すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

元旦は親戚の話題でもちきり

元旦は年賀状なんかをみながら、親戚や友人の話をあれこれするのが恒例です。

おばあちゃまは自分の血縁以外は蔑んで生きている側の人間なので、母が自分の血縁の不幸エピソードを嬉々として話していると、おばあちゃまは合いの手を入れるかのように、やれ「私も実はあの人たちには感心しない」だの「あの子たちは全く実家に帰ってこなくておかしい」だの、けちょんけちょんに言います。

おばあちゃまはお勉強で周りを見下す(本人は中卒)タイプなのですが、我々が高校は地元の最高峰に入ってしまったばかりに、孫たちはおばあちゃまの最強アイテムとなってしまいました。公立高校は大した数がないので、私もドラミちゃんも地元じゃ負け知らずの高校に進学しました。しかし、その辺りから、おばあちゃまは血縁ではない親戚で、私たちの母校よりも偏差値が低い高校に行く人たちを楽しそうにこき下ろし始め、しかもイキイキしています。

しかし、母は祖母の10倍の高みから誰をも見下し、不幸を喜ぶタイプゆえ、自分の血縁だとしても祖母よりも過激な話をするのですが、祖母が母の親戚を悪く言い始めると母は途端に被害者モードを発動します。

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先日は「ママの親戚、身体不自由なのに子供たちが誰も帰らないし、優しさが足りないと思うのよね」など、おばあちゃま自ら爆弾を投下してしまったようです。いつもは辻褄の合わない話しかしない母ですが、その日は絶好調でおばあちゃまを論破しにかかります。

母「でも、おばあちゃんの親戚でも全然帰ってこないじゃないですか。」

婆「それはそうだ」

気になったおばあちゃまはすぐに親戚の家に行き、子どもたちが帰って来ない理由を聞くと「コロナだから帰ってくるな」と言っているそうで、中々帰ってこないとのことでした。

婆「コロナだから子どもたちに帰ってこないでって言ったらしいよ」

母「でも、この前お土産持って行ったら、県外から来たドラミのこと家の中に入れたんでしょ?そんなに神経質になってるならドラミのことを家にあげないはずだよ?」

婆「…」

と、母の親戚の悪口に乗っただけなのに、最終的にはおばあちゃま側の親戚も自宅に帰らないことについて、何故か論破されてしまったおばあちゃま。

母はいつも話の内容は支離滅裂ですが、おばあちゃまを論破する時だけは、ひろゆき並の論破力を発揮する母なのでした。

父のお年玉

 

今年の母作のケーキも食べ納めとなりますが、母は今回、おからにシナモン、ドライフルーツ、林檎、アーモンドを入れて焼きました。つなぎや砂糖は入っておらず、妹曰く今までで味は母史上最悪の出来だそうです。もちろん、ほぼクランブル状態でケーキの原型は留めていませんが、これは母の料理のデフォルトなので悪しからず。

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母の作る料理は完食するのが暗黙の了解。今回は流石に「美味しい」というのは母のみで、誰もが無言でひたすらこの“ケーキ”を飲み込むことに集中していたそうです。

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半ホールを4人でギリギリ完食しましたが、おばあちゃまはリタイアです。最初は、父と妹は無言で紅茶で一気に胃に流し込む、母も何とか「こっくりしてて、素朴で美味しい」と言って完食、おばあちゃまは優しさから「私は構わないよ、ボロボロしてても」というコメントをしましたが、おばあちゃまはもう半ホールの4分の1を食べるのは限界でした。

半ホールを大人3人で食べることになった我が家。父は優しいので、ドラミちゃんに一番小さいケーキを、自分には普通の大きさの、母に一番大きい部位をそれぞれ切り分け配りました。パサパサしているため父が口の水分を全て持っていかれ、窒息しそうになりながらほぼ食べ終わって、お口直しのリンゴを取りに行きました。すると、母は父が見ていないことを確認して、よっこらしょ、と父の皿に自分で食べ切れない分のケーキを全て移して素知らぬ顔をしていました。

リンゴをとって来た父は「アレ?!なんか増えてない?!」と言うと、すかさず母が「パパいつも頑張ってるからご褒美」と年末の死刑宣言を言い渡しました。父は脱力しながらなんとか震える手で口に運びますが、身体が受け付けなかったようで、ドラミちゃんのレポートにより、母が残して父にご褒美であげたケーキは、いまだにテーブルの上に放置されています。

