すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

ワクチンを打ってきました 〜後日談〜

私の医療従事者の友人は、1回目のワクチン接種は腕が痛かっただけと言っていましたが、私も同様に、接種日当日の夜は結構腕が痛くなりました。上腕二頭筋だけに筋肉痛が集中したような、そんな感じ。腕を下ろしている分には問題ないのですが、寝返りを打つと痛かったり、腕を動かすとその部分だけ張っているように感じたりしました。

ワクチン接種後8時間して、少し身体がポカポカしていました。体温測定をしてみると、平熱時と比べて、0.8〜1℃高くなっていました。私は平熱が35℃台なので、そこまで苦しくなかったです。何度か測りましたが、一番高くて36.7℃でした。夜もちゃんと眠ることができました。

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人によっては37℃台の微熱が出たり、腕も3日間痛かったりと色々あるようですが、私の場合は接種から一晩経ってからは腕の痛みの悪化もないし、時間が経つにつれて少しずつ良くなっている気がします。接種部位については、ドエムッシュは接種後24時間経った頃には青あざになり、私はほんのり軽い虫刺され程度に赤みが差しました。24時間後も押したり動かしたりすると痛かったです。ワクチン接種から2日経つ頃には動かしても痛くなくなりましたが、押すと痛みがありました。

ワクチンを打とうと思ったきっかけは、近所がお客さんを招き始めたこと、私の居住地がバカンスで賑わう場所であること、フランス人の衛生観念の低下、この3点です。去年の今頃はフランス人もマスクをしてこまめに手を消毒している人がいましたが、今はスーパーでも手を消毒している人を見かけることはなくなりました。3回目のロックダウン明けはマスクをしないで町を歩いている人も少なからずいます。ワクチン接種が拡大したら、ノーマスクに戻るだろうな、と思ったためです。ワクチンを接種した人でも、ウイルスのキャリアになり得る訳で、気をつけないといけないことに変わりありません。ただ、マスクを万能だと信じていたフランス人を知っているので、イマイチこちらの人のワクチンの捉え方を信用できませんでした。そこで、ワクチンの不信感もさることながら、数字でリスクを考えてみることにしました。

集団免疫を獲得うんぬん、という話もありますが、これまでにフランスは国民の10%弱が武漢肺炎(COVID-19)に罹患しています。さらに20%は入院が必要なほど(軽症であっても)だそうです。超軽症の人たちもいますが。つまり、今のままだと、フランスにいる限り、2%の確率で入院するということ。それに対して、ファイザー、ビオンテックのアナフィラキシーの確率は、189万人中21人の0.001%だそうです。未知のウイルスの後遺症と、未知のワクチンによる長期的なリスクは同じくらい怖いと思っていました。そこで、政府や研究所の資料や医療系のウェブサイトを読み漁り、医療マニアの同僚、医師・薬剤師・看護師の知り合いや友人とも話して、とりあえずワクチンを打つことにしました。

未だにワクチンを打ったことが最良の手段だったのか私にはわかりません。色々な情報を見ていても、長期的なリスクについてはまだ分からない、おそらく安全、と言うニュアンスのものを見つけたからです。もしかしたら今後、mRNAワクチンの悪い側面が出てくるかもしれない、それも覚悟で、ワクチンを打ちました。まぁ、個人単位で言えることは、今できるベストは尽くしたつもりです。短期間で承認された不信感を持ちつつもワクチンを打ったんですから。とりあえず私の身に何かがあっても人類の発展にほんのちょっとは貢献できたでしょう。

ワクチンを打っても、私の腕は磁石にならなかったし、5Gにも接続できなかったことだけはこちらに明記しておきます。