の感覚だと、中学校修了レベルでA1、高校は進学校修了レベルでA2です。大学で交換留学したい人がB1レベル(大学や国によってギリギリB2)の能力を要求され、実際に海外の大学に行きたい場合はB1かB2。海外の大学院から求められるレベルはB2かC1です。

英語におんぶに抱っこ状態も家の中だけ。最近フランス語の勉強も再開しました。

英語の場合、映画や音楽やネットの記事から身につけたものがほとんどで、真面目に勉強していたのは中学校の3年間だけ。勉強の仕方がわからない大人になってしまいました。無意識にやれるものじゃないと無理。フランス語の勉強の進捗状況をブログに書こうかな笑

 

私は料理が好きなので、引きこもっていても、手料理にフィードバックをくれる人がいて、料理ができる状況だと何となく大丈夫なことが分かりました。私の特性に合ってないわけじゃない生活スタイルです。このまま2年くらいこの生活でもいい位。でも、今後また社会が普段通りに戻ったら私もグイグイ溶け込めるように今は準備期間なのかな、と思っています。

 

留学は能動的なものだし、自分の選んだ道だからあまり苦痛は感じないし、楽しく過ごせますが、結婚等の理由で受動的に環境が変わると、中々適応するのが難しい時もあります。でも、コロナ禍で周りも大変な時期だと、自分の中でも何が大変なのか分からなくなり、大変なのは私だけじゃない!と精神衛生が良くなりました。フランスに来て、キャリアも学歴もほとんど振り出しに戻りました。でも、外出制限生活はストレス以上に私にとって、フランス生活に適応させてくれる時間を提供してくれるものだなと感じています。