母の1.8倍稼ぎ、月のお小遣いが3万円の父への年末のご褒美がお年玉という名のお金ではなく母の作った母史上最悪の味のケーキとは!今までも鼻をつまんで水で一気に飲み込むレベルの料理は何回か遭遇して来ましたが、最高にマズいと聞いて、母の料理の不味さ記録の更新に立ち会えず無念です。

しかし父への年末の感謝決算が今回のケーキとは。味は不味くてもブログ的には美味しいので良いのですが、父への同情は禁じ得ません。

美少女の隣では誰もが引き立て役

ドラミちゃんの苦労供養、年忘れSP第二弾は、前回のブログの続きです。知り合い、友人、親戚から可愛いと言われたいがために、サンタコスをしてどさ回りをする母と、手土産を渡しに行くドラミちゃんの話です。

マスクで美少女は隠せない - すみれの部屋

サンタコスにキラキラのカチューシャをつけた還暦間近の母。果たして母は叔母や祖父母から可愛いと言ってもらえるのでしょうか。

まずは叔母の家から。叔母の家は子どもを甘やかした上に、子どもの言うことに振り回された挙句、勝手な性格へと仕上がり、叔母の元へいとこたちが帰ってくるとはほとんどありません。それでも金払いのいい叔母夫婦は親の鑑。。そんな叔母は「仲のいい家族」をもった母に見下されていますが、そんなことはつゆ知らず、今日も我々に良くしてくれるのです。ごんぎつねのように毎回叔母にお土産を持って行くドラミちゃん。今回はサンタクロースのコスチュームを着た母も付いてきています。

叔母はドラミちゃんに「まー頻繁に帰ってきて感心感心!相変わらずかっわいいねぇ!」とドラミちゃんの可愛さを絶賛。美少女はどこに行っても褒められます。一方、大人微少女の母は、叔母にもサンタコスをスルーされた挙句可愛いの一言も貰えず撃沈です。

しかしまだチャンスは残っています。そう、祖父母の家です。

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ドラミちゃんは、母方のおばあちゃんは孫の中で一番美人だと認められているので、おばあちゃんの期待に応えるためにほんの少しいつもより可愛くして会いにいきます。しかし今回はバッチバチにキメたサンタコスの母もいます。

母は祖父母宅に足を踏み入れた瞬間に子どものような高い声で「メリィクリスマス!」「プレゼントを届けにきましたっ☆」「メリクリだょっ!」など、おばあちゃんから可愛いと言われるまでぶりっ子を続けました。おじいちゃんは歩くのが億劫なので、母の顔を見るよりもソファの上を優先したため、遂におばあちゃんが「まぁ、珍しいから写真撮るよ」と言い、おじいちゃんに見せるための写真をタブレットで撮ることにしました。

可愛いまでもう一歩!と踏んだ母は、写真を撮るときにさらにぶりっ子を暴走させようとしたまさにその瞬間、おばあちゃんからカウンターが飛びます。

「前から思ってたんだけど…お母さんの立場から言わせてもらうけど…母親しか言えないと思うから言うけど…アンタ、妙(みょう)だよ」

妙だよ

可愛いの代わりに飛んできた言葉が「妙だよ」にびっくりした母でしたが、タブレットを向けられた手前、表情を作るしかなく、マスクをつけて、目をカッと見開いて必死に写真写りを良くしようと直立している母。その後ろでこのあと起こることを想像してげんなりした表情のドラミちゃん。

その後、ものすごいツーショットがおばあちゃんから私へ送られて来たのですが、その1枚で全てを察した私。その後ドラミちゃんに詳しく話を聞いたらことの経緯は上記の通りなのですが、母はその後可愛いと言われなかったことへの恨みつらみをずっと述べていたそうです。

確かにドラミちゃんの隣に立つと誰もが引き立て役になってしまうのですが、ガンとして自分が引き立て役だと認めない母。だから、誰かお願いだから一言、このブログを読んだ人、ドラミちゃんではなく母へ「可愛い」と言って。おねがい。

