すみれの部屋

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家族紹介 〜おばあちゃま〜 その3

何度も書いていますが、私たちの両親は共働きだったため、おばあちゃまに育てられました。今は母が子育てを頑張ったような話し方をしますが、おばあちゃまの力なしに私たちもこんなに大きくなりませんでした。今日はそんなおばあちゃまの大胆な教育について紹介します。

 

私達は朝起きて寝るまでおばあちゃまと行動することが多かったです。特に幼稚園や小学校低学年の頃は、友達の家に遊びに行く以外はおばあちゃまと買い物に行ったり、おにぎりを持って近くの山にピクニックに行ったりしていたので、自然と色々なことを教えてもらいました。学校で変な言葉やお下劣な言葉を聞くと、必ずと言っていいほどおばあちゃまに聞いていました。小さい頃は、おばあちゃまは私の百科事典でもありました。それを一部紹介していきます。

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小さい頃の記憶なので衝撃的なことしか断片的に覚えていないのですが、ある日ドラミを見ておばあちゃまに「赤ちゃんはどうすれば生まれるの?」と聞いた時に、「男と女が寝れば赤ちゃんが生まれるのだ」と教えてくれました。全く間違ってない。的確ですね。2歳児3歳児向けの説明として非常に明快で嘘もなく、素晴らしい回答です。

そんな祖母、ある日ラブホテルの前を通り過ぎた時に、あまりに派手だったため、「ここは何?」と聞いたら、「ここは彼氏と来るところだよ。」と一言で返されました。うん、間違ってない。無垢な子どもにはそのくらいの説明がちょうどいいのだと、大人になった今となっては感心してしまいます。端的に、嘘は言わずに、正確に。

無駄のないおばあちゃまの説明のおかげで、世の中のことをほとんど知った気になった頃です。小学校で「セ××ス(自粛)」というワードを男子が言っている時期がありました。私も面白い物だと思い、家族がいる食卓で何の脈絡もなく「セ××ス(自粛)」と言ったら両親からフルボッコにされました。何か悪い言葉なのだ、ということだけは察したのですが、気になる気になる。そこで、おばあちゃまはちょっとやそっとのことに動じない人なので、「セ××ス(自粛)って何?」と聞いたら、「男と女が裸で寝ることだ」と言う回答が返ってきました。潔いほどに何も包み隠さず教えてくれる祖母。今となっては色々と端折って説明してくれたのだとわかりますが、小学生の私にとっては十分すぎる説明でした。全く生々しくなく、恥じらう様子もなくあっけらかんと教えてくれたおばあちゃま。18禁も何も関係ありません。

そんなおばあちゃまですから、私に彼氏が出来た時も、「妊娠だけは頼むから気をつけて」とストレートに言ってきました。オブラートもクソもありませんが、このくらいストレートな方がありがたいかな。

余談ですが、私が小学1年生の頃。いとこが突然お正月に「お父さんとお母さんが裸で寝てた!」と言って叔父さん叔母さんに叱られた出来事がありました。その年の9月、そこの家に私たちのいとこが産まれました。おばあちゃまが「男と女が寝ると子どもが生まれる。」「セ××ス(自粛)とは男と女が裸で寝ることだ」と言っていたので、つまり、男と女が裸で寝ると子どもが生まれるのだ、と自然の摂理の一部をを理解したのは小学2年生の9月でした。

今回おばあちゃまとの回想録を書いてみて、生きてるだけで色々と勉強になるものだ、としみじみした気持ちになります。