すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

プチ・逃避行

今まで単身赴任でドエムッシュとはせいぜい月に6日くらいしか一緒に暮らしていなかったので、ほぼ24時間一緒にいる暮らしに飽きて、朝早く起きて勝手にお出かけをしました。

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行き先はアンティーブです。旧市街の周りの砦は歩けるようになっており、プチ逃避行にぴったりの街のサイズ感。この日は曇っていましたが遠くにアルプスが見えました。

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市場などもブラブラと。ここでイタリアのパンを買って食べました。

ドエムッシュからの通知をOFFにして、もう今日は一人で楽しむぞ!と決心して街を散策していましたが、ドラミちゃんから急遽電話がかかってきました。

ドラミ「ねぇ、お姉ちゃんいまどこ?」

私「ああ、アンティーブの旧市街に来てるよ」

ドラミ「ねぇ、ドエムッシュから連絡来たんだけど、お姉ちゃんと連絡取れないって」

私「通知きってたからね!」

ドラミ「いや、言ってることが支離滅裂でさ、英語で話してくれればいいのに、ドラミには日本語で話さないといけないルール発動してたから、超支離滅裂で何言いたいのか分かんなかったよ!パニックなのだけは伝わった!」

私「ああ、そんな遠くに行ってないから大丈夫って伝えておいて」

そう、ドエムッシュは最近激務が重なり朝寝ていたのと、私は無職ゆえにドエムッシュの生活に合わせていたら疲れてしまったので、朝寝ているドエムッシュを横目にこっそり抜け出してきたのです。

私「だって、なんか疲れたんだもん。とりあえず今日は1人でゆっくりしたいから、ドエムッシュにそう伝えておいて。今日美術館無料公開日らしいから、ピカソ見たいなぁって思ってさ」

ドラミ「わかった。じゃあ、ドエムッシュなんて言ってたかLINEするね」

そしてドラミちゃんとの電話を切り、また街ブラを再開。骨董品などを見て回ります。しかし3分もせずにドラミちゃんから電話が。

ドラミ「お姉ちゃんいなくて泣いてたんだけど!一回電話してあげて!泣かれたらこっちも心痛むし。ドラミからのお願い!」

私「居場所教えた?」

ドラミ「居場所教えたらドエムッシュ来るでしょ」

私「そうだよ」

ドラミ「とりあえずお姉ちゃんの声聞かないと手に負えないから電話かけてあげて。打ちひしがれてたから。」

ということで、ドエムッシュに電話を。

ドエムッシュ「モシモシ…イマドコデスカ?」

私「え、美術館に行こうとしてる」

ドエムッシュ「アイタイヨ」

私「毎日会ってるじゃん」

ドエムッシュ「キノウスコシヘンタイノビデオミタカラ?」

_人人人人人_

>突然の告白<

 ̄YYYYYY ̄

私「あ、そうなの?知らなかったよ。でも今日はここの美術館が無料みたいだから、ゆっくり見たいなと思って1人で来たよ」

ドエムッシュ「ニホンニカエッタトオモッタヨ。イマカライッテイイ?」

私「1人でゆっくりしたいなあ」

ドエムッシュ「…」言葉に詰まり鼻を啜る

私が話し始めるまでずっと言葉に詰まっていたドエムッシュ。そんな数時間離れていただけなのに、ドラミちゃんが言っていたように完全にノックダウンしていたドエムッシュが気の毒になり、結局ピカソ美術館で落ちあうことになりました。

https://www.mmm-ginza.org/museum/special/backnumber/0812/special01-02.html

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ドエムッシュを待っている間、抹茶ラテを飲んでいました。1人の時間にさよならを告げます。たしかに単身赴任で1人の時間を満喫しすぎて、ドエムッシュと暮らすことに少し難しさを感じていたんだなぁ、など自分と向き合うこと45分。ピカソ美術館に向かいます。

https://www.mmm-ginza.org/museum/special/backnumber/0812/special01.html

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ドエムッシュと合流してからは、ずっと雛鳥のように私の後ろをついて回るドエムッシュ。料理をしていても何をしていても基本背後をウロウロされるのに疲れてたんだ!と気付いたのでした。そういえば結婚前、ドエムッシュが日本に遊びに来ていた時、私がいない時はドラミちゃんの背後について「寝ててください」とドラミちゃんに布団を敷かれ、黙って寝ていたドエムッシュ。癖なのでしょうか。

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アンティーブ在住のおじさんが写真を撮ってくれたので、ニースの岬を背景にパシャリ。あとは、何回かこの親切なおじさんに遭遇しましたが館内で会うたびに丁寧に解説をしてくれて、フランス語の勉強にもなったし、ドエムッシュはいましたが楽しい時間でした。1階は地元のアーティスト、2階は特別展、3階はピカソの作品となっています。

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ドラミちゃんには「本当に夫婦かよ!」と言われてしまい、プチ逃避行は3時間で失敗に終わりましたが、それでもまぁゆっくりと美術館を回れてリフレッシュでき、とても良かったです。2時間くらいで見終わりました。

ピカソがここまで南仏にゆかりがある方とは、今度はもう一つのゆかりの地、ヴァロリスも遠くないので、行ってみたいです。