すみれの部屋

おら海外さ来ただ!

また一つ賢くなりました

食意地が張っている私は、山の中にいても無意識のうちに食べ物を探しているようで、たまたまこんなものを見つけました。

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ブルーベリーかな、と思ったのですが、匂いが爽やかだし、中の種は大きいし、、食べられるかどうかを含め調べてみたらギンバイカの実だったのでした。葉っぱはハーブティーに使われるようですが、実は苦味があって食用には向かないとのこと。あー食べないでよかった!

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そしてハイキング中に遭遇したジャック・オー・ランタン。ハロウィンが過ぎて、ポツンとテーブルの上に居たのですが、1人でも楽しそうな表情をしていますね!

時々時間がある時には、デパートで散財するだけではなく、山や自然公園に出向いて自然のエネルギーをもらうのも楽しいなと思う秋です。クマもオオカミもいないので、安心して山野歩走ができます。歳をとってから、運動の秋の意味が分かってきたような。。

もうクリスマス、またワクチン

今年は、トゥーサン(万聖節)というキリスト教のお盆的イベントのあと、ロックダウンもなく世の中はクリスマスまっしぐらです。

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マクロン大統領の演説では、65歳以上の人は3回目のブースター接種を推奨され、何ならワクチンを打たないと12月15日以降ワクチンパスポートは無効になってしまうそうです…(震)若い人もきっと3回目の接種そのうちさせられるんだろうな。

ワクチン云々は、私個人的にはワクパス反対派なのですが、ヨーロッパで生活をして合計3年、国の危機の時に国民の批判を受けても国民を守る「自分なりの」ベストな方法をしっかり押し出せる政治家や国のトップは流石だなと思います。大きい組織になればなるほど、金も利権も絡んでくるので、ワクチンが100%「国民を守るため」の手段かどうかは断言できませんけど。でも、日本と比べて無秩序のフランスが他のヨーロッパの国と比べてコロナが比較的落ち着いているのにワクチンも一役買っているのかも、と思ったりもします。

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クリスマスの帰省が近づき、コロナも爆発的に増えそうな気がしてるのですが、、ワクチンない時を乗り切った我々ですから、ワクチン接種の有無に関係なく、今後もひたすら気をつけて生活していきましょう。

アヌシー小旅行

Annecy(アヌシー)はフランスの中でも有名な景勝地です。ポケモンのオープニングの一場面に出てくるため、一部の日本人には知られているようです。

Pocket Monsters OP18 / XY OP1 - "V (Volt)"「V (ボルト)」(Creditless) [HD] - YouTube

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確かにほとんど同じ。。アヌシーの旧市街には運河が流れており、中洲にパレ・ド・リルと呼ばれる建物が建っているこの風景がとても有名です。元々は伯爵のお屋敷(お城)として建てられましたが、裁判所や牢獄としても使われていたそうです。ヨーロッパで最も透明度の高い湖の近くというのもあり、運河の水も綺麗でした。

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お屋敷を背に右に行くと、旧市街を散策することができます。さらに丘を登るとアヌシー城もあります。現在は郷土博物館になっているらしいのですが、今回は残念ながら博物館には時間の関係で行くことが出来ませんでした。

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奥に見えるのがアヌシー城、郷土博物館です。秋は18時まで開館しており、閉館45分前には入場できなくなってしまうそうです。

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なぜ博物館へ行く時間がなくなったかというと、お昼ご飯に頼んだムール貝がものすごい量で食べ切るのに2時間かかったためです。ブルーチーズのソースがかかっており、結構食べ切るのに時間を要しました。レストランは運河沿いにあり、とても可愛らしい場所で、お客さんで賑わっていました。

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美術館から遠くない丘の上に、由緒正しい教会があります。ラ・ヴィジタシオン寺院と呼ばれており、天気がいいと眺めがいいのだろうな、と思いました。

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中はこんな感じで、大きく美しい装飾、ステンドグラスがありとても豪華でした。現代的なキリストの絵が正面にありとても印象的でした。ここは修道院も隣接されており、修道女のみなさんは、お堂に入ってくるときには、キリストにカーテシーをしていました。

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そして、アヌシーの見どころの一つ、こちらはヨーロッパで一番透明度が高いと言われているアヌシー湖です。この日は生憎の天気でしたが、湖の透明度はこの天気でも分かるくらい透明でした。天気がいいとコバルトブルーが映えるのでしょうが、これはこれで美しいですね。紅葉と靄と湖と山というのも悪くなかったです。

