ジュネーブ 1日目
先週の週末はジュネーブに行ってきました。安倍晋三元総理が暗殺され、旅行の気分ではありませんでしたが、飛行機もホテルも予約していたので、なんとか行ってきました。
金曜日の夜、ドエムッシュの仕事終わりに急いでニース空港に向かい、スイス、場所はジュネーブで夜を過ごしました。疲れすぎてホテルの部屋の写真を撮り忘れましたが、ホテルの部屋は時計の歯車をモチーフにしたデザインのカーペットや壁紙でスイスが全面に出ておりました。
空港からは電車で1本で市街まで行くことができます。値段は1人3スイスフラン(1スイスフラン=約140円なので、日本円だと片道420円くらい)です。
ヨーロッパなんてどこも汚いんだろうな、と思っていましたが、ジュネーブ駅は小綺麗でした。厳密にはスイスはヨーロッパではありませんが、立地的にはヨーロッパなので…想像以上に綺麗で治安も良さそうで驚きました。ここなら住めそう。
到着が夜遅いのが分かっていたので、駅の向かいのホテルに泊まります。ドエムッシュがいいホテルだよ!と教えてくれて、スイスはどうせ高いだろうからな、と思って入ったのは、内装が少しお洒落なビジネスホテルでした。スイス価格だと破格の値段で、1泊1部屋165フラン(日本円で約23,100円)でした。ちなみに素泊まりです。
ジュネーブ 2日目
朝ごはんを求めて少し街まで出ます。
5日前はカナダにいたので、数時間の時差ぼけがまだ完全に治らず、しかも安倍元総理がお亡くなりになったこともあり、精神的に疲れていたのでしょうか、旅行中ですが9時半と朝遅いスタートです。下はジーンズですが、上の服は気分的に3日間黒を着用しております。
朝ごはんはドエムッシュがパンとコーヒー、私もパンとデトックスウォーターで14スイスフラン(日本円で約1960円)です。フランスだとクロワッサンとコーヒーで3ユーロ〜4ユーロ(日本円で約420〜560円)なので、朝ごはんは4倍くらいのお値段です。。平均年収はフランスの3倍弱なので、まぁこの値段でも納得ですが。
そしてスイスの洗礼を受けてから、歩いて旧市街へ向かいます。駅を背に、時計店がずらっと並んでいます。スウォッチ系列の時計には人だかりができており、ロレックスやウブロなどももちろん場所によっては売られています。
そしてモンブラン橋を渡って旧市街へ。ホテルから歩いて5分ほどで市街に出られます。
気温はカラッと28度ほど、カナダでもこの日も首と腕に日焼け止めを塗らなかったせいで、顔は白く、腕は半袖の形に黒く、首もV字に黒くなっております。
1時間早く起きていたら遊覧船に乗れたのですが、歩いて観光するため断念しました。コバルトブルーの水がとてもきれいです。
湖から1本街に入ると高級ブティック街があります。見るだけなので、指を咥えてトボトボ歩いておりましたが、高級ブティック街を抜けた先に素敵な時計台を見つけました。
その下を潜ると旧市街のはじまり、と言った感じで、カフェや庶民向けのお店などがずらりと並んでおります。中世を感じるここはモラール広場という場所で、この時計台はモラールタワーという400年以上前に建てられたものだそう。14世紀に軍事用に建てられてから数回改修工事がなされているそうです。江戸時代前からあったなんてロマンがありますね!
遠くからみたモラールタワーはこんな感じです。ここにはカフェやお花屋さんがあってかわいい雰囲気です。ジュネーブの旧市街はほぼ石畳なので、スニーカーがオススメです。
さて、高級ブティック街で満たされなかった欲望を埋めるかのように、旧市街地のショコラトリーでジェラートを購入。これも小さいカップ、ワンカップ8スイスフラン(約1,120円)です。物価の高いカンヌでさえ同じサイズのアイスが5.50ユーロ(約770円)なのに…流石スイス。でも、チョコレートのアイス(写真向かって左)はミルクチョコレートもダークチョコレートもチョコレートを食べている感じで美味しかったです。
坂を登り、ブール・ド・フール広場を抜けたら、サンピエール大聖堂です。
入館は無料ですが、もしこの裏のタワーに登りたい場合は別途7スイスフラン(約980円)が必要です。
大きい教会なので、無料ゾーンだけでも見どころがあり、結構あっという間に時間が過ぎていきます。
お昼は武器庫のとなり、サンピエール大聖堂を背にして向かって左の裏路地から入ってすぐの場所にあります、ジュネーブで最も古い(らしい)レストラン、レ・ザルミュールでご飯を食べることにしました。メニューの裏にも一番古いと書いてありました。
ビールにチーズフォンデュとサラダとバゲットで53スイスフラン(約7,420円)ですが全然お腹が膨らみません。高かろう多かろうのカナダとは大違いです。ちなみにここのレストラン、トイレが綺麗でした。
それから、レストランから歩いて7秒の武器庫へ。元々15世紀に穀物用倉庫だったものが18世紀初頭には武器庫になったのだとか。
武器庫と言っても、今は完全に風通しが良くなっており、観光客で賑わっています。奇跡的に誰もいない写真が撮れました。
その後世界一長いベンチ(ギネスに登録済)のあるトレイユ歩道橋へ。たくさんの人がベンチにいたので、とりあえず座ってみました。街を一望したら、下にチェスで遊ぶ場所があったので、ドエムッシュの強い要望で、坂を降りてそちらへ移動。