マスクで美少女は隠せない

完全コロナから復活しましたが、アパートへの帰還が1日遅くなりました。電車がキャンセルになり、義実家からパリへ行くことができなかったためです。もう11日の義実家への帰省なんて懲り懲りですが、実家への帰省もしたくないお年頃。何も考えず行き当たりばったりの義両親の行動には頭の血管がキレまくりますが、実家の両親(特に母親)は遅れてきた反抗期ゆえ、この年末もドラミちゃんの苦労は絶えません。ということで、ドラミちゃんの苦労を供養するために、年末年忘れブログと称して、我々の毒親のクソムーブをいくつかまとめていきます。

ドラミちゃんもお年頃の女の子で、未だ美少女の面影を残しつつ美女へと進化しております。可愛い100%のドラミちゃんでしたが、現在は可愛い70%美人30%でしょうか。バッチバチにキメたドラミちゃんは、モデルエージェントからもスカウトをされるほどなので、姉としてドラミちゃんが周りからも綺麗と認められるのは嬉しいことこの上ないのですが、そうは問屋が卸さないのが我が家です。

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年末の帰省、ドラミちゃんは久しぶりにお土産を渡した方から、やれ可愛いだのやれ美人だのと褒められたそうです。クリスマスにお土産を配っていたらしいドラミちゃん。母は張り切ってクリスマスの衣装でカチューシャまでつけていたそうです。2人はお家に行ってはお茶を飲みながら積もる話をしており、もちろんそこには母もいるのですが、ドラミちゃんが可愛いね、と言われると隣で突然不機嫌になり「マスクをつけなさい」とドラミちゃんにジェスチャーをするそうです。ドラミちゃんは毎回褒めるな褒めるな、と心の中で念じていますが、ドラミちゃんを見ると「可愛い」といってしまうのは本能的なもので仕方がありません。しかし、母は、サンタクロースのワンピースを着た自分へはノーコメントで、ピンクの普通のワンピースを着たドラミちゃんが褒められるのが納得できないのでした。行く先々で母のサンタコスはスルーされ、ドラミちゃんだけが褒められるので母の不満は膨らんでいきます。

ドラミちゃんは普通に過ごしているだけなのに、可愛いというワードが自分に向けられないと分かると、お茶の途中でも「マスクしながらお茶を飲みなさい」「普通に話しなさい」など変な要求がエスカレートする母。とりあえず顔を隠せば少しはドラミちゃんが褒められないと思っているようです。帰りの車の中では「ドラミのことしか可愛いって言わなかったね」「みんなどうせママは年甲斐もなくこんな服を着てると思うんだ」などものすごくネガティブになる母。分かっているなら別に他人からの賞賛を求めず自己満足でサンタコスをすれば良いのに、相変わらず欲張りな女です。ドラミちゃんが美人で可愛いことには納得していない母は、ある意味グリム童話に登場する意地悪なお母さん。しかし、マスクで隠しても美少女は美少女です。

毎年ドラミちゃんに新作のサンタワンピースを送っていたら、母も欲しがったので魔がさして母にも1着送った私にも責任があります。まさか母がビジュアルでも美少女のドラミちゃんに対抗心メラメラだったとは計算外でした。

もうこの母親の承認要求を満たせるのは、いつも母を褒めまくる母方のおじいちゃんおばあちゃん、そして母をリスペクトしているおばさんしかいません。さて、その話はまた別のブログで。

私たちもコロナ陽性でした

クリスマス帰省、まさかの我々もコロナ陽性で散々の冬です。日本の常識が通用しない義実家は中々の難関で、帰省のたびにちょっとずつイライラは積もるのですが、今回の我々の感染は義両親の落ち度だと思っています。

私たちが抗原検査でコロナ陽性になったことでドM母が「ここの家は安全じゃないの!」と、お昼ご飯中に突然窓を開け、雨が降っている外に出たかと思ったら家に向かって絶叫して、その後も言葉にならない言葉を叫んで自分の部屋に戻り、反抗期の子どもがやるようにして、大きな音を立ててバタン!とドアを閉め、1時間くらいしてやっと落ち着いたかと思えば、部屋から出てくる時には楽しそうに歌い出す姿を見て、日本に完全帰国するのがさらに待ち遠しくなりました。

…あの…あなたがたがしっかりとお部屋にいてくれたら私たちもコロナになる確率は低かったのですが…

と思いながら、とりあえず悪寒と上がりまくる熱に体の節々が痛み始めるとドリプラン(日本のカロナール)を飲み、ドM母のネガティブな感情を刺激しないように必死に笑顔を取り繕っております。昨日熱を測りたかったのですが、体温計に電池がなく体感39度でした。薬がなければ本来ベッドで死んでいます。。

