すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

実家での服選びの鉄則

初めてスキニージーンズを履き始めた高校3年生の夏、その見た目のミニマルさの虜になってしまいました。太ももの付け根に脂肪が付いている私だと、バギーパンツなどは単にデブが服のサイズがなくて仕方なしに履いている感が否めないので、少しでも細く見えるデザインが魅力的だった、というのが正直なところです。しかし、スキニージーンズを履いている私を初めて見た父は、「スパッツであるぐな(歩くな)!」と激昂。あまりにパツパツでジーンズではなくスパッツと勘違いされてしまいました。その後も懲りずにスキニーパンツを履いている訳ですが、両親からは私服でのスカートや華美なデザインを禁止されていたため、しばらく何を着ていいのか分からない予備校、大学序盤時代でありました。最近だと、ドラミちゃんがパーソナルスタイリストとして、服を一緒に買いに行ったり、服やアクセサリーをプレゼントしてくれたりしてくれるので、自分に似合う服がアラサーになって分かり始めてきました。ありがたいばかりです。しかし、母が好きなデザインや色だと嫉妬を買う時もあります。

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ドラミちゃんは基本母から嫉妬を買う服は着ないのですが、白地に水彩画調の花柄のワンピースを着た時は母に褒められませんでした。「えー、なんかイメージと違う」などのコメントを浴びせられて、ゲッソリ疲れ気味のドラミちゃんでした。

 

母が嫉妬した時の反応は

 ・服の値段を聞く

 ・褒めない

 ・尖った声でチクリと批判する

の3点セットです。

 

そんなドラミちゃん、家族、特に母と会う時は「ママが羨ましいと思わない、がしかし、素敵なデザインの服を着る」というドレスコードを設けています。ドラミちゃんの安全地帯はピンクのふりふり、私の安全地帯は紺色のシンプルなブラウスに黒のスキニー。

私は元々理由なくピアノの発表会以外スカート禁止、服の色は「白黒紺茶グレー+緑」縛りでした。ドラミちゃんは、パステルカラーのふりふりなどを着て、両親から愛でられています。一方私は全身地味で無地な服を着ていると母が「綺麗だー」とこちらが恥ずかしくなるほど褒めてきます。顔の作りの問題で父からは褒められませんが、化粧が上手になったとか言われたことならあります。私の場合、大胆な柄の素敵なワンピースを着ていると、「それいくら?」等々母から聞かれ、それに面倒くさくなり、全身黒のパンツスタイルに着替えると「やっぱりそうやってるのが一番綺麗」と褒められます。見慣れているせいか嫉妬か。

母の奇行を横目にドラミちゃんやエミリーは私に素敵な服をプレゼントしてくれました。実家を離れてからは、他の人が私に似合う服をプレゼントしてくれたり、作ってくれたり、無地以外の自分に似合う服が分かるようになってきました。しばらくの間服に無頓着だったので、似合う服を教えてもらえてから、他人から褒められることも増えてちょっとお洒落が楽しくなったような。。主観も大切ですが、好みを把握してくれた上で客観的に似合う服を教えてくれる人達は大切です。

ファッションでは妹のドラミちゃんが師匠で、師弟関係を結んでいる姉妹です。フランス移住に際して、お気に入りの服を持ってきましたが、ドラミちゃんや友人達がプレゼントしてくれた服は一部ドラミちゃんのアパートに居候中です。実家だと母に嫉妬されるためです。しかし、母がドラミちゃんを訪問するとクローゼットチェックが始まるそうで、母が「これ誰の?」と尖った声で聞くたびに、ドラミちゃんが「お姉ちゃんの」と答える事が多いそうです。

ドラミちゃんやエミリーは素敵なワンピースをビビデバビデブーと出してくれるので、青が大好きな母には堪らない代物なのかもしれません。

リモート帰省はほとんどブラトップで参加していますが、母が少しでも気になるような服を着ていると値段など根掘り葉掘り聞いてくるので、結局下着でリモート帰省するのが一番楽だと言うことがわかりました。父はパンツに上半身裸で、小さい頃疑問に思っていましたが、服を着ないという選択、これが実は我が家にとって一番平和的なファッションなのです。