すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

初デートの思い出

 

初デートは私が大学1年生の夏のことです。

生まれてこの方彼氏がいなかった私の理想は、三高なんて当たり前、とても高飛車でした。

 

何かと理想の男性についてほざく私を見兼ねて、友人が彼女のバイト先の友達を紹介してくれました。

最初は「っえ〜身長何センチ?」などの発言をしつつも、初めてのデートはまんざらでもなく、非常に浮かれていました。

仲のいい友人からは、男子はパスタを最後にチュルッとすする女の子に弱いと聞いていたので、イタリアンにしよう!本当は和菓子が好きだけどデザートは可愛いケーキにしよう!など考えて念入りに準備をしました。

 

手持ちの、ひらひらした茶色い花柄を着たら同窓会にいくお母さんになりましたが、男子受けするであろう花柄はそれしかないと信じ込んでいたので、勇足で待ち合わせ場所に向かいました。

相手の男の子が180cm位と聞いていたので、当時172cmだった私はとりあえず練習した上目遣いを発揮しようと、フラットシューズを履いて、上目遣いのまま待ち合わせ場所で180cmの殿方を探しました。

するとどうでしょう!自称175cm、フラットシューズの私と同じ目線の可愛いマッシュ男子が私を見つけてくれたのです。

上目遣いのまま彼の顔を見つめたのでおそらくガンつけていたと思います。

お互い多分、「あ、なんか違う」となりながらも、私は可愛い男子も彼氏にアリだな〜!など心の中でほざきながらイタリアンに向かいました。

レストランでは彼はピザ、私はもちろんスパゲッティを注文。

友達に言われた目を見てチュルッを実践してみましたが、これは華奢で可愛い子限定の秘技だったようです。

6時に待ち合わせで、ご飯食べながら話して、お茶したら帰宅は夜の10時くらいかな、なんて思っていたのですが、目を見てチュルッのあとすぐ、「あ、レポートあるからご飯食べたら帰るね」と言われてしまいました。

健全すぎる7時半帰宅。

 

撃沈。

 

全ての努力が空回りで更に気持ち悪がられ、「〇〇くんまたご飯行こうね!」のメールには「今度はみんなで行こうね」の返信。

結局彼とは二度と会うことなく、私の大学生活は幕を閉じたのでした。