すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

クリスマス振り返り4

1月中に振り返ろうと思っていた去年のクリスマスの最後の振り返りです。私が抱いている“環境大好きヨーロッパ人”の偽善についてネチネチネチネチ語っていきます。

可愛くて賢いドラミちゃんは現在某旧帝国大学の博士課程で、SDGsに関する様々な項目を研究しています。もちろん利権の回し者ではなく、たまたま研究分野が政治経済環境系のだけで、SDGsビジネス等については懐疑的な立場をとっています。ついでに私も。ドラミちゃんから物流について聞いたり社会勉強をしたりすると、余計にこの時期のモヤモヤが増幅します。

・電力問題

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↑ここはル・トゥケ、マクロンの自宅がある北フランスの高級住宅街、観光地です。(ドイツ等の周りの国への電力を供給するのが例年よりも多く、フランス国内で節電が叫ばれる昨今)やれ電力不足だの、やれ節電をしろだのいう割に、街中のイルミネーションがすごいこと。家の中でも電気をつけっぱなし、お店もこれでもか!と電気を使っています。クリスマス期間の1ヶ月は特別なのは分かりますが、環境云々、パリ協定という名前の気候変動への対策などを声高に叫んでいる割には、ほとんどが原発供給の電力と相反する行動なのでは、と思うのです。

・包み紙問題

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日本は風呂敷や不織布のプレゼント袋など数100年も前からエコに暮らしていますが、こちらはアルミのガサガサした袋や紙が主流です。ビニール袋はさまざまな用途でリサイクルでき、日本人はちょっとした小物を包むのに可愛いお店のビニール袋をリサイクルすることもあるかと思います。しかし、こちらは「ビニール袋=悪」という思想の人が体感として結構おり、紙製品が好まれます。こちらの人の大半はぶきっちょなので、包装紙を満足に包むことができず、綺麗な包装紙がぐちゃぐちゃに箱に巻かれてきます。リサイクルもクソもあったものではありません。エコエコいう割に何もエコじゃないクリスマスです。

・クリスマスツリー問題

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↑去年の我が家のクリスマスツリー

我が家では人工のクリスマスツリー(180cm)を買って、去年で3回目の飾り付けでした。これからも大事に使っていくので、その分我が家では本物のもみの木を保全できると信じています。

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私が経験し、友人から話を聞いて知る限り、フランス、ドイツ、オーストリアスウェーデンでは本物のもみの木が主流です。その木はどこから来るのか…それは東欧らしいのです。ヨーロッパは東と西で経済状況が異なるのですが、自分たちがエコに貢献するために、貧しいヨーロッパの国々に森林伐採等の仕事をしてもらって、「自分たちはあくまでエコですよ!」という立場をとる西ヨーロッパの国々。なんたる偽善!観光地としてヨーロッパは好きですし、親友と呼べる友人もいますが、私は基本的にこのようなスタンスの西欧諸国が大嫌いです。

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これが私の抱えるクリスマスのモヤモヤです。現代におけるクリスマスは華やかで、暗くて寒い冬を乗り越えるためにはこのようなイルミネーションはとても有効だと思います。プレゼントも自分の趣味に合ったものや欲しいものを貰えたら嬉しいですし、クリスマスは好きです。だからクリスマス自体を否定する気はありませんが、

侍の国出身なので、私は一本芯が通った人間が好きです。ダブルスタンダードじゃなければもっとモヤモヤせずにクリスマスを楽しめるのになぁ、と思います。今より大らかだった30年以上前の時代なら楽しくクリスマスを祝えていたのかもしれません。

以上、年を跨いでのクリスマス振り返りでした。

クリスマス振り返り1 - すみれの部屋

クリスマス振り返り2 - すみれの部屋

クリスマス振り返り3 - すみれの部屋