すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

大して栄養を気にしないフランス人

外出規制が始まり約2ヶ月になりますが、一説によると、フランス全体で平均2.5kg太ったのではないかとの推測がなされています。それもそうかもね。。

渡仏して早7ヶ月が過ぎようとしていますが(ほぼ家の中だから日本と変わらない)、栄養バランスを考えているフランス人の割合は日本よりも低いような気がしています。フランスの食事を見て、私が受けた印象を項目別に少しまとめてみました。

 

1 朝ごはん

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義実家の朝ごはんです。

バゲット

パンオショコラ

クロワッサン

フランスでは朝からベーカリーは大忙しです。早いところだと朝の6時からクリスマスもお構いなく営業しています。そのくらいフランス人にとっては、パン屋さんは生命線のようです。

留学中にルームシェアをしたヨーロッパ人も、パンやオートミールを朝に食べていました。ドエムッシュも朝放っておくと、空腹にチョコレートにコーラを平気で流し込む時があります。エネルギーを摂取することを目的としているような気がします。

血糖値スパイクだから!!!

 

2 高カロリーの外食

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レストランにもよりますが、高級なところでもない限り、炭水化物と脂肪と塩分のオンパレードです。健康的なものだと、フライドポテトにステーキに申し訳程度の野菜といった感じです。お食事の欄にあるサラダは1人分なので、かなり大きいサラダにバゲットが付いてきます。

日本だと外食でも健康的でバランスの取れた食事を提供してくれているレストランもあります。大戸屋最強です。

 

3 手料理は特別な日に

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男女共働きが多いせいか、食事に関しても出来る限り労力をかけない人が多いそうです。上の写真は義実家のクリスマスの食事の写真です。手料理は特別な日にしか作らないそうです。

リーキとサーモンのグラタン

ビーリー

茹で海老(冷凍食品)

コロッケ(冷凍食品)

普段の義実家は、朝→パン、昼→パンとハムか肉、夜にパスタかじゃがいも、チーズ、肉、ワインで終わりです。時々お肉が出てくるそうです。野菜が出てくる時はズッキーニのソテーなど、1種類の野菜が多いそうです。ケーススタディが少なくて申し訳ないですが、美食の国フランスは、毎日の料理にあまり拘らない人が多い気がします。

ドエムッシュの同僚だと、ランチはパスタのみ、茹で野菜のみと言った感じらしく、ドエムッシュのお弁当は健康オタクの間で話題になったほどだそうです。写真撮られたとか。毎回前日の残りを詰めているだけの作者としては恥ずかしいです。

私は食べるのが大好きなので、自分の食べたいものを作るのですが、ドエムッシュには毎日料理をしていることに未だに驚かれています。

 

4 食事は会話を楽しむための時間

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これが多分決定的な違いだと思います。日本にいた時は給食指導時を含め、食事の時間は栄養を摂り、料理を楽しむという認識でした。しかし、フランスではバゲットとチーズとワインをちまちま食べて飲んで1時間話し続けます。ちょっといい食事だと2時間話し続けるといった感じです。毎日飲み会みたいな感じです。

 

フランスでは、会話が第一で栄養は二の次という印象を受けました。

 

もちろん日本でもフランスでも、各家庭によって食事の位置づけは変わるし、一汁三菜の家庭もあれば、主食のみ食べる家庭など様々だと思います。私はおばあちゃまが一汁五菜でご飯を作ってくれる環境で育ったので、そこまでは作れなくても、品数とバランスは結構気にしています。

日本人で海外で暮らしている人たちも、私の知り合いは料理を積極的にしている方が多く、やはり住んでいる国の国民性として、食事に無頓着だという話も耳にします。日本人だと栄養とか見た目とか色々気にするんだろうな。

食事の時間をコミュニケーションの場とするフランス人と日々の食事そのものを楽しもうとする日本人。フランスではレストランも1人だと入店できない場合があります。そこの料理が食べたいから、1人で食べに来たという感覚が理解されないのでしょうね。

エネルギーとコミュニケーションがとれれば良いと思っているフランス人は、大して栄養を気にしていなさそう、という私の予想も外れてはなさそうな気がします。