すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

ドエムッシュ、甘やかされる

昨日のブログでも書いた通り、私の実家とリモート帰省をしているときに、コトは起こりました。ドエムッシュが味噌汁をこぼしたのです。私の大好きな小松菜入りの味噌汁をこぼした後の私の精神状態を心配していたのはドラミちゃんだけ。。というのも、これが初めてではないからです。

味噌汁をこぼしたドエムッシュはというと、熱々の味噌汁が膝にかかり、頬を赤くしながらハァハァと息が荒くなっていましたが、片付ける様子はなく、私がテーブルの後処理をしました。基本私の作る汁物は具沢山なので、ぐったりと横たわる具材を見て心が痛くなりました。「なぜ他人様のこぼした味噌汁を片付けないといけないのか」と内心キレながら、具材をかき集めるたびに痛む心。

そうしているうちに、ドエムッシュは膝を少し冷やして、何事もなかったかのように戻ってきました。可愛い義息子の登場です。すると、私の家族が口々に「やけどしてない?」「大丈夫?水ぶくれになる前に冷やしてね」などなど、ドエムッシュに優しい言葉を投げかけるではないか…!!私やドラミちゃんが熱々の味噌汁をこぼしたら、母親の号令の前に、光の速さでふきんやキッチンペーパーを取りに行き、後片付けしていたのは…?!「何ぼーっとしてるの!手を動かせ!」とヒステリックに叫ばれていたあの日々は何だったのだろう?!ドエムッシュには相変わらず甘い私の実家です。

ドエムッシュは自分で味噌汁をこぼしたのに、

「ンンッ!ミソシルスクナイ」(しょんぼり)

と、明らかにしょんぼりするし、両親の前だから私の大好物の味噌汁を半分分けてあげないといけないし…涙

日本にいた時も、私とドラミちゃんのアパートに居候したドエムッシュ。私が作ったドラミちゃんの大好物の熱々のめかぶのスープを私の手にこぼしました。

私「熱っ!」

ドラミ(一瞬でテーブルの掃除を始める)

ドM(呆然と私の手を見てる)

私「自分で片付けてよ!」

ドM「…ハイ」

ドラミ「まあまあ、仕方ないよ…」

私「おかわり禁止だからね!」

ドM(ションボリ)

そしてドエムッシュがスープを食べて「ンン!オイシイッ」と完食してしまいました。助けを求めるようにドラミちゃんをチラチラ見るドエムッシュ

ドラミ「おかわりさせてあげなよ」

ドラミちゃんに言われるとお代わりさせないわけにもいかず、ドエムッシュのお代わり分を盛りました。本当はドラミちゃんのお代わり2回分なのですが。どうやら私がドエムッシュを刃物で刺しそうな視線を見ると、ドエムッシュがあまりに可哀想で同情してしまうようです。かつて粗相をしてきたドエムッシュに、こんなに優しくできるドラミちゃんの器の大きさには頭が下がります。

母の下で特殊な訓練を積んだ私にとっては、家族になるドエムッシュも同様に、光の速さでキッチンペーパーを取りに行き、テーブルを片付けることを望んでしまっていました。最近少しずつ反応も速くなっていますが、今回もしばらく呆然としていたので、キレながらテーブルを片付けた訳ですが、今回ドラミちゃんは画面の向こうです。ドエムッシュも諦めたようで、テーブルの上のお掃除を始めました。

本当は「私の分の味噌汁は分けてやるものか!」と思っていてのですが、両親の目の前で急にしおらしく、しょんぼりしていたドエムッシュ。ドラミちゃんに水を向けられなくてもしっかりドエムッシュに半分味噌汁をあげた私。人間的に成長している気がします。

しかしまあ、私たちが実家で何かこぼすと、犯罪を犯したかのように糾弾されるのに、私の実家からはドエムッシュはこの上なく甘やかされています。こぼしたタイミング良いのか悪いのか、、リモート帰省していなければデスソース事案ですが、今回は見逃してあげました。それにしても、娘の旦那にこんなに優しい実家があるだろうか。

しかし、今日私が楽しみにしてたことがなくなり、お昼はブルダックボックンミョンになりました。ドラミちゃんが結婚式場の広報に採用されると思って毎日楽しみにしていたのに、実家の隣のおじいちゃんの顔にそっくりな女の子の写真が採用されており、私はしばらく立ち直ることが出来ませんでした。ドラミちゃんは誰よりも愛らしく可愛らしいので、広報写真にぴったりだと思ったんだけどな。ということで結局、ドエムッシュには今日のお昼ブルダックボックンミョンを差し上げました。ドエムッシュの禊のためにブルダックボックンミョンを買いだめしているのですが、今日私に降りかかった不幸の禊と昨日の禊も一緒にしてもらうことになりました。ブルダックボックンミョンを食べた後の続きはいつものくだりと同じです。

くわばらくわばら。