すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

市民教育③

第3回市民教育(Formation Civique)が終わりました。しつこいくらい女性の権利についてプレゼンテーションがつづくつづく。

「家族に於いて決定権があるのは男性ではありません。大切なことは男女双方の合意のもと決定してください。」

「家族や子どもの決定権は男の人だけがもっているのではありません。女の人も等しく子どもや家族に責任をもってもってください。」

などなど。

おそらくムスリムやアジア人など、男尊女卑の文化背景を汲んでこのようなプレゼンテーションをしているのだと思いますが、だいぶ耳にタコです。一人っ子のB型の父親と自己愛性パーソナリティ障害の母を抱えている機能不全家族出身の私にとっては、男尊女卑なんて生易しい話題ですが。。

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今日は、フランスの歴史、男女の権利、ハラスメント、暴力、妊娠出産、今までの復習、自分が今日までに経験したことを共有する、といったことをしました。8:45〜16:15まで、中々濃い内容でした。

フランスでは「何人も法律の下に平等である」という理念があるので、子どもの権利もしっかりあります。日本よりも子どもの保護への意識が高く、一定の年齢までは外出の際は親が同行すること、体罰はいかなる理由であっても禁止されており、体罰をした際には親が最悪親権を剥奪されることなどを学びました。母の気が済むまで殴られて、物を投げられて、頭を下に吊るされて、それを見て見ぬ振りの祖母と父。DEAD or ALIVEの生活の私の場合、フランスだったら完全に児童養護施設直行です。外にいなさい、としばらく10分くらい玄関の外に立たされていたと話したら、「体罰にはならないけど、子どもが誘拐される可能性があるからアウト」と先生は仰っていました。案外体罰の基準は日本の学校の方が厳しそうです。

子育ての他には、性交渉についても、双方の合意が必要であるなど、子どもや女性を守るための教育がメインでした。

市民教育は3回目で、毎回似たような内容です。フランスにおいて子供と女性がいかに大切に扱われているのかを測り知ることができます。

フランス人は女性をリスペクトしているようなので、今後、ドエムッシュに念入りにマッサージをお願いすることにします。