フランスは、パリやリヨンはゴミが落ちており、遠くから見ると綺麗ですが中に入ると粗が目立ちます。しかし、アヌシーは景観に気をつけているせいか、今まで見たフランスのどこの街よりも清潔で、景観に気を配っているのがわかりました。生憎の天気でしたが、これはこれで新しいアヌシーの魅力かなぁ、なんて思いましたが、やはり晴れた日にリベンジしたいですね。そのうち。

初・タルティフレット作り

去年初めてドエムッシュが作ってくれた、フランスの郷土料理のTartiflette(タルティフレット)ですが、ドエムッシュが最近外食をするたびにオーダーしているのをみて、私も作ることにしました。というのも、外食でタルティフレットを頼むと1食2,500〜3,000円かかるからです。

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ルブロション・ドゥ・サヴォワという匂いの強いチーズを使います。

ニンニク1片と玉ねぎ(中1個)をみじん切りにして炒めて、香りが出てしんなりしてきたら、小さく切ったベーコンを加えて炒め、角切りにしたじゃがいも(大5個)を加え、塩4振り、コショウ少々を加えて混ぜたら蒸し焼きにします。じゃがいもの色が少し半透明?火が通った色に変わったら、耐熱皿に移します。

チーズを半分に切り、2枚の薄い円にします。さらに8等分、16片にします。

耐熱皿の半分にじゃがいもを敷き、8片チーズを並べます。さらに上にじゃがいもを敷き、8片チーズを並べます。200度くらいのオーブンで20分〜25分、チーズがこんがりするまで焼きます。

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我が家の耐熱皿は四角いので、チーズが横に溢れていますが、とりあえずタルティフレットっぽいです。

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鶏のスープ

タルティフレット

ビーリー

が今晩のご飯となりました。鶏モモ肉は骨つきなのですが、骨を取ったりお肉を小さく切るのは洗い物が面倒なので、スープを作ってから中でほぐしました。

フランスの寒い季節に食べる家庭料理を作れるようになり、なんだかフランスで生活しているような気分に。今までもフランス料理らしいものは作って来ましたが、これからは和食も良いですが、フランス料理にも果敢に挑戦したいです。

冬季オリンピックの街

友人が近くに来ているということで、大きい都市もいいのですが新しいフランス発見ということで、Grenoble(グルノーブル)を散策しました。グルノーブルはリヨンから電車やバスで約1時間の場所で、スイスにも近く、アルプスに囲まれた、眺めが綺麗な場所でした。

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どうやら街のシンボルとも言えるケーブルカー。これでバスティーユ砦まで行くことができます。行きだけのチケットで1人5.50ユーロでした。

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バスティーユからの眺めです。ウィンタースポーツが盛んで、山の至る所にスキー場がある感じでした。

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3,000メートル近い山に囲まれていますが、奥に見える冠雪した山はモンブランで4,809メートルです。貫禄が違いますね。

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標識に従ってバスティーユからは徒歩で下山しました。川もとても綺麗です。バスティーユに登ってから帰ってくるまで3時間ほどかかりました。サマータイムが終わり、16時になるともう夕方、18時には真っ暗です。

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そしてスーパー巡り。お土産屋さんも楽しいですが、地元の生活が垣間見えるスーパーは楽しいです。スーパーの地元特産のコーナーに、この地方の有名なお酒、シャルトリューズのチョコレートが売られていました。板チョコにしては高めの値段ですが、試しに買ってみたらとても美味しかったです。お土産におすすめです。

グルノーブル自体は、1時間ほどで街中を見て回ることができますが、離れた場所に観光スポットが点在しているので、ホテルに2泊して、その間レンタカーなどで移動して観光するのが良さそうです。お店は19時、ほとんどのスーパーも20時には閉まってしまうので、半日だとどうしても観光できるところが限られてしまいます。パリやリヨンに比べると田舎ですが、山に囲まれハイジの世界にいるような気分になる中々面白い場所でした。

ルソーが青年期を過ごしたお家

ルソーと言えば、哲学者、フランス革命に大活躍でフランスの歴史には欠かせない偉人です。

Chambéry(シャンベリー)という地域に、ジャン・ジャック・ルソーが一時期愛人として暮らしていたお家があります。今回はそこに行ってきました。ルソーはスイスで生まれましたが、すぐにお母さまが亡くなり、親の愛を知ることなく大きくなったんですよね。心の拠り所のない人生前半、思春期から青年期を過ごした場所がここにありました。