ドM母は今日調子が悪く、我々が夜にコロナの検査に行く時も泣き喚きながら聞き取れない何かをずーっとドM父に話しており、情緒不安定でした。これ以上絶叫されると休めないので、コロナ陽性でも悪寒がしても熱があってもドM母を刺激しないように笑顔を張り付け頑張る、「忍耐」それが日本人嫁なのです。

ちなみにコロナといっても、私の元同僚の話と異なり、私の症状は完全にインフルエンザのそれそのものです。体の節々の痛み、筋肉痛、インフルエンザの匂い、口の中がインフルエンザの味がして、コロナ陽性ですが、これらの症状は完全に経験済です。果たして本当にコロナなのか微妙です。ご飯もちょっと苦く感じるのもインフルエンザと同じ…これはインフルエンザ以外の何ものでもないでしょう、、と思いつつ薬局ではコロナ陽性だったので仕方なく現在はコロナ患者です。これ絶対インフルエンザだと思うんだよなぁ。咳はでるもののそれ以外はインフルエンザと同じだし、インフルエンザの方が辛いです。

早く良くなればいいのですが、ドM両親と一緒だとゆっくり休めません。多分昨晩、深夜から今日がピークだと思いますが、早く一番悪い体調の波が過ぎ去ってくれるのを待つだけとなっております。

義実家がコロナの巣窟

現在地は義実家で、何とか生きております。我々は南、義実家は北にあり、大移動となるので前もって準備して出発する、という時に義実家から連絡がありました。

「喉の痛みと咳と熱とダルさがあるからスケジュールを見直すかホテル泊がいいかもよ」

(…今!?今ですか?!)

しかしバスも車もないところでホテルは取れるはずもなく、義実家の近くの義妹の家にも寝るところはなく、「お互い隔離しておけば大丈夫でしょ!」となったのですが、現在ちょっとほてった身体をベッドに横たえてブログを更新中です。

こちらに来て、義両親が迎えに来てくれてありがたかったのですが(工事中ゆえ最寄りバス停が義実家から徒歩1時間)お互い隔離をしよう、と言う話はいずこへ、2人ともずっとリビングでくつろぎ、普通に家の中で出くわします。PCRも早くやってくれれば良かったのに、先週の木曜日に具合が悪くなった義父は今週月曜日に、先週金曜日義母は水曜日にPCR検査を受け、無事陽性です。

病人らしくそれぞれの寝室にいるわけではないので、日本の常識が通じないわ、目の前で消毒をするわけにも行かないわで、現在雲行きが怪しい日本人嫁です。

これからちょっとずつ今年の波乱のクリスマス(アドベント)の様子をこちらにあげていく予定です。

バカンス開始

私は滞在許可証が切れ、県庁にも連絡がつかず、大使館に連絡しても管轄外で力になれないと言われ遂に無職無収入になったためバカンスもクソもございませんが、ドエムッシュが仕事納めだったため、夜はご飯を食べに行きました。

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モナコに行く前に寄ったレストランで牛肉のタルタルをいただきます。さっぱりした牛肉をミンチにして、パセリ、マスタード、ピクルス、塩コショウ?で味付けしたタルタルです。トリュフもかかっていて最高でした。

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実は1年くらい前にタルタルの存在を知ってから気になっていましたが中々食べる機会がなく、昨日初めてタルタルを食べました。フランスに旅行に来ると必ず食べる人もいるくらい、フランスだとメジャーな料理なのだそうです。

確かに臭みがなく、ローストビーフが好きなら多分こちらも好きであろうお味でした。ハーブが苦手な人はお店によってお口に合う合わないがありそうですが、私の口にはかなり合っており、1日経った今もピンピンしているので、こちらのレストランは大丈夫かと思われます。お肉屋さんが営んでいるレストランなので、ドエムッシュが頼んだステーキも絶品でした。ワインとお肉で2人で7,000円ちょっとですが、明日から義実家に行って質素な食生活になるのでこのくらいがちょうどいいでしょう。

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近くのクレープ専門のレストランでデザートをいただきます。私は日本のクレープの方が好きだし、それほどビッグファンと言うわけでもないのですが、今回はドエムッシュの仕事納めということもあり、デザートはドエムッシュが世界一大好きというクレープになりました。

とりあえず気になっていた牛肉のタルタルが食べられたし、バカンスの始まりは順調です。