すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

挨拶回りに行く基準

今回は妹のドラミちゃんが体を張って仕入れてきた情報です。

母が単身赴任先に行くにあたり、さまざま人のところに挨拶回りをしていました。母は書道と花道の師範代をもっているのですが、お世話になったお花の先生には挨拶に行かない模様。お花の先生は母方の祖母の友人でもあり、元大病院長の奥様でもあります。元病院長は父の恩師で、お花の先生と病院長が2人の結婚をセッティング(私達姉妹はこれをパワハラ婚と呼んでいる)しました。

お見合いの時にお互い履歴書を書いて、お花の先生夫婦のチェックが入ります。父は一発合格、母は不合格でした。何が問題だったかというと、母の勝ち気で見栄っ張りな性格が全面に出た履歴書だったからです。お見合いの履歴書に、卒業論文のタイトルや学会発表について書いていたため、さすがにそれは消しなさい、とお花先生に言われてしまった母。

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一般論を言うと、必要以上に経歴を細かく書きすぎると、プライドの高い奴、地雷認定をされるので、最低限の学歴を書くだけで良いはずです。こんなのを書いたら敬遠されるのが関の山。しかし、このお花先生の意図は、母によって曲解されてしまうのでした。

「まぁ、ママはこうやってキャリアもそれなりにあるけど、お花先生はママが仕事をバリバリしているのは気に入らないみたいなんだよね。だから、履歴書の学会発表の欄も消せって言われたし、女のママがキャリアウーマンとして県外で働くことにいい顔はされないから、挨拶に行かない」と言い、最近まで毎年挨拶に行っていたお花先生をスキップして単身赴任へと向かったのでした。

精神科医フロイト先生の理論でいくと、これは投影というものではないかと私は分析します。おそらく娘たちのキャリアアップを心底喜べない母が、お花先生に母の本当の姿を投影したのではないか、と。

しかしそれにしても、母が学会発表を書いて結婚の話がおじゃんになった方が良かったのでは、と思ったりもします。父は明るい陰キャ(私も)で一生独身だったかもしれませんが、私もドラミちゃんも悩みを抱えることは無かったのではないか、と思うのです。その話はさておき、母は自分を手放しに褒めてくれる人のところへと挨拶回りをし、結局本当に大事にした方がいい人たちへはびっしり字の書かれた葉書で挨拶をしただけとなったのでした。