すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

ミモザまつり

南仏では陽当たりの良い暖かい場所では次々とミモザが開花し、黄色いふわふわの花が至る所に咲いていてとても明るい気持ちになります。暖かいとはいえ、現在の最低気温は一桁ですが、太陽が眩しいため体感気温は数字で見るよりも暖かいです。

さて、ミモザの綺麗な時期に行われるミモザ祭りですが、渡仏4年目にしてやっと参加できました。2020年は武漢肺炎(COVID-19)が怖すぎて行かず、2021年は確か中止に、そして昨年は仕事で単身赴任先におりましたため、2023年の今年、念願叶って行って参りました。無職万歳!

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1時間前に到着したにも関わらずすごい人で最前列は取れず、体格のいいお母さん(推定175cm100kg)の後ろにポジションを確保。道路横の歩道はまだ人が動けていましたが、途中で抜けたくなった時のために、パレードの通路となるコの字の曲がり角にいることにしました。

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曲がり角にいるので、一瞬ですが正面から山車(だし)が見えます。こちら、まずミスフランスの若い子バージョン、ここら辺の地域の代表が通ります。ドレスも相まって本物のお姫様みたいですね。私もドラミちゃんに何度もこう言ったミスコンに出て欲しいと願っていますが本人はまるで興味がないので、ドラミちゃんの姿をこの子と重ね合わせるなどしていました。

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また、ご当地のミス3人も素敵なドレスを着てお目見えです。馬車に乗ってパレードしていましたが、この手前のお嬢さんはスタッフや周りの人への気配りと笑顔も絶やさず、性格良いんだろうなと思いました。去年ミスになった方は、今度はミスコートダジュール代表としてミスフランスに出ているそうです。この3人、お金持ちと結婚するのかなぁ。(私も玉の輿に乗りたい人生だった。)

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私たちが陣取った場所は、ミモザがどっさりと置いてあり、ここでパレードの参加者の人はミモザを補給してみんなに配って歩きます。また、ミモザを補給するだけでなく、こちらにもミモザを投げてくれるので、頭からミモザが降ってきました。私のところには小ぶりの花ではなく、花付きの大きい枝が頭の上に降ってきたので身を守るためにキャッチ。

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みなさん小さい花を貰っていたため、こんなに立派なミモザを持って歩いてると「ラッキーだったね!」と至る所から声をかけられます。上からミモザが降ってきたため、私のお気に入りのコートも、この前の日に買った誕生日プレゼントの鞄もミモザの黄色いお花と黄色い粉まみれになってしまいました。

やっと誕生日プレゼントをいただきました - すみれの部屋

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パレードに出ている人から「いいミモザもらったわね!」と褒められるドエムッシュ。この日おそらく一番いいミモザをもらったのではないでしょうか。周りからチヤホヤされ気持ちよくなったのか、ドエムッシュは最後までミモザを手放さず、胸を張って歩道を歩いていました。

パレードは歩行者天国になっている道路を2周するようです。私たちは1周ちょっと同じ場所にいましたが、パレード1周目で帰る人たちと入れ替わりで次々と違う人たちが前に来たので、我々は海沿いに移動し、違う角度からパレードを楽しみました。

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パレードを見送ってから、前の日に食べたアイスクリーム屋さんに行きます。すごい人で、並ぶことを知らない欧州の人たちは、注文の順序の取り合いと譲り合いでなんとか私の番まで回ってきました。

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食べかけですが…今回は前日に食べたミモザのアイスと、もう一つはすみれ味を注文です。ドエムッシュミモザとヘーゼルナッツとチョコレート味を注文。ずっと熱気の中に立っていた後のアイスは身体に沁みます。

アイスを食べてそのまま帰ろうか、と話していたのですが、ドエムッシュがアイスを食べたらさらにお腹が減ったというのでカフェに行くことにしました。

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カフェでミモザのカクテルとドエムッシュはさらにワッフルを注文です。プロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)とミモザのリキュールとオレンジジュースのカクテルです。ウィスキーウォッカ蒸留酒系はストレートが好きな私にとりましては、ジュースでした。

ドエムッシュは空腹だと頭が働かないので、帰りの運転をしてもらうためにもお腹はとりあえず満たしておく必要がありました。カフェの帰りに、なんと先ほどのカクテルに使われていたリキュールを発見。

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試飲させてもらいましたが、大してアルコール度数は高くなく、でも香りがよく美味しかったので購入を即決です。大きいボトルだと7,000円ちょっとすると聞いて隣で日本語で「オータカイタカイ」とボヤき始めたドエムッシュ。私はすぐに無くなるのを確信していましたが、ドエムッシュのボヤきを鎮めるため、14ユーロ(2,000円弱)の小さいボトルを購入。生産者のおじさん曰くブティックは構えていないそうですが、ここの地域の観光案内所に行くとミモザの香りのキャンドルや今回購入したリキュールは販売しているとのことでした。

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それから、帰りにクレープのフードトラックで売っているミモザのコンフィチュール(ジャム)を見つけたので8.90ユーロ(約1,250円)で購入し、翌日の朝にクレープと共にいただきました。こちらはイタリアとフランスの国境にあるレモンの産地マントンで売っているとのことです。レモンジャムにミモザエキスが0.3%入っていると記載されていましたが、思っていた以上にミモザの独特の甘い香りが漂ってきました。

もしかしたら最初で最後のミモザ祭りかもしれませんが、思っていたよりも活気があり、今回のお祭りで一番いい(であろう)ミモザも勝ち取り、アイスや美味しいものも食べられ、大満足の1日となりました。

一つだけ注意点があるとすれば、頭の上からミモザが降ってきてミモザまみれになるので、もしミモザ祭に行く際は、ツルツルしたダウンジャケットなどの着用をお勧めします。