すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

フランスのポトフ

南仏は日中が20度前後、朝と夜が13度前後肌寒くなってきました。私が日本にいた時は、ポトフとは、キャベツ、セロリ、にんじん、玉ねぎ、鶏肉や豚肉やソーセージを鍋にぶち込んで煮込むものだと勝手に思い込んでいましたが、本場のポトフは一味違いました。こちらにきてからポトフは何度か作っていますが、最初はカルチャーショックが強かったです。今となっては慣れたもので、炊飯器に材料をぶち込んで、水を少量入れてお急ぎで作ってしまいます。

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炊飯器で作ったポトフです(半分食べた)。材料はスーパーでポトフ用の詰め合わせが売られていますが、お野菜を単体で買った方がお得なので、二人暮らしの今は断然ポトフセットではなく野菜を買っています。フランスにはポトフ用のブイヨンも売られており、味的に汎用性は高くないですが、ポトフを作る際にはこちらを使っています。

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マギーシリーズは日本にもあるみたいですが、ポトフ用は売られているのでしょうか。。結構マニアックなので、フランス料理好きな人とかにはウケるでしょうが、個人的に番人受けするブイヨンではないと思います。

材料は、ポロネギ、玉ねぎ、にんじん、カブ、牛すじ肉と骨の髄に上のブイヨンを入れて煮るだけです。

私は、最初に野菜と少量の水(たぶん100mLくらい)を炊飯器に入れて、お急ぎで途中まで炊いて嵩を減らしてから、ブイヨンを砕いて入れ、その上に牛肉と骨の髄を1kgギュウギュウに入れてもう一度お急ぎで炊きます。炊き上がったら、一旦スイッチを切り、食べる直前にもう一度お急ぎモードで炊くと、牛すじがトロトロになり、そのまま食べられます。

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ポロネギはネギのような見た目ですが、皮は厚くて水分が多く、ネギよりも苦味が少ないです。こちらにきてからポロネギを玉ねぎの代用にしたり、普通に鍋に入れて食べたりしていますが、普通のネギの方が苦味や癖があり、ハーブ、と言った感じです。ただポロネギはポロネギにしかない魅力があり、すっかり大好きな食材になりました。

ポトフは直訳すると、ストーブの上の鍋、という意味で、フランスの感覚的には日本の「鍋食べたい!」のようなニュアンスなのでしょうか。いずれにせよ、肉が柔らかいとドエムッシュは「ン!オイシイ!」と喜んで食べるので、今年の冬は普通のお肉は高いし、すじ肉を柔らかく煮込める炊飯器にたくさんお世話になる予定です。