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マダムウォーレンのお屋敷に居候していたルソー。お屋敷はそれほど大きくありませんでした。こちら、入館料無料、音声ガイド5ユーロ(約650円)です。
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↑お食事の部屋です。

だまし絵がとても印象的。電気がない時代、きっと蝋燭に照らされてお食事していたのでしょうね。思いの外テーブルが小さかったのですが、家具や調度品は別のものだったかもしれませんね。
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↑音楽のお部屋です。

有名なものだと、ルソーは「むすんでひらいて」の曲を作っていますが、ここではウォーレン夫人の庇護下で生活も安定し、さまざまな物事へ見識を広め、音楽にも造詣が深かったようです。一つの物事を長く続けるのが苦手だったように見受けられますが、音楽の家庭教師をするなど、ここら辺の地域では多方面で活躍する美男子だった模様です。

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↑ルソーの寝室

周りの人に恵まれなかった幼少期ですが、読書や知的好奇心を満たすことが好きだったそうで、寝室には机がありました。壁紙は手描きでとても素敵です。クリスチャンだったこともあるのか、ベッドの横の壁にはキリストの絵が描かれていました。部屋の上の小さい窓はお手伝いさんのお部屋だったようです。もう少し待遇良くてもいいのに。
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↑マダムウォーレンの寝室

壁紙はインド調だそうですが、私にはそうは見えませんでした。ウォーレン夫人はルソーより一回り以上年上で、母親のように接していたそうですが、ルソーはいつの間にか母親のように慕っていた女性の愛人としてここで暮らしていたのでした。そのうちウォーレン夫人に新しい若い愛人ができたことでここをルソーは去るのですが…。ウォーレン夫人もなかなかの色ボケですね。

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ルソーは美男子でしたが、結構精神的にも身体的にも虚弱で、雄大な自然の中にしばし居場所を見つけたようでした。ルソーも眺めたであろうお庭と山です。

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ここでの暮らしの後、パリに渡り、イギリスに行き、またここら辺に戻ってくるのですが、その間子どもを育てられないのに作るだけ作って孤児院に入れたり(その時代には珍しくなかったけれど)仕事を転々として家族に迷惑をかけたり、個人的には絶対に結婚できないタイプの男性だったようですね。財布と下半身は緩かったようです。天才とバカは紙一重と言いますが、偉人と呼ばれるルソーも例に漏れず、天才とバカとクズがいっしょくたになったようなそんな人間を垣間見ることができた場所でした。

義妹が遊びに来る

週末はドエムッシュの妹が彼氏を連れて遊びに来ました。かなりの偏食なので何が好きか分からず、一緒に食べる4食のうち2食は我が家で食べることになったのですが、出来るだけ食べてもらえそうなメニューを考えました。

ドエムッシュが「うちは小さいから泊められないけどその分ご飯はこっちが負担するから!」とお兄ちゃんの威厳を発揮していましたが、すぐに、「ン!ハンブンオネガイシマス!」と私に半額負担するよう求めてきました。切り替え早すぎ。

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何が好きか分かりませんが、揚げれば大抵のものは美味しくなるという信条のもと、唐揚げを作りました。初日は・竜田揚げ・卵焼き・ビーツのサラダ・さつまいもの煮付け・白米の5種類を各自取り分ける方式にしました。ドエムッシュが私に盛り付けてくれましたが、とても独創的です。私の目論見通りドエムッシュの妹は唐揚げをおかわりまでしてくれ、やはり揚げ物は最強だと認識を深めたのでありました。

次の日のお昼は・ビーツのスープ・エビのスキャンピーソース・鶏胸肉のトマトとチーズのグリル・ビーツのサラダ・インゲン豆のソテーでしたが、写真は撮り忘れました。エビのスキャンピーソースはレモン汁の容量を間違って、通常の2倍入れたのですが、チーズみたいで美味しいと好評で、ドエムッシュの妹の彼氏からレシピまで聞かれたので、良かったです…私としては酸っぱくて泣きそうでしたけど。

そんなこんなで、経済的には週末のお出かけとごはんで家計からは7万円ほど飛びましたが、そこまで気苦労なく週末を終えられてよかったです。

この週末のことはまた別の記事に。