陰キャのドエムッシュはチェスが趣味の一つで、私はまだ勝ったことがありません。私が勝ったら500ユーロ(約7万円)をくれるとのことで私も常に真剣です。40分戦いましたがあえなく敗退。ここはジュネーブの劇場?を背にトラム駅を渡った場所にあります。
時間が押してきたので、急いで旧市街に戻ります。まずは武器庫の近くのタヴェル館へ。見学は無料です。
地下1階、1階、2階、3階、4階とさまざまな展示があります。3階には当時の暮らしを再現した場所があり、とても豪華な空間でした。これで無料とは、どうなっているのでしょうか。驚きです。
1時間ちょっと見学したら、ドエムッシュがお腹が空いたとのことで、先程通過したブール・ド・フール広場のクレープ屋さんに向かいました。
フランスだと、8〜9ユーロ(約1,120〜1,260円)で食べられるクレープが、ジュネーブでは17.50スイスフラン(約2,450円)で目が飛び出しそうになりました。お水もデキャンタ1杯で大体5〜6スイスフラン(約700〜840円)なのですが、私は喉が渇いていたので、水とアイスクリームを注文しました。ドエムッシュは私の奢りだと分かるや否や遠慮もなくコーヒーも追加注文。クレープ、コーヒー、アイス一玉、お水を頼んで30.51スイスフラン(約4,271円)でした。ちなみにこちらのクレープ屋さんのトイレはあまりきれいではありませんでした。
腹ごしらえをしてから、ジュネーブ美術・歴史博物館へ行きました。こちらも見学無料です。
1階には騎士や宮廷で使われていたものなどの展示、2階は美術品の展示です。浮世絵なども、版画ということで surimono、スリモノ、という名称で一部屋丸々使って展示されていました。こちらでも1時間10分くらい見学をしました。本当はあと1時間が2時間欲しいくらい、とても素晴らしい展示ばかりでしたが、18時で閉館なので泣く泣く退場です。
その後、ジュネーブのシンボルとも言える大噴水へ。大噴水手前で、たくさん歩いたせいかドエムッシュが疲れ果て、喉が渇いたということで、仕方なくエビアンを5.90スイスフラン(約826円)で買い、座って大噴水を少し遠くから鑑賞しました。
やっと大噴水の近くまで来られました。この噴水ら毎秒500リットルでているそうです。高さは140メートルの噴水です。ちなみに旧市街からも時々噴水が見えます。
近くによると、水飛沫がすごい量でドエムッシュはビシャビシャになっていました。
その後、レマン湖を背に、アングレ公園を散策しつつ、花時計を見に行きました。花時計は駅を背にモンブラン橋を渡ってすぐ左にあるので見つけやすいです。
他の人のブログなどを見ると花時計の色が違うので、きっと季節ごとに変わってるのでしょうね。花時計は私の地元にもありました。しかし、ここに来ると、ただの花壇ではなく花時計にしてしまう感じが、「スイスといったら時計」というスイスのアイデンティティを感じます。
晩ごはんはレマン湖を臨む場所へ行って参りました。立地がいいだけに、お昼前にこのレストランの前を通った際は二の足を踏みましたが、旅行だし、ということで突入です。
このあと、我々の隣の席に援助交際(いわゆるパパ活)のカップルが座りました。2人とも訛りの強い英語で、内容のない話をしておりました。耳がダンボになればなるほど、あーこれ、初対面じゃん!となるこのジュネーブでの売買春。遭遇できてゾクゾクしました。ドエムッシュはピザ、私は大好きな牛のラグーソースパスタを注文です。そしてサラダを2人で分けて食べるように注文したのですが、待てど暮らせどパスタは来ません。痺れを切らしたドエムッシュが店員さんに問い合わせると、明らかに忘れられていた私のパスタ。
ドエムッシュはピザを食べてしまっており、厨房でも急いで作ったせいか、アルデンテより固めのパスタがやってきました。その際にはドエムッシュにサラダとパンとハイネケンのビールが無料でサービスされましたけど。スイス価格なので値段に文句は言いませんが、ビール、水、ピザ、パスタ、サラダ、ティラミスで92スイスフラン(約12,880円)でこのサービスとパスタの出来はかなり残念でした。レストランの立地がいいだけに、いい思い出にならず残念無念。
その後、一度ホテルに戻り、ペットボトルに水を入れ、夜のレマン湖周辺をお散歩です。日中、鯉のぼりらしきものを遠目に見つけ、正体を確認しに行ったら本当に鯉のぼりでした。なぜここに鯉のぼりがあるのか謎です。写真は夜景モードで撮ったらやはり三脚がないのでズレましたが、鯉のぼりはしっかり判別できますね。
噴水もいい感じで、先ほどいた場所の反対岸から眺めるジュネーブの街もとても素敵でした。結局色々ぶらぶらしていたら、ホテルに戻って午前1時を回り、歯磨きをしたりシャワーを浴びたりしていたら就寝が2時になってしまいました。
帰りに、写真に写り込んでいる飛び込みをしていた全裸のお兄ちゃんが、歩道で全裸で踊っていて、目が合ってしまったお兄ちゃんと私。このお兄ちゃんはバツが悪そうに友達の方に行ってイチモツを隠して私たちが通り過ぎるまで息を潜めていました。スイスの夜は奥